近頃のPCの電源投入はチップセットのACPIパワーステートをS0状態に遷移させることで行います。
ACPIステートを変化させる信号としてはPWRBTN信号とPME(Power Management Event)信号があります。
PWRBTN信号は物理的電源スイッチから引き込むのが普通ですがこれに加えてIPMI Over LANによる電源制御コマンドを受けたBMCが長押しやチョン押しをエミュレートする機種もあります。

Wake on LANやWake on RingはPME信号を利用します。
チップセット内臓のNICやシリアルポートを利用した場合はチップセット内で配線が完結しているためPME信号が外部から見えませんのでロギングの分解能が不十分なことがあります。
IPMIサポートしている場合はワンクッションおいてBMC内臓のSuperIOのシリアルポート(チップセットとはLPC接続しつつBMCから通信ログやSOL中継ができる)を使用するので確かにやりたい放題です。
例えばUPSとシリアルで接続して停電からの自動復旧運用を行う上で電源投入要因の詳細ロギングがシステム監査上の要件となるようなシステムにはこういうサーバを使用するのがおすすめです。