─ ご自身が漫画家になられた後、弟さんが漫画家を目指すことになったわけですが…斉史先生はどのような心境だったのでしょうか?
斉史:子供の頃から漫画家を目指した僕からしてみたら、感覚的に甘いですね(キッパリ)。

── き、厳しいッ!! やはり積み上げてきた想いの違いからでしょうか?
斉史:それもありますけど…目標に向けて努力する時間の使い方とか。
僕は高校が進学校だったので、漫画に時間を使いたくても勉強に時間を取られることが多くて。
対してその時期、聖史は時間に余裕があって好きなことができた。
その時にもっと、漫画家になることを意識して絵を描いたりすればよかったのになって。
聖史:だから斉史は、後から漫画家を目指す僕に対してすごく厳しかったですよ。
斉史:もちろん、聖史を応援したい気持ちはあるんですけど…ちょっと腑に落ちないところはあったかもしれないですね。

── 兄であり先輩作家でもある方からの叱咤は重みがありますね…。
聖史:そうですね。昔は少年ジャンプに持ち込みに行くって言ったら、マジ切れされたりしたし。
斉史:当時の聖史が「少年ジャンプ」っていうものをわかってなかったんですよ。
仮にも漫画家を目指そうとしている者が、ジャンプを読んで平気で「面白い」って言ってたし。
掲載している作家と戦わなきゃいけなかった僕から見たら、勝負しようって気持ちが足りてない。そういう気持ちで投稿したところで、戦っていけるわけがないですから。
聖史:そういう斉史の厳しい言葉、言われた当時はわからなかったけど、自分が連載作家になった時にすごくわかったんですよ。
物語を生み出す苦しみや、作品を続けていくことのプレッシャーがどんなものなのか…。
心構えが甘かった分、実際デビューしてから追い詰められることが多くて…漫画家って思った以上に大変だなって。




岸本斉史は進学校出のエリートのはず
漫画家への姿勢低い弟への叱責もちゃんしてるはず