古米からプラスチック量産 農水省が補助・原料供給計画
 植物が原料で、廃棄しても土の中で分解される
「生分解性プラスチック」の本格生産を支援する国の新事業が
04年度から始まる。
 原料には、政府が大量に抱え、
処分に困っている古米を使う一石二鳥の試みだ。
 農林水産省が8月末に提出する04年度予算の概算要求に
技術開発と工場建設への補助金を新たに盛り込む。
 米国などでは事業化が始まっており、
取り組みの遅れている日本メーカーを後押しする。
 補助金は04年度分として約20億円、
06年度までの3年間で計60億円を要求する。
 農水省は参加企業を募って技術開発費の50〜100%、
工場建設費の50%を補助する。
対象とする工場は1カ所で、年間5万トンを生産する予定だ。