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紀元・暦法を集めるスレ

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0001世界@名無史さんNGNG
古今東西、歴史を記す上で欠かせない紀年法・暦制・元号について
幅広く語りましょう。
現役のもの、マイナーなもの、非公式なものまでいろいろどうぞ。

0270あやめNGNG
このところお仕事多忙でネットやってられなかったんですが、やっといくらか
余裕が出来たので久しぶりで顔出ししました。時恰も立春なので暦の話題です。

>>267
インドやチベットの暦に欠日や余日が出現する事情について書きましょう。
インドの暦法で日付を決定する基準は朔から次の朔までの時間を30等分した
"Tithi"です。Tithiは合朔の時刻を0として太陰(お月様)が白道上を12度
移動した角速度を1単位とし、その順番に暦日を対応させるシステムです。
暦日は日の出から始まり次の日の出までが1単位日です。そこである日の
正午ころに合朔が発生したとすると、翌日の正午より少し前くらいの時刻に
第1のTithi(以下では「T1」と表示します)が終わります。このT1の終了
時刻を含む暦日を当該月の第1日とします。
ところで朔望月の長さには変動があるのですが、平均値は29.530589日(29日
12時44分02.878秒)となっており、Tithiの平均値は凡そ23時37分
28秒です。通常の暦日は24時間ですからTithiの替り目の時刻は漸次繰上り
遂には1暦日中の早朝と深夜と2回Tithiの終了が発生することがあります。
0271あやめNGNG
仮に早朝にT25が発生し深夜にT26が発生し、次に翌日の夜にT27が
発生したような事例では、暦日は先に発生したT25に対応した日付で規定され
第25日となり、翌日はT27に対応して第27日とされます。
つまり1暦日中にTithiが2回含まれる事例では後発の方は無視されてしまい、
これを"Kshaya Tithi"「欠日」と称します。逆に次のTithiが翌日でなく翌々日
発生するような事例もあるようで、この場合は同じ日付が2回連続するわけで
"Adhika Tithi"「余日」と呼ばれています。
インドの暦法は複雑で閏月ばかりでなく「欠月」も存在します。これについては
後日に書くことにします。
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