親戚(24歳♀)の結婚式。地方のホテルのいかにも「お仕着せプラン」なので特にお洒落と
いう雰囲気では無かったが、全体的にいい式だったと思った。両家共に同じ市内で場所的にも
公平で、迷惑な親戚も泣き叫ぶ子供も無く、料理もそれなりに美味しかった。友人達のスピーチ
も嫌味なく無難だったし、余興も新郎友人がピアノ、新婦友人がフルート、とそれぞれセミプロ
級の腕前で、二人が即興でコラボした「アヴェ・マリア」は溜息ものだった。

でも新婦は不幸らしい。「場所がないからってブーケトスも出来なかったし、フラワーシャワー
も出来なかった。だいたい会場がお洒落じゃない。プールとかお庭が付いた邸宅みたいなとこで
外国みたいなのがしたかったのに。ドレスだって持ち込み駄目だからここのダサいのしかなかった
し、料理も和食とかあって変なメニューだったし(和洋折衷)デザートビュッフェも無かった。
バルーンリリースとか色々考えてたのに、やりたい事何も出来なくって最低!」…なんだそうだ。

オマケに友人の余興も「皆その話ばっかり。目立ちすぎ。あの人達のコンサートじゃないのに」
と怒り気味。新婦手作りの「スライドショー」があったんだが誰も話題にしない(正直私もよく
覚えてない)のが気に入らないらしい。友人達は確かに目立ったが、それは「いい余興」をした
からだ。有名で短いクラシックを各1曲に合奏1曲で、皆の熱心なアンコールにも「時間が押して
るでしょうから」とすぐ切り上げ、二人合計でも15分程の出番だった。気の利いたいい友人に恵ま
れ、素敵なお祝いをして貰い、親戚にも好評だったのに、不満たらたらの彼女に開いた口が塞がら
なかった。

ゼクシィの読み過ぎで「こうでなくては!」と思いこんでるだけだ、と思いたいが、ウチの母親が
「あの子と喋ってると引っ叩きたくなる」と言ってた意味が解った気がした。我が身内ながらこん
な子と結婚した新郎や来てくれた友人達が気の毒で仕方ない。