宮崎県環境整備公社というものがあります。役人は、このように実態とは正反対の名称をつけるのが得意です。
 これはいったい何だと思いますか?
 名前からすると、何か環境に良いことをするかのように錯覚を与えます。
 でも実はこれは自然環境を破壊し、生活環境を悪化させる組織なのです。
 宮崎県廃棄物総合処理センターというものを住民の反対を無視して、強引に作ろうとしています。
 今回の不正行為は、住民に公表せずに553万円を廃棄物対策協議会に支払っていたということです。
 名目としては、廃棄物処理センター建設予定地の環境調査や清掃ということですが、そんなことに553万円もかかるわけがありません。
 これは実質的に一部の反対派住民の抗議活動をやめさせるための賄賂のようなものです。
 しかもこの金は、公金であり、税金です。
 この不正行為を公表せずに隠していました。
 こういう闇取引が問題となっています。
 日本ではこのようなことがあちこちで行われており、自然環境は徹底的に破壊されているのです。
 東京都杉並区のごみ圧縮処分場では、周辺住民の健康を害する深刻な公害をもたらしました。
 それは目には見えない大気汚染であり、空気中に有害化学物質が放出されていたのです。
 その被害で、のどの痛み、湿疹、頭痛、視力障害、呼吸器系統の損害が出ました。
 訴訟が行われ、一部、認められましたが、無視された住民もいます。
 こういうことは、因果関係を証明することが非常に難しいのです。
 後で被害が出ていくら抗議しても、無視されるのです。
 もっと周辺住民のことを考えるべきでしょう。
 こういうときに反対を述べると、すぐに反政府主義者というレッテルを貼り、風評被害を撒き散らしていると決め付けます。
 ところが証拠が出て責任追及がされると、安全だといっていた人は、雲隠れします。
 その人は、雲隠れすればそれで逃げられるかもしれませんが、後に残ったのは、どうにも処分できないものばかりです。
 日本は先進国だということなので、いつもそういう野蛮で原始的な対応を繰り返すのはやめていただきたいのです。
 調査も利害関係のない公正な第三者に任せるべきです。