新婦は、会社役員と家業の宝石商をしている父と専業の母と
兄と弟に挟まれ大切に育てられた。
新郎は市営団地住まいで、誰が見てもヤンキー上がりのそり込み
パンチパーマ。彼女自身、家柄の自慢をしていたので
招待された私たちは、式場の酷さに驚きました。
金襴屏風は油まみれ、手あかまみれ、最後尾に座っても
見つけられる穴が無数に空いてた。一応、市営の施設だったけど
酷すぎる。椅子も座るとき敷物を引きたいくらい汚れてた。
新婦側の普通の挨拶の中、新郎側の大人数の友だちの盛り上がりに
目頭が熱くなった。新婦側親族と父は居場所が無くションボリしてた。
友だちと帰りにお茶を飲んだとき「◎●ってお金持ちだって
聞いてたけど、あれはちょっと酷いね」と口々言い出した。

新婦が幸せなら良いと思うが、散々、友だちの式を小馬鹿にしてた
新婦。自分の時は、手作りの式でアットホームでしょ?で誤魔化すが
私から見たら集会だ。