これだけは抑えておきたい!古典SFスレッド
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0233天文学者
2005/03/30(水) 23:08:23侵略物SFの古典にして傑作。
ひそやかにしかし着実に進められる侵略。
ウルトラマン的なそれでなく、セブン的なと言えばグッと来る、そんな侵略。
侵略者はまったく暴力はふるわない。ただ淡々と一人一人入れ替えていく。
ボディ・スナッチャーと聞けば「あぁアレ!」という人も多いのではないか。
人間に変態するサヤエンドウもグロテスクで素晴らしいイメージだが、眠り込んだ
時を狙ってスナッチするというのも嫌らしさ全開で素敵だ。
最後あたりは、睡眠不足とのツライ戦いになる。
寝たら入れ替わってしまう、自分がいなくなるという恐怖・・・今でも十分通用する。
ラストは妙にあっけないが、これだけ静かな侵略者ならアレもありかなぁと思う。
とはいえ、本を閉じた後も釈然とした思いが残って仕方がない。
本当にすべて終わったのだろうか? そんな思いが残って仕方がない。
この作品、映画化もされている。それも三度も。
しかしSFXは当然新しいものの方が優れているが、面白さで言うなら断然初めの
一本なのだ。実に良質のサスペンスに仕上がっていた。
ドン・シーゲル、流石である(ちなみにダーティハリーの監督さん)。
やはり映画は映像より何より、しっかりとした脚本と演出の巧みさが肝だなぁ。
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