虎島和夫防衛庁長官は22日、那覇市内の航空自衛隊那覇基地で記者会見し、飛行中の戦闘機や輸送機に燃料を補給する空中給油機導入について、「今年度予算にもすでに調査費が出ており、要望としては(概算要求に)出すつもりだ」と述べ、2001年度予算の概算要求に導入費を盛り込む方針を明らかにした。
 空中給油機をめぐっては昨年末、政府の安全保障会議が01年度から5年間を対象とする次の中期防衛力整備計画(次期防)で「速やかに整備を行う」との方針を決めている。しかし、給油により航空機の航続距離が延びることから、公明党など与党内にも慎重論が根強く、今年度予算では米空軍で給油機の運用状況を視察するなど約360万円の調査費計上にとどまっている。