沖縄戦の話に戻します。
陸軍の総攻撃を非難される方々、あの総攻撃は大和の特攻に呼応したのですよね、つまり現地軍は持久戦の方針だったものを大本営(海軍に刺激された)に促されたわけで、決して攻撃を主張した長参謀長個人や、あるいは陸軍全般が「悪」というわけではないでしょう。
沖縄の陸軍(海軍守備隊も含むか)の総攻撃が「誉めたものではない」のなら、大和の特攻作戦は誉められたものでしょうか。
ちなみに硫黄島では海軍部隊が猛りはやるのを陸軍がなんとか抑えていたではないですか。
さかのぼってフィリピン戦は? 陸軍の方針「マニラ無防備都市宣言」に逆らって海軍陸戦隊が立てこもり10万のマニラ市民が巻き添え死しました。
だいたいが海軍は何故陸軍主導になると命令系統に従おうとせず、勝手に動いてしまうのでしょうか。
サイパンでは南雲長官のもと陸海軍統率がとれて?見事玉砕しています。
マニラにせよコレヒドールにせよ、結局は艦を失った海軍兵たちが「死に場所」として都市部を選んだわけで、つまりは山岳部や沼地よりも「名所」で死にたかっただけなのでしょう。
海軍陸戦隊の勇戦は認めますが、つまりは海軍って陸軍よりも頑固なだけなんですね。
たぶん海軍特有のロマンチシズムなのでしょうか、滅びの美学に酔いしれる向きが陸軍よりも顕著だったのではないですか。
その極致が神風特攻隊なのでしょう。
また海軍にケチつけてしまいましたが、結局は陸軍を「悪」と決め付けるのなら海軍だって似たり寄ったりということです。