自主点検は、自主点検であり、法律に定められたものではないから、それを格上げして法制化しようとか、あくまで反省をしない態度だ。
 こういうところは、外務省や、農林水産省と同じだ。
 報告をしなかったり、点検結果を改ざんしたり、勝手に部品交換して記録しなかったりすれば、もう何が起きても不思議ではない。
 こういうことを繰り返していれば、取り返しのつかないことになる。
 よくいわれることは、原発関係者も死にたくはないだろうから、そんな危険なことはしないだろうという意見がある。
 だが実際には、原発作業員にはそれほど専門知識はない。
 作業員は、作業内容を知っているだけで、核物理学者ではないし、原発施設の設計者でもない。
 過去において、相当の量の放射能が排出されていることは間違いない。
 原発の点検のときにも修理のときにも通常のときでさえ放射能は放出されている。
 また作業服などはドラム缶につめて処分するとしても、洗い流した水まで保管はしない。
 そんな貯蔵量はない。
 それをどうするのかわかるだろうか?
 もちろんそのまま海に流し、大気中に放出するのだ。
 それ以外に処分の方法はない。
 原発関係者の安全性など即死はしないという程度のものだ。
 国や行政機関を信じてはいけない。
 原発はあくまで危険なものなのだ。
 安全だという連中が、補償をするわけではない。