一方、札幌地域労組の鈴木一副委員長が「月間労働組合」4月号に「介護施設を守るため、
理事長らの退陣を要求」と題する一文を寄せて、札幌恵友会の問題を説明している。
そのなかで、「この職場には数年前にUAゼンセン札幌恵友会労組が結成されたが、
残業未払いや労働条件の不利益変更に対し、全く無力だった。
法人の不適切運営をチェックすることもいっさいなかった」と明かしている。
札幌地域労組は第2組合として恵友会支部を結成した。
すると地元のゼンセンのKオルグが法人本部を訪れ
「札幌地域労組は過激な組合だ。団体交渉には弁護士を同席させるべき」とアドバイスした。
K氏は札幌地域労組が加盟する札幌地区連合の副会長である、と鈴木氏が寄稿の中で暴露している。
K氏とは、柏倉伸氏であることがはっきり分る。同じ連合札幌傘下の労組同士で、この足並みの不揃いが面白い。

札幌恵友会には先の神恵内ハイツ998があって、運営が広域にわたるため、
道が監督官庁として対応していたが、4月から法改正により札幌市に移管された。
札幌市は同法人のほとんどの施設が市内にありながら、今ひとつ運営問題に踏み込めず、歯ぎしりしていたきらいがある。
北海道より一層厳しい姿勢が望むことになるのか―。
この社会福祉法人が正常化するためには、理事、監事、評議員の総辞職、理事会再編しかなさそうだ。