分解能は口径に比例するけれど、それが活きてくるのは露出時間がごく短時間な月・惑星だけで、
いくら明るくても分単位の露出が必要な星雲・星団では、結局シンチレーションで微細な構造が全部ボケちゃうと思うんだよね。

そう考えると日本でシーイングが良いときの分単位におけるシンチレーションの振れ幅が5"ぐらいだとして、
いちばん分解しずらいHα(6550nm)のレイリーリミットが5"となる口径33mm以上の筒を使っても、口径なりの分解能を発揮出来ないんじゃないだろか。

そうすると口径の大きな筒というのは、F値を小さくして露出時間を短くする効果しか無いように思うんだけど、
それならむしろスケアリングや光軸ズレやピントに厳しくないF8〜10程度の暗めの鏡筒でしっかりガイドしたほうが、安くて楽に良い結果が出せそうに思うんだけど、どうだろう。

流石にF20は暗すぎだと思うけどw
でもF8〜10ぐらいで周辺まで良像な屈折鏡筒なら安価に作れて、今の赤道儀なら長時間露出も余裕でこなせるから、1コマあたりの撮影時間は掛かるけど、良い結果を出しやすいと思うんだよなぁ。

口径小さければ重量も飛躍的に軽くなるから、LRGB4本分の鏡筒を載せて一気に撮れば、むしろ明るいデカい鏡筒でフィルタ切り替えながら撮るより速く撮り終えられたり。