そして、大学全体の実就職ランキングを見てみよう。

流通経済の実就職率(就職者÷(卒業者−進学者))は82.2%なのだが、
順位としては、全国557大学中、175位である。
そして、この順位は日東駒専・大東亜帝国よりも遥かに上位である。

ちなみに、この順位近辺の大学は、同志社、慶應、お茶の水女子、学習院、近畿、
龍谷、法政などがランクインしている。
やっぱり、高学力の人材は就職にも強いのである。

そして、そのなかに例外として食い込めるのが、【究極の実学主義】である
【物流の流通経済】など、揺るぎなき専門性を持っている数校なのである。

ざっくり言って、GMARCHクラスで実就職率が80%台、日東駒専で75−79%、
大東亜帝国で70%台前半の分布状況である。

もちろんこれは、就職率が例年極端に良い、理系の学部を含めての数値であるから、
文系学部だけで勝負したら、流通経済のランキングはもっと良くなるはず。

ちなみに、流通経済の真骨頂である経済学部の実就職率は80%である。

この本では流通経済の経済学部はランクインしていないが、
「経済学部の実就職率ランキングベスト20」では、立教と神戸大が88%で
20位につけている。

そしてランクインしているのも、東北大、上智、一橋、名古屋大、大阪市立大など、
歴史と伝統ある名門校ばかりであることを考えると、流通経済の経済学部が実就職率
80%というのは、相当程度優秀な数値であると考えられる。

なぜなら、経済学部で就職ランキング上位に来るのは、一部の高偏差値の名門校で、
事実上「高就職率=高学力=高偏差値」の形になっている。

そんな中、実就職率80%の流通経済の経済学部は、これと言った特色を打ち出すのが難しい、
日本に腐るほどある経済系学部における、ごくわずかな例外的存在であると言える。

間違いなく、【物流の流通経済】は確立された専門的人材輩出のブランドなのである。

サッカーとラグビーで目立つのは嬉しいけど、それだけでは大切なものを見失う。