流れを読まずに、新婦友人だった俺が不幸だった披露宴。

新婦とは幼馴染にして、学校がずっと一緒(小中高大)、仕事先は違うが同ジャンル。
しかも新郎は大学の先輩なんで、異性ながら新婦友人として出席した。
(スピーチまで頼まれた)

で、出席してみたら、ペット同伴可能な披露宴だった。
あっちこっちに犬・猫・その他。
みんなリード付きやゲージ入りだったんで、披露宴はすんなり終了した。

・・・俺以外は。


俺、動物が嫌いなわけじゃないが、猫アレルギーなんだよ。
鼻水・涙・くしゃみのオンパレード。
当然、新婦は知っている。
新郎も知っていたはず。

なのに教えてくれていなかったんだよ。

おかげでスピーチはボロボロ。
泣いているようにしか見えない異性の新婦側友人。
スピーチの頭で、
「こんな披露宴のさなかに恐縮ですが、私は猫アレルギーで、涙・鼻水が止まりません。」
といれたけど、ほぼ俺の知り合いでもある新婦側親族と違い、新郎側親族の一部には、
『横恋慕していた男が、恥知らずにも披露宴に参加、涙のスピーチをやった』
ととっていたらしい。

一言教えてくれれば、いくつか対処できたのに。
俺は良いけど、新婦は新郎一族から軽い女、と思われたみたいだ。
本人は気づいていないんだけど、な。