NetHack 地下:10
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0171名無しさん@お腹いっぱい。
NGNGこの洞窟内では何故か腹が減らず、敵を殺し死肉を貪り食う必要などなかったのです。
あちこちに食べ物が落ちているのですが、それを拾って食べるものなどもいませんでした。
また憎しみも悲しみも裏切りも主従関係も一切存在せず、モンスターが他のモンスターを
攻撃することなど考えられませんでした。武器や防具はファッション以外の何の意味も持
ちませんでした。さらに不思議なことにこの洞窟内では決して年を取りませんでした。もし
かしたら時間の流れさえ存在しなかったのかもしれません。
不思議な力を持つ薬瓶や、神秘的な文字が書かれた洋皮紙の書物など、忘れられた時代
の遺物があちこちに落ちていましたが、ほとんどのモンスターはそれらの効果など理解でき
ませんでした。ただ、それが自分にとって有害かどうかだけはなんとか判別できました。
それらを理解できるごく一部のモンスターでさえ、それらを利用しようとはしませんでした。
利用する理由や意味もなければ、価値もなかったのです。
そのうちそれらのアイテムを集め、お店ごっこをはじめるモンスターもあらわれました。
もちろん商売として成り立つはずがありません。しかし彼らは多くのアイテムを所有している
というだけで満足でした。お金は美しいという以外何の意味も持ちませんでした。
争いもなく、飢えもなく、老いすらないこの世界で、死など全く考えられないことでした。
悲しい時代に作られた罠がまれに残っており、それにより死ぬモンスターがまれにいる以外、
この洞窟にすむモンスターは決して傷つくことも、まして死ぬこともありえませんでした。
そう、アイツがこの洞窟にやってくるまでは…
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています