後日、お母さんのアパートを友人の婚約者と訪ねたところ、たった一人で
暮らしており、とても質素な暮らしぶりだったそうです。部屋には彼の幼い頃の
写真がたくさん飾られていて、彼が手にすることのなかった、親族が送り返した
大量の手紙、クリスマスプレゼント、誕生日プレゼントなどが押入れに残っており、
通帳の表表紙には彼の名前がサインペンで書いてあって、預金額はその質素な暮らし
ぶりからは考えられないほどの金額でした。
最後に預金した日がお母さんが交通事故に遭った1日前の日付けで、彼と婚約者は
その場にうずくまって泣きつづけたそうです。
本当に残念なのが、彼の父親が手紙を送っており、彼が結婚を予定していること、
祖母も亡くなり、今さらだが息子のために結婚式参加してもらえないかという内容の
手紙を送っていたにもかかわらず、母親は受け取らないままに亡くなってしまったことでした。
約30年近く夢にまで見たかけがえのない息子を抱きしめることができただろうに・・・・

長くなってすみません。みなさん、お母さんを大切にしてあげてください。
一度でいいから「ありがとう」と声をかけてあげてください。