>>860
普通に考えて俺とのエッチの事だろ!

俺も能登も、今はプチ引きこもり状態。
Zippoのオイルが切れて久しい。
買い物にも行っていないから、タバコも数日前に最後の一本を吸ったきりだ。
能登は
「少しくらいなら良いんだよ?」
と言ってくれるが、能登の喉にも、お腹の子にも良くはないからこのまま辞めるつもり。
能登はまた夏ぐらいから忙しくなるらしく、今は時間を惜しむように俺にまとわりついている。
トイレ以外は全て一緒の行動。・・・能登は俺がトイレに立つとついてこようとするが。

「こんなに誰かと一緒にいるのは、大学の時以来だな」
ふとつぶやいたら、俺にしがみつく能登の腕が強くなった。
わかってるよ、能登は俺がはじめてだったもんな。
だから、そんな一途な、ちょっと嫉妬深い能登の気持ちに答える様に、俺も腕の力を強める。

能登のくれたZippoが、机の上で鈍く光を反射していた