今回のラストは
冬のコンクリート建築、脚を負傷した少年、階段を下りた先に年上の女性がいて
ふりかえると少女になっていた、という場面の設計が「伝統」を踏まえているので
たとえば「人は階段を下りるように年をとる」から「あの燕が舞いあがったちょうど
そのとき君のうなじも向きを変えヴェールが落ちて遠い昔だったとわかった」まで
連想の幅がある。短期的には大蜘蛛ちゃんの影響かもしれないが、長期的には
めぞんの「春の墓」のように「完結後」に語られてもおかしくないような感じがある