類稀なる中身で語れる経済学部。それが【物流の流通経済】。

海洋国家日本、自然災害大国日本の経済的命運を握るのが、「物の流れ」なんだよ。

古来より、軍事戦略とも結びついて来た物流。「兵糧攻め」と言う戦法が、敵の補給路
を断つものであるように、「物の流れ」が途絶した社会に繁栄はない。

医療、建設などと並んで、社会的インフラである「物の流れ」を追求する【物流の流通経済】だけの
経済学は、公共的使命の高い存在なのだ。

教師と受験産業は、こういうロジスティクスの社会的、経済的意義が分からない。
偏差値を拠り所に、何の特色もない大規模文系私大を推奨するのである。

「悪貨が良貨を駆逐する」状況では、相手の価値観にあえて乗る事も必要な戦略なのだ。

しかし、状況は急変した。状況が変わったら戦略を転換する事など、真っ当な話である。

そして、この変化はこちら側にとって望んでいた変化であるから、自らの真骨頂を思う存分アピールしたらよい。

一つの例だが、鉄道の職員を養成する東京交通短大と言う、流通経済ともかかわりの深い短大が池袋にある。

この短大、かつてはほぼ全入状態だったが、2000年代に入って、数倍の入試倍率を誇る超難関短大に変貌した。

予備校で偏差値が高かったわけでもない、スポーツで目立ったわけでもないのに、受験者が殺到しているのだ。

ひとえに、鉄道と言う公共性の高い分野が共感を得たのだろう。

ロジスティクスは運輸業のみならず、製造・卸・小売りとあらゆるフィールドに発生する。
簿記に強い人間が重宝されるのと同じで、ロジスティクスも汎用性は高いのだ。

【物流の流通経済】の経済学は、スケールの大きな経済学なのだ。