T-Code は、日本語タイプライティングの手と指の動きを最適化できるかどうか
実験するために作られたものだよ。

だから、キー位置の打ちやすさの違い、難しい運指 (Awkward Sequences)、
漢字の使用頻度などが検討されているし、
当然指の負担 (Finger loading distribution) についても研究されている。

指の負担は Dvorak Simplified Keyboard のデータを参考にして設計したそうで、
Cooper 本中にある T-Code 実測値は、

左{人:18.8% 中:13.4% 薬:7.2% 小:8.2%} 右{人:20.8% 中:14.2% 薬:8.1% 小:9.4%}

との結果となっている。面白いことに、電子キーボードを使う際の影響を勘案して、
意図的に小指の使用頻度を薬指の使用頻度より少しばかり高くしてあるそうな。

このような研究は当時の方が優れていた。むしろ現在の方が退化してしまったといえよう。