>>570
あらら、突っ込まれるかなって思ってました。
まず、盛夏期〜秋口にかけては日本の南岸までが海水温28℃、フィリピン
近海の高い水域でも30℃程度であることが前提です。
「この水温の 南限が北上することによって台風が強いまま日本に上陸する」
についてですが、逆説の主な理由は、まず、日本近海で発生すれば、十分に発達
しないまま上陸する、という理由、もうひとつ大事な理由のキーワードが、
「熱帯集束帯」です。主に北緯10〜20度付近で南西季節風・南東貿易風と
北東貿易風がぶつかり合って収束し、上昇気流が起こり台風が発生します。
日本のはるか南方海上は巨大な雲塊(台風の卵)が沢山見えますね。
一方日本近海は海水温が28℃以上あっても巨大な雲塊(クラウドクラスタ)
は普段あまり見かけませんね。つまり、熱帯集束帯は台風の渦巻きを
発生させる場なので海水温が近似していても、日本近海では台風は発生
しにくくなっています。もし海水温が上がれば1988年8月のように、
いくつもの小台風や熱帯低気圧がたくさん上陸するようになるかも?
さらに、日本近海で発生した場合の台風が発達できない要因は、夏は
太平洋高気圧・秋は偏西風帯(高・低気圧・前線)が日本付近を支配している
からです。台風はこれらの支配域にはいると、その構造(渦巻き)を崩され
衰弱してしまいます。今年の9号台風も海水温が28〜29℃の小笠原近海を
通過するうちに太平洋高気圧の圏内に入り込み、急速に衰弱しますた。
以上、素人の観点と知ったかぶりから簡単にまとめますた。