エネルギー効率に関しては、廃熱を考えなくても現火力よりは燃料電池のほうが良いだろう。

消費者にとってそれよりも重要なことはコストメリットが高いという点だ。

燃料電池の発電効率が50%以上あれば、1Kwhの発電単価は14円以下に出来るので、
昼間の商用電力と比較すれば9円以上コストメリットが出せる。
従って、昼間電力を月500kwh使っている家庭なら、月額で4500円、年額で
5万5千円のコストダウンになるから、機器代金50万円の償却は9年程度に出来る。
ビジネスとして十分可能性が見込めるレベルだ。

更にコジェネを使うと300kwhの熱エネルギーが得られる。これは深夜電力
なら600円程度だが、多少の足しにはなる。償却期間を1年程度縮められるだろう。
もっとも、燃料電池+オール電化を入れての話だが。

ちなみに給湯に関してはエコキュートはガスよりも熱効率は高いし、コスト的には
ガスに勝ち目は無い。だから、家庭用燃料電池でコジェネを売りにするのは愚の骨頂。
コスト的にもっともメリットが高いのは、昼間電力を家庭用燃料電池でつくり、
給湯をエコキュートで供給するという組み合わせだ。