なぜか突然思い出したので書いてみる。
 今から10年ぐらい前、後輩(新郎は日系ブラジル人、新婦は大阪人)に頼まれて
式と披露宴の司会をしたことがある。俺としては特にサムいと感じなかったが、
(というか、場を回すのに必死だったから気づかなかっただけかも)
すべてがドロナワ的だったので、えらい苦労した。

 式&披露宴は十一月。頼まれたのが式の二週間前。
新婦に頼み込まれてうっかり引き受けちまったのが運の尽き。
二週間の間、必死こいて進行表を作ってやりとりしたさ。
身内と極親しい友人だけの出席者という話だったので気楽に考えていた。
 さてその日、会場は新郎が働いている寿司屋の二階だった。新婦から、
「指輪の交換をやることになりました」
と突然言われて、進行表をいじくり回す俺。タイミングを計るのに結構悩んだ記憶がある。
三三九度の後、指輪の交換。壮絶なるかな和洋折衷。
俺自身は教会で結婚式挙げて、披露宴はレストランだったもんで、和式は全然わからんのよ。
今でも疑問なんだが、本当にこれでよかったのだろうか? 和装でも指輪の交換ってあるの?
(つづく)