国立弘前病院 254人に放射線を過剰照射!
弘前市の国立弘前病院で1988から99年にかけ通算七年四カ月、がんなどの放射線治療をした患者計二百五十四人に対し
、技師の計算ミスから過剰な線量の放射線を照射していたことが三日、分かった。
今年八月、患者の一人が過剰照射の副作用と疑われる直腸炎を発症し、過去の診療記録からミスが発覚。
その後の調で現在までに、乳房変形やろっ骨骨折など計七人に副作用が疑われている。
病院は「古い機種を使っていた時期にミスがあった」と認めており三日夜、記者会見を開き謝罪。
弘前署に医療事故として届けた。
病院側は、過剰照射した患者全員に連絡、副作用がなかったかなど健康状態の把握を行い、
障害の疑われる人や照射線量の多い人には医療機関で受診するよう依頼する。
過去に東京都や石川県で十−二十人台の患者に放射線を過剰照射した例はあるが、
二百五十四人への過剰照射は国内最大規模とみられる。