>>576
エネルギは元がどのような形でも,またどのような使い方をしても,最終的には熱になる。
扇風機を使うと,電力はモータの効率分しか空気を動かすのに使えず
モータは発熱する。だが,エネルギを与えられて運動する空気も
ものに当たったり,摩擦によって運動エネルギを熱に換え動かなくなる。
扇風機が消費した電力は,一時的には,運動エネルギに形を変えても
最終的には全て熱になる。
ミキサに水を入れて,長い時間かき回せば,水は温かくなる。
運動エネルギが,最終的には全て熱に変わるからだ。

あるエリア内で消費されたエネルギは,電気,燃料,食料など形を問わず
最終的には熱に変わる。当然,太陽エネルギも熱としてそのエリアの温度を上げる。

問題は,
 都市で消費される燃料・電力などの人工エネルギの割合が,太陽エネルギ
 に比べ無視できない大きさになっていて,都市部の気温が,周辺部より
 数度も高くなることだ。
 夏は,この気温上昇から逃げるためのクーラが
 更に気温を上げる悪循環を引き起こしている。

 地球全体では,化石燃料による炭酸ガスの温室効果で
 気温が上昇しているとも言われている。

エリア内のエネルギを,エリア内で得られる太陽エネルギで賄えば
熱に関しては一応自然の状態だから,気温は上昇はせず
炭酸ガスも出さないから,具合が良いのではと言うことだ。

人の出す熱は,100W/人 と言われているので,1000万人いれば
100万kW にもなる。人も余り密集しない方が過ごし易いことになる。