単に64bitモードでコンパイルしたのでは実行速度が若干遅くなるのは
常識よ。アーキテクチャ的な弱さがなかったにしてもポインタが8byte
になるからデータキャッシュのヒット率は必ず下がる。
64bitの真価を発揮するには、64bit演算をつかって、演算回数を激減で
切るケースや、4GB超のアドレス空間を活用してデータの管理を簡単に
できる場合に限る。そうでなければ、既存のプログラムを64bit化する
意味はない。だから、どの64bitOSでも32bit/64bitのプロセスが共存
できるようにっていて、たいていのコマンドは32bitモードのままでし
ょ。
unixの場合には2038年問題があるから、いずれはすべて64bitAPIに移行
しないといけないんだけどね。だからソフトを新作する場合には俺は64bit
モードを進めている。