体内から鉄を追い出す:瀉血はAD(アルツハイマー病)対策のためになるか?PMC2732125

【鉄の蓄積は加齢で増加しADに先行する】
男性の場合、体内の鉄は10代から50歳まで単調に増加し続け、その後は一定になる。
女性では閉経までの期間にはあまり増加せず、閉経後に増加し始める。男性では鉄の増加と心血管疾患のリスクは比例関係にある。
AD発症のリスクは60歳以降に急速に増大する。
しかし認知症はその10年も前から徐々に進行しており、鉄の増加と病状の進行は完全に同期している。

【体内の鉄は過剰か?】
瀉血の治験結果は、これらの疾病(AD・動脈硬化・心血管疾患)が改善されることを示している。
瀉血は体内鉄の減少に有効な手法であり心血管疾患のリスク削減になる。
動脈硬化の治験FeASTから体内鉄の削減は結果を改善し、特に60歳より早く行った場合には末梢組織の血管疾患リスクも低下した。
死亡率・冠状動脈疾患・脳卒中のリスクも低下した。
頻繁に献血する人の血清フェリチン、血流依存性血管拡張反応による健康診断で頻繁に献血する人は良い結果を示し、
血清フェリチン平均値は17ng/mLであり、そうでない人は52ng/nLであった。さらに献血したヒトの酸化ストレスマーカー(動脈硬化の指標となる)も優れている。

これらの血管系指標はADリスクとも関係しており、 なぜなら継続的な動脈硬化は脳低灌流と脳酸欠と結びつき、これらの要素はAD発症と深く関係しているからである。
また献血は多フェリチン血症・非アルコール性脂肪肝のインスリン抵抗を下げる。