266 1/2 sage New! 2006/05/09(火) 14:52:56 ID:+UB4zPSq
今から30年近く前の話。当時8歳の俺は、母が入院した関係で祖父の家に預けられていた。
その祖父は質屋を営んでいたんだが、時々夕方ふらっと銭湯に出かけ、俺が店番をすることが
よくあった。
ある日のこと、いつものように計算ドリルなど解きながら店番をしていると、お客さんが・・。
ただ、たった一つ違っていたのは・・・お客さんは893だったのです。(川谷卓三似)


後で知ったが、どうやら品が質流れになったのを恨んでいるらしく、(逆切れもいいとこだがw)
「じじいおるか?」
「おらん」
「どこじゃ?」
「しらん(子供心に場所はいっちゃいけないと思った)」
「あのじじい・・・・・・・・・お前はなんな?(注:お前は誰なんだい?)」
「孫」
「なんでお前がおるんな(注:どうして、君はここにいるの?)」
「お母ちゃんが病気しとるけえ、ここにきちょる(注:母が病のため、ここに来ているのです)」




267 2/2 sage New! 2006/05/09(火) 14:53:41 ID:+UB4zPSq
その瞬間、893は顔を真っ赤にしてまなじりを見開き、天を仰いで「くわァ〜」と小さくつぶやくと
「もうええ!!二度とこんわ!!!」
そう言って、出て行こうとしたのだが、急にくるっと振り返ると戻ってきて、
「これでアイスでもこうちゃりゃあ(注:これでアイスでも買いなさい)」
といってカウンターに100円を叩きつけて一言、


「男の子は泣いちゃいけんのよ!!」


893さん、あの時泣いていたのはどうみてもあなたのほうです。
本当にありがとうございました。