http://www.rainbow-net.co.jp/interview/201712.html
日本における乳酸菌研究の先駆者であり、 今なお第一人者である光岡知足先生に「乳酸菌の真実」について お話をお聞きしました。


小腸にはパイエル板という器官があります。ここには体全体の約60%の免疫細胞が集まっているのです。パイエル板にはM細胞という小さな穴が開いています。
この穴に菌体成分が入ると、さまざまな免疫反応が起こり、それによって腸内のビフィズス菌をはじめとした善玉菌が増加し、腸内環境を整えることが判明しました。

一般の乳酸菌は菌同士が凝集する習性があり、菌サイズが大きく、この穴を通過で きません。
免疫機能に影響を与えているのは、菌体成分や菌の代謝産物ですから、生菌であっても死菌であっても良いわけです。


光岡知足先生プロフィール
農学博士。理化学研究所、東京大学教授、日本獣医畜産大学教授、日本ビフィズス菌センター理事長などを経て、 現在、東京大学名誉教授。
ビフィズス菌研究の第一人者として世界に著名な腸内細菌学の世界的権威。
腸内細菌叢の系統的研究で1988年に日本学士院賞、 2007年に国際酪農連盟・メチニコフ賞を受賞。