エンダーのゲーム(オースン・スコット・カード 1985)

ベストSFに挙げる人も多いけど自分には退屈だった。65点。
主人公は俺TUEEE系の天才軍師なんだけどいかんせん子供(6〜11歳!)だし、大半を占めるゲームの描写に驚きが乏しい。
下巻も後半に入ってエイリアンが出てきたあたりからやっと面白くなるけどもう遅いよ。

あと、動機が善なら悪は許されるかみたいな、芥川龍之介的テーマに安易な答えを与えてるように読めるとこも感心しない。
このへんは続編の「死者の代弁者」でも贖罪をテーマに追求されるんだけど結論見え見えでしらけちゃう。

ただ、ヒーローの絶望と孤独のただ一人の理解者がほかならぬ敵という展開はよくできてて脱帽モノ。
最初から最後まで主人公を騙していないのはこの敵だけなんで、もうちょっと早く出して欲しかった。
結末から母性との和解みたいなテーマも感じられたが深読みし過ぎか。