http://www.asahi.com/0127/news/politics27014.html

電脳戦の研究へ コンピューター網防御で防衛庁

 防衛庁は、自衛隊のコンピューター網に侵入して、指
揮・統制機能を使えないようにする「サイバー(電脳)攻
撃」に対する防御策の本格研究を始める。軍事板ハッカー
対策だ。佐藤謙事務次官が27日の記者会見で明らかにし
た。来年度、米国に研修員を出すのを皮切りに、どういう
攻撃が想定され、どうしたら防ぐことができるのかを研
究、安全性を高める技術開発に生かすことにしている。

 佐藤次官は米国への要員派遣について「防御を念頭に置
いているが、そのためにはどういう攻撃がありうるのかも
含めて研究しなければならない」と語った。米国防総省は
今月初め、コンピューター網の防衛強化だけではなく、ハ
ッカー技術を応用した攻撃態勢づくりにも取り組む方針を
打ち出した。相手軍のコンピューター網をかく乱するウイ
ルスの開発などが進んでいるとされる。防衛庁は、こうし
た最先端のハイテク軍事技術を学ぶ必要があると考えた。

(20:19)