首都・東京で本格的な市街地戦闘訓練を実施したほか、
朝鮮半島に近い西部方面隊(総監部・熊本)でも十一月に
大規模なゲリラ掃討訓練を計画している。

首都を警備区域とする第三十二普通科連隊(東京都新宿区市ヶ谷)では
六月二十七日、市ヶ谷駐屯地内に点在する庁舎などを活用し、ゲリラが
建物に逃げ込んだとの想定で中隊規模(約三百人)による初の本格的な
市街地戦闘訓練を実施した。

一方、西部方面隊では、対ゲリラ戦闘を今年度の「指定科目演習」とし、
実動訓練としては過去最大規模の約五千人を動員したゲリラ掃討訓練を、
十一月に大分県日出生台演習場で行う。演習場内に仮設した道路の封鎖、
敵味方の識別といった基礎訓練のほか、夜間に重要施設や基地周辺に奇襲
攻撃を受けた場合や、山間部にゲリラが逃げ込んだ場合を想定した訓練など
も予定されている。