なおこの歌は戦時中に国産タバコの替え歌として流行し、現在は当時の世相を語る
文章などにはよく引用されます。性質上いろんなヴァージョンがありますが叔父が
記憶してたのは次のような文句です。
 金鵄あがって15銭、はえある光30銭、鵬翼高い50銭、機嫌の悪い父ちゃんは
 ああ母ちゃんの胸を吸う
最後が品のよくない終わり方ですが、本でよく見かけるのは「ああ一億の民は泣く」と
いった文句で、「民衆の為政者に対する不満が」とか「反戦気分の表現」とかコメントが
付いてます。叔父に言わせると後付けの批評で、「目先の戦時インフレに対する民衆の不満は
あったろうが、政治批判より戦争の貫遂しか生き残る道はないと思っていたから、一億一心
耐乏生活に甘んじてたんだ。まして反戦気分なんて毛筋も見られない。ああいう気分の高揚は
今の人には想像不能だろう。北朝鮮と同じだ」