ネトウヨって自分が底辺だから既得権益持ってそうな奴に八つ当たりしてるだけで、その「既得権益層」がマイノリティだと思ってる、そこからマイノリティへの憎悪が爆発してヘイトに至る、みたいな言説があるけど
これは半分当たってて半分違ってると思うわ
ネトウヨが憎んでるのって特定の層や集団・民族というよりも世間を覆ってる「綺麗事」的なもの全般なんだよ
世間の大人やリア充やリベラル知識人が「人権を尊重しましょう」「差別は絶対に許されない」のような綺麗事を並べる裏で
「本当に救われない俺達」をまるで不可視化してることに対する反感
中韓とかマイノリティに対するヘイトは、差別そのものが目的なんじゃなくて、「綺麗事」に対する反発の発露の手段なんだよ
中韓に対する反感が先か、「綺麗事」に対する反感が先か、って言ったら後者なの
ネトウヨが本当に「既得権益」だと思ってるのは中韓とか特定の何かではなくて、「綺麗事」的なものという漠然とした抽象的概念なんだよね
要は現代社会で自明とされてるヒューマニズム、客観的正義、普遍的価値、といった概念がたまらなく嫌いっていう、そういう本能的なものが最初にあると思うんだよ
それが露悪的なものへの賛美だったり、現実主義という名の実感信仰という形で発露してる
それって例えばバークのような保守主義者が抽象的合理主義に基づく社会設計に反対したのとは似てるけど全く違うと思うんだよね