紀元・暦法を集めるスレ
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0952世界@名無史さん
2006/04/29(土) 18:29:310工夫をした暦であり、ユダヤ暦ではこれを複雑な閏デフォルトだけでこなすのに対し、
中国式太陰太陽暦では節季という簡易太陽暦を基準に閏設定をする。
インド暦の特徴は太陽暦も節季と違ってちゃんと暦の体裁を持っていて、
二つの暦を合成して日付けを作るようなシステムになっていること。
太陽暦、太陰暦、年初設定、日付けの呼び方などに様々な流儀が存在し、
インド政府が対照表を作っている主要暦は12くらいだったと思うが、
地域、宗教などコミュニティごとに組み合わせはまちまちで、総数は無数にあるらしい。
最終的な日付けの呼び方は陰暦のものをつかう流儀が一般的だが、これも大きくわけて
2種類あって、ひとつは月が満ちていく時期を「白分」欠けていく時期を「黒分」と
称して半月ずつ数えなおす流儀。
もうひとつは計算上の月齢日で呼ぶ方式。これはチベット暦が有名で、24時間周期を
無視した月齢日で呼ぶので日付けが飛んだり2日連続で同じ日だったりする。
32日があるのは後者の1種だったと思うがよく憶えていない。
で、国暦というのは上記のうち、インド暦の太陽暦部分をグレゴリウス暦と明確に
関係づけようとしたもので、グレゴリウス暦3月22日が年初のカイトラ1日になる。
閏年には3月21日になるが、カイトラが1日増えるので次のバイサカ1日は毎年必ず
4月21日になる。以後の日付けも自動対照。
国暦が西暦と機械的に計算できれば最終的な陰暦による日付けも自動的に西暦基準で
計算できるというのが目的だった。
でも当然どの伝統的陽暦とも計算根拠がちがうので、伝統暦と日付けがずれると
納得してもらえないそうな。
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