真夏の夜のソルフェリーノの戦い
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0578いやあ名無しってほんとにいいもんですね
NGNG関連する記述があったので紹介するゾ
文庫版下巻pp.10-11----
八月二十日の朝までに、ロレーヌではデュバイユ将軍の第一軍と、カステルノー将軍の第二軍が...
防御陣地にたてこもる独軍を攻撃して罰をこうむり、深手を負い、血みどろの苦杯を
喫することになった。「必死の攻撃」は、敵の野戦重砲、有刺鉄線、塹壕内に装備した
機関銃にたいして、またたくまに限界を知ったのだった。仏軍の作戦要務令によると、
敵軍の歩兵が銃を構え、狙い、発泡するまでの二○秒間に、味方の歩兵は突進して五○メートル
進出できると算定してあった。しかしそのとき戦ったフランス兵がのちにいまいましそうに言っている。
「われわれが演習で繰り返した、実に苦しい運動(原文傍点)も」戦場では命取りの
愚行であることが実証された。敵は機関銃で撃つ場合二〇秒ではなくて、ただの八秒でことたりた。
仏軍の作戦要務令には、七十五ミリ砲で榴散弾を発射すると、敵兵は頭を下げて
「虚空にむかって発砲」するよりほかはなくなり、敵の防衛力を「無力化」するとも
想定してあった。ところが日露戦争を観戦したアイアン・ハミルトンは、榴散弾の
砲撃下にあっても、胸壁の背後に身を隠していれば、銃眼から正面の敵に
発砲しつづけることが可能だと警告していた。
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他にもタックマン女史の「最初の礼砲」は最後の戦いが生々しくも英雄的でイイゾ〜コレ
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