青森市リナックス製6400万電算システム廃棄へ
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0128/nto0128_7.asp

 OSは当初、無料配布されている「リナックス」を使う方針で、
業務を統括するソフトアカデミーが、戸籍など住民記録分野のソフト納入業者として
大分市の「オーイーシー」社を選んだ。また旧システムの住民記録データを、
オーイーシー社のソフトに適合させる作業は、インドに本部のある
「タタ・コンサルタンシー・サービシズ・ジャパン」社が担当した。

 しかし、作業は難航続きで、稼働予定の昨年四月(旧浪岡町との合併時)に
間に合わず、事態が迷走する中でタタ社は昨年五月末に事業から撤退、
十月にはオーイーシー社も撤退してしまった。
ソフトアカデミーはタタ社に、約六千四百万円を支払い済みで、
オーイーシー社に対しては損害賠償の責任を求め提訴する方針。
一方のオーイーシーは「稼働遅れの主な原因は、アカデミー側の能力不足」と反論している。

 一方、市は事態収拾を図るため、リナックスに対するこだわりを捨てて、
OSはマイクロソフト社の「ウインドウズ」へと方針を転換。
結果として、タタ社が作ったリナックス用システムは廃棄することに。
その後、住民記録分野のソフト納入は、旧システムを一手に請け負ってきた
大手業者「富士通」が担当することが決まっている。