私の学生時代からの女友達が結婚した時のこと。
新郎は一卵性双生児で、私は新郎ともその双子の兄とも、かねて
顔見知りだったこともあって、挙式披露宴に招かれた。
一卵性双生児だけあって、本当に顔もたたずまいもそっくり。
なので、ロビーで待機してた双子兄が、新郎と間違えられて参列者に
「あんた、早く(紋付き袴に)着替えしないと式に遅れるぞ!」と
どやされるシーンが度々あり。まあこれは笑い話。
ゴタついたのは披露宴が始まってから。
新郎の友人が司会を務めたんだけど、新郎の名前をしばらく双子兄と
取り違えて呼び続けた
(例えで言えば兄キョウジと弟シュウジみたいな紛らわしい?名前だったのは確か
だけど、司会者としてさすがにまずいだろ)
披露宴が後半にさしかかった頃、出席者の中にけっこうお酒回ってるヒトも多くて
新婦の同僚がミニ祝辞でマイクを持って、少々酔った口調で
「○○子さんは〜最初は兄キョウジさんのほうが好きだったみたいですけどお〜
可愛い奥さん居るので諦めたみたいで〜」
笑いを取ろうとしたらしいが、親族一同シラーっと固まる。
折悪しく双子兄の子供(生後8ヵ月)がギャーギャー泣き出し、
ふざけた新郎の従兄がその子供を抱えて千鳥足でひな壇に連れていき
「ほーらお父さんだよ〜」と新郎に渡そうとして大顰蹙。
披露宴終わって出口で挨拶を交わす時、新郎新婦も両家両親も妙に
こわばった笑顔で口数少なかったのが思い出されます。お気の毒に。