何千年も昔、イルカがまだ陸上を歩いていた時代、ミトコンドリア
はまだ人間の体内にはいなかった。
ミトコンドリアは単体の生物だった。
その頃のミトコンドリアは酸素の太陽のある場所で生まれた生命で
太陽と酸素なしじゃ生きられない。

そしてある時、ミトコンドリアは人類の身体に寄生した。
人間の細胞の中に入り込んで、そこを宿主としたんだ。

われわれの身体なんてミトコンドリアの乗り物に過ぎない。

だから人間が太陽を欲するのはミトコンドリアの本能なんだ。
もともとミトコンドリアは太陽のある場所じゃないと生きられないからね。
太陽を浴びないとミトコンドリアはどんどん弱って減っていく。

ミトコンドリアは人間の肉体に寄生させてもらう代わりにお礼として
ガン細胞をやっつけてくれるパトロールの役をしてくれている。
家賃をタダにしてもらう代わりに警備のバイトしてあげるよってこと。
ただし毎日のエサは頂戴ね、ってこと。
そのエサってのが太陽なんだ。
太陽を浴びたときに被爆するエネルギーだけが唯一の栄養源。

カリウム豊富なものを食べれば被爆量も大きくなる。
カリウムの中にはカリウム40という放射性物質が入っていて
太陽を浴びるとカリウム40が壊変して中性子を放ってミトコンドリアが
それをキャッチする。

何億年もかけて人類が生き延びる為に獲得した人体の神秘的システム
に、サプリメントなんかが勝てるわけないんだよ