>>622
逆に言うと、トランジスタを大量に詰め込めるのに、1つの命令が単純すぎると
無駄が多くなるという問題が生じるわけですな。
アウトオブオーダ実行とか複雑なアクセラレータとか使えるようにすると
相対的に命令デコーダの負担の差は小さくなるのです。

同じリッチなパイプラインなら、1命令あたりの密度が高い方が有利というわけです。
まあ、x86がRISCと比較して1命令当たりの密度が高いって感じるのは
base + scale*index + offsetで指定したメモリオペランドを第2引数に使えたりするときかと思いますが

1スレッドの性能をひたすら稼ぐには命令セットをどんどんリッチにしていく必要があります。
POWERがいまさらBCDの演算に特化した命令と演算ユニットを搭載してるけどあんな感じかな。
もちろんRISCの設計思想に反してます。



逆に、1コアあたりの実効性能はある程度諦めて組み込みに特化する(ARMやSH)とか
また大量のコアで並列処理して性能を稼ぐというアプローチには未だにRISCは有効ですよ。
それがCellとかNiagaraですな。