そのラブホは、出入り口は一か所で、駐車場も意外とそとから見える構造
到着し、周囲を一周回ったところで、目的の車を発見、以前に妻との会話で車種と色は知っていたし
マイナーな車種なので、すぐに見当はついた。
駐車場内からは死角の位置に、車を止めすぐ近くのコンビニがあったので、子供らに、朝食用のパンと飲み物と
好きなお菓子でも買っておいでと、お金を持たせて行かせた。

その直後、駐車場内で人の気配、ちらちらとしか見えないが、あの人影は妻である事は間違いないだろう
目星を付けておいた、車のエンジンがかかる
こちらもエンジンスタート
駐車場内から、洩れるヘッドライトの明かりから距離を目算して、出口を少しでたところで、俺の車で前をふさぐ
向こうからすると、左から急にライトに照らされたので、反射的にブレーキを踏んだ所へかぶされて
さぞや立腹モードだったろ

相手のヘッドライトに照らされながら、俺は自分の車を降りた
助手席の女性は、確実に妻であった。

妻も間男も何かを言いかけたが、それを制し「帰るぞ」と妻に向かって言った
助手席から、項垂れながら降りてきた妻にはもう、嫌悪感しか感じない。
顔面蒼白で、足は縺れて酷い歩き方だったが、俺の車の助手席に乗せた

間男とは面識があったので、「○○さん、このような事になったのは、覚悟があったと思いますが」
「本当に最低な事をされましたね、今後は第三者を立てて話し合いたいと思いますので、直接の連絡はお断りします」

それだけ告げると、車に乗り込み、コンビニで子供を拾い、妻実家に向かい、妻を降ろして
「家の鍵と携帯を出して」と言うとびっくりした顔でしたが、俺の表情が全くなかったせいか、素直に差出てきて
そのまま、自宅に帰って、子供達を寝かせ、携帯をチェック
子供達は、何が起こってるのか分からない感じだったけど、上の子は何となくは分かってたろうな

後は、会社の顧問弁護士の紹介で、離婚関係が得意な弁護士に依頼して、その夜から3日目には内容証明郵便にて
慰謝料の請求を行い、その後も考えうる全ての制裁を行って完了