Sunがもはや、昔みたいにSS20クラスのマシンでウン百万も値付けできる
時代でないことは、とっくに分かっていたことだろうし、低価格帯のWS/鯖市場を
IA/Win系陣営に席巻されている、そういったもろもろの状況を踏まえた結果が、
「今現在の」Sunが下した決断が、>>243なのだろう。

時代はすでに「ダウンサイジング」という概念さえ飛び越え、さらに時は進み続けている。

自社製OSであるSolarisを15万円で売っていたのも今は昔、Free Solaris、キット配布、
無償ダウンロードから始まり、とうとうSolaris 10ではOSのオープンソース化に踏み切った。
このソフト面での一連の流れは素直に評価したい。

しかし同時に、Sunには、自分たちの築き上げてきた「歴史」の重みを忘れて
もらいたくない。ベル研→SysV→バークレー→Sun OS→Solarisと遷移してきたが、
現在SolarisがハイエンドOSとして存在しているのは、紛れも無く彼ら自身の、
いやUNIX(Unix/Un*xではなく)の軌跡からなのである。

他UNIX系ベンダの現状を見ても、UNIXの歴史の重みは、Sunそのものの持つ歴史的「重み」である。
そのように断言して良い。その逆も然りである。Sunの歴史は、UNIX史そのものなのである。

私は、Solarisのオープンソース化、低価格WSの発表という、もはや押しとどめられぬ流れを、
UNIX史における一つの転換期と見ている。これから先、UNIXをどのような未来が待っているか、
それはすべてSunの双肩にのしかかっているのである。
間違っても、5〜8年後に「Solaris?ああ、そんなのも作ってましたねえ」などと言ってはならない。
SunはもはやUNIXベンダを超えて、UNIX史と一体化したのである。その矜持を持ち続けることだ。

最後に一言。
SPARC万歳!Solaris万歳!UNIXに幸あれ!