スターリンもそれを許したらしい専制のロシアの風土も、その前は小さな都市国家の集合体でしかなかった地域だった。
酒を愛し合理主義を愛した詩人が尊ばれていたイスラムの繁栄も、ワッハービー派とタリバン的な原理主義の世界をしか生み出せなくなった・・・
知識人は決して粛正されず、緩やかで文化的な繁栄を誇っていた中国も、皇帝の独裁と言論の自由などない、今も皆が知る、あの中国になってしまった。
そしてまだしも色んないみでましだったらしい朝鮮半島はエラ張りと失笑と恐怖の混じる性的風土に、華夷秩序にこだわることが国のありようになってしまった腐った儒教の地になった。


そして十字軍で狂い、宗教に荒れた西洋は、まさに彼らに負けなかったおかげで、現在に至る合理主義と近代文明の創始者となり、誇りと自由を自らの礎にしている・・・
ベトナムは正面から戦って勝ったことにより、その後のあらゆる大国の侵攻にも最終的に打ち勝ち、自らの国を疑うこともない。

我らの国もまた、然り。独裁無き地に、自分たちで考える国民を持ち、誰に比較しなくても、自らの歴史と風土に誇りを持つことを当然としうる国を今も持つ。

全ては彼らとどう向き合ったのかで変化が起きた。モンゴルによって。

ここまで書けば分かると思うが、このスレはモンゴルの偉業と栄光を称えるスレでは決してない。今に至る世界の構造を作ったと言ってもいいかも知れない、モンゴルがもたらした破壊と変容についてのスレだ。

彼らは世界に何をもたらしたんだろうか?