俺は、90年代の国産の音楽機器メーカーについては、MDで裏切られた印象を持っていた。

彼らが、国内向けにはMD機器を売っていながら、
同時に海外へはCD-R機を売り、儲けていた事実を後から知った。
国内向けのMDは、著作権に対する配慮から、ダビング回数に制限を設けて音質も圧縮で悪くしていたが、
海外では、フリーなCD-R機を売っていたのだ。

やがて、CD-R機がそのままPC上の自由な音楽環境へと自然な流れをつくり、
その中からmpman、そしてiPodが生まれた。
現在、国内メーカーは、iPodが売れると見るやMDをそっちのけで、
mp3プレイヤー市場に参入しているが、そこでも懲りずに著作権制限に汲々としている。
使いにくいことこのうえない。

MDで懲りて学習した俺は、国内メーカーには手を出さないと決めていたので、
選択肢は、iPodとiRiver, Rio(撤退)しかなかった。
そしてコンピュータメーカーのiPodを避ける理由はなかった。
おかげで著作権の縛りから開放され、自由に自分のデータとして扱える。
そのため、iTunesの特徴としてフリーウェアとの親和性が高い。

自分の音楽環境を壊さずにDAPを導入したい人には、iPod + iTunesはおすすめです。