これだけは抑えておきたい!古典SFスレッド
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0001名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0002名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0003名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0004名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0005名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGジュール・ベルヌ「地底旅行」「月世界旅行」「海底二万哩」
H.G.ウェルズ「タイム・マシン」「モロー博士の島」「透明人間」「宇宙戦争」
ジョージ・オーウェル「1984」
0006973
NGNGコギャルから熟女まで
素敵な出会い
ゲイ、レズビアンなどコンテンツ豊富
http://www.geocities.jp/kgy919/deai.html
0007名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGオーウェル1984俺も大好き。
0008 ◆gacHaPIROo
NGNG0009名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそういうわけで、私はアシモフ。
『われはロボット』
ファウンデーション(銀河帝国興亡史)シリーズ初期三作
『ファウンデーション』
『ファウンデーション対帝国』
『第二ファウンデーション』
古典ってどこまでだ?90年以前くらいか?
0010 ◆gacHaPIROo
NGNG0011名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0014名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG誰だ、古くせえなんて言う香具師は!
0015名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG女性がほとんど出てこないんだよな。
主人公は独身男性ばっかりだし…。そこが好き。
0016名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG後は、今読んでいる100万年の船と魔界の紋章、アヴァタール以外
は全部読んだよ。
魔界の紋章とアヴァタールは面白いかな?
0018名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG最低でも1940年代以降ぐらいでいいと思うけど。
これでも実際読もうとしたら相当な量ですよ。
0020名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0021名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG抑えておきたいけど全部絶版なんです、元帥。
0022名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG幸運にもアンダースンの肝を読み残していると思われ
0023名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGキャラクター描写にエンタテインメント性があって楽しいよ。
お勧め。
0024名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG今でも色褪せてない
0025名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「折れた魔剣」が好きなら「魔界の紋章」も大丈夫の筈。ただし
魔界の紋章の続編?の「真夏の嵐」は未訳なので原書で読んでね。
0026名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGhttp://homepage3.nifty.com/digikei/ten.html
0027名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGさして抑えておきたいとはおもえんが(w
0028名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGたしかに。
0029名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0030名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG貴様! 宇宙軍兵士なら絶版ぐらいでへこてれるな!
古書店を捜せば、なんぼでもハケーンできるぞ。
諸君の健闘を祈る。
003116
NGNG何が肝かな?
多分、アヴァタールかな。
でも、この人の本古本屋で探すの大変だったー。
あとは、新しい太陽の書3、4かな。
>>25
正直、折れた魔剣はまぁまぁでした。
短編のアメリカ軍人が過去に行く話は好きでした。
ただ、魔界の紋章は大魔王作戦っぽいので、楽しみ。
アヴァタールはちょっと不明です。
0032名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG古典じゃないね
0033名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0034名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGデキはどうあれ・・・・・
「アヴァタール」はアンダースンの変化がうかがえるターニングポイントになった作品だから。
ちょっと目立たなくなっていたアンダースンがこの一作で一気に第一線に復帰!という感じだった。
「魔界の紋章」は、ああ、なにもかもが平均的にアンダースン(w
0035名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGこの知識なしに21世紀は生きられない。
0036名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG『発狂した宇宙』『火星人ゴーホーム』
0037bloom
NGNG0038名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGラリイ・ニーヴンのノウン・スペース・シリーズ最高!
当然白眉はリングワールド3部作!!
私のオールタイム・ベストに入ってます。
SFにはいくらでもメガストラクチャは出てくるけど、
あそこまで真に迫る実在感をもって巨大な世界を描ききった作品はないっす。
ぜひリングワールドのヴァーチャルシミュレーションをやってみたい
もんです。ゼネラル・プロダクツ製の船に乗って出かけるという。
もちろんパペッティア人とクジン人、それにエッチな体つきの
ハールロプリララーみたいな都市人種(シティビルダー)を随行して。
0039名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0040名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGサルものなら『われらが英雄スクラッフィ』
0041名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「終わりなき戦い」
昭和なら古典・・・だよね?
今の若いモンは知らないやつも多いだろ。
0042名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG今の若いモンはSFをほとんど知りません(涙
当方20代ですがSF読んでいるというだけでオタク扱いされます(T_T)
0043名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGヴェルヌの『海底二万里』
ドイル『失われた世界』
の3冊を、原典的必読ものとして、むかしから
指定しているなり。
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0045名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0046名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0047名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそれは、古典というより、基本だな。
0048名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGここは、S中心で、Fは、ダメなんですか?
0049名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGカエアンも挙げようと思ったが、止めよ(W
0050名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0051耄碌
NGNGウェルズ自身は自分の作品をScientific Romanceと呼んでいた。つまりロマンスの一種なのだよ。
0053名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGジョン・ウィンダムの「トリフィド時代」は破滅ものとしてお勧めしたい。
再版も出てるし。
0054名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG『夏への扉』は必読というほどのものではないと思うが、どうか。
完成度ではなく、作風として。
0055名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG笑福亭鶴瓶は「空想落語」というのを大昔ラジオでやっててそれを
SRって呼んでたな・・・
0056名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGいやああれこそ古きよきSFだろう。
つかそれを言っちゃうとハインラインの作品はほとんどが(略
0057イー
NGNGイーガンをネオ・クラシックと言ったのは鏡明だっけかな。
0058名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGイーガンが古典かよ!勘弁してくれよ(泣
個人的に、サイバーパンク以前が古典の範疇としてる。
現代語訳適ったレンズマンは真の古典的名作。
0059名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGまずこんだけ読んどけ。そしたら、ここから広がる素敵世界を教えたる。
0060名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGうわっ 趣味悪!!
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0062名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGSFファンになろうとしている人に俺はイーガンの作品を一つは勧めると思うし。
0063名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0064名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG直球ど真ん中のオーソドックスなハードSFって、日本だと他にあま
りないし。
海外だと、「キリンヤガ」なんかが微妙な感じ。
0065名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0066名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG帰れ!
0067名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG面白い作品ではあったが。
0068名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0069名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0070名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGハミルトン「フェッセンデンの宇宙」
ロバート・F・ヤング「ジョナサンと宇宙くじら」
ブラッドベリ「火星年代記」
0071名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG堀晃『太陽風交点』はまずおさえたいとおもうな
0072刺青の男
NGNGうーん、おじさんには古典というのには新しすぎ。
私にとっては、1975年より後の作品は、同時代なんだよねーー
古典は、E・E・スミスかな。雰囲気抜群
0073名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGこと如く絶版・品切れが多数…。
これでどうやってSFを維持しようというのか、ハヤカワ!!
若いSFファンとしてはこんな状況じゃ他の人をSFの世界に引き込めないよなぁ
と思ってしまう。
0075名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG○ぺ、○グ
なのかな?
それは正確にいえば、
”抑えられない”と形容したほうが。
0077名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0078名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGSRは桂枝雀が元祖。
0079名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGと一応憤慨する演技をするぺ
0080名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGアシモフの「ロビイ」か?
0082名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0083名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0084名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG順列都市。
0085山崎渉
NGNG0086名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0087名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG1ヶ月は無料だし、やる価値あり!
http://www.netgame.co.jp/default.ngc
0088名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG楽園の泉
渇きの海
終わり無き戦い
宇宙船ビーグル号の冒険
0089名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG是非とも触れて欲しいなぁ。
0090名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG古典古典
0091名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGってのはダメ?
0092インテグラル
NGNG面白いです。脱窒素細菌はどうなったんだ。
しかし結局、文明の崩壊・地球の変貌テーマで、
風の谷のナウシカ
これを超えるものが存在するんでしょうか。
0093名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0094名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0095名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG北斗の拳を越える作品はないね
0096山崎渉
NGNG0097山崎渉
NGNG( ^^ )< ぬるぽ(^^)
0098名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0099SF初級
NGNGなんだかいまいちで。
原作を読んだ方がいいですか?
(ストーリー全然違うのでしょうか)
0100名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0101名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGカエアンの聖衣
0102名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGおれは映画は見てないけど、かなり違うとは聞いてるよ。
気になったらとりあえず読んどけ。
内容が同じでも違っても、それなりに楽しめるんじゃない?
0103名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそしてその後バクスターの「タイム・シップ」を読む。
これは古典じゃないけど
0105名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGカレル・チャペック 『R.U.R.』 あと 『山椒魚戦争』 も。
『R.U.R.』は戯曲なので小説としては今一だけど”ロボット”という言葉を生み出した話として
一読の価値有り。
『山椒魚〜』は社会SFとして風刺が効いてて面白い。
0106名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0107名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG>>99
かなり違う。
読んだ後、今月号のSFマガジンの永瀬唯の連載読むと面白いかも
0108名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0109山崎渉
NGNG0110名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0111山崎渉
NGNGピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
0112名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0113名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0114名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGイチオシの教えて下さい。
何と言われても「コレ!」と言えるモノ。
ちなみにSFはあまり読んだ事がありません。
0116名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGまず、その千円札をこちらによこしなさい──話はそれからだ。
0117名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0118名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGなりませぬ
>>117
どんな話ですか?
ファンタジーかな?
0119名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGやめとけ。
罠だ。
0120名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGハードカバーは買えないし、文庫ですら1冊しか買えないかも。
それともブックオフ利用OK?
0121名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGミミック怖いです。
>>120
事情はよく分かりました。
もう500円追加です。
でも、できたらブックオフに並んでてほしいですね
0122名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0123名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGなりませぬったら、なりませぬ。ああ、なりませぬ。
河出から出てる「20世紀SFD」ってオムニバス本面白かったです。
仮にライトノベルでも「あっ!」と言わせてくれれば何でもいいんですけど・・。
(「タイム・リープ」くらい面白ければ)
0124名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0125名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGまあアシモフのファウンデーション三部作が外れがないかな。
レム『ソラリスの陽のもとに』とギブスン『ニューロマンサー』の
合わせ技でもいいけど。
>>124ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』
0126名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG趣味趣向をアピールしたほうが適切なアドバイスがもらえると思いますよ。海外or日本作品とか、不条理系とか、異世界冒険ものとか。
あまり知らないようなら、SF以外で好きな作家や作品を挙げてみるというのはいかがでしょう。
0127名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGあと国枝史郎。
0128名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0129名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0130名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0131名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGブラウンが古典なんだからいいよね?
0132名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGスタージョンファンハケーソ!!
身悶えするほど(・∀・)イイ!! ね!
0133名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「作家になりたての頃は、SFはアイデアが全てだと思って、アイデア主体の小説
ばかり書いていた。が、それはいつも、誰かの2番煎じ、3番煎じだった。いま
思い出しても冷汗が出る」
って意味のことを書いてたよ。>筒井さん。
「SFに大切なのはアイデアではなく、それが小説としてなりたってるかどうかだ」
とも書いてあった。
つまり、そういうことなんじゃない?
0134名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそのあと古本屋で「園芸家12ヶ月」を買った人います? >はーいw
なぜか日本作家が少ないね。
定番で、小松左京「日本沈没」「エスパイ」「継ぐのは誰か」
0135名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG10月から、ひとまず10冊は出すらしい。
なんで竹本スレかと言うと、氏が「ロスト・ワールド」と「ついらくした月」の挿絵を
描くんだそうで。
少なくとも、この2冊は入ってるということだな…(「ついらくした月」というのは
どういうのだか知らんのだけど)。
0136山崎 渉
NGNG__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
0137名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG人形都市の中の短編ぜんぶ、宇宙船メビウス号、反在士シリーズ・・・・
新書サイズの仮想戦記ものやアニメっぽいライトSF
ばっかですな、最近は。
0138名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG挿絵がかわったら復刻じゃないような・・・・
同様に文章にも改変がありそうだ
0139名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGわしはハインライナーなんだが。
0140名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG何年も前(10年以上かも)にSFマガジンに載っていた、第二次大戦下の
ロンドンへタイムマシンか何かで未来の人物がやってきて、空襲下に
スパイかと疑われながら、人々と過ごすっていう小説、ご存じの方
おられないでしょうか。図書館で古いものを探してますが、みつからず。
ご教示頂ける方いらっしゃれば、幸いです。長文すみません。
0141名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG現在は「わが愛しき娘たちよ」って短編集に入ってます。
新刊で手に入るかはわかりませんが。
0142140
NGNGありがとうございます!探してみます!
0143名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそのような方、諦めないで。
ここでは、異性に効果を発揮する香水、合法ドラッグなどがおかれています。
小売価格一万円以上の品が、半額以下の値段で取引されています。
是非ここでゲットして、貴方の気持ちを打ち明けて下さい。
相手の方も、きっとそれを待っていますよ。
↓のURLの頭にhを付けて、コピー、ペーストして下さい。
ttp://www.adultshoping.com/index.cgi?id=1057809839
0144_
NGNG0145名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG小松左京復活の日
星新一 夢魔の標的
筒井康隆
0146名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG古典ということで、80年代頃までとし、
日本人なら、
小松左京 復活の日
星新一 夢魔の標的
筒井康隆 幻想の未来
半村良 石の血脈
モンゴルの残光
山田正紀 弥勒戦争
神聖代
機関車、草原へ
大友克洋 童夢
グリーンレクイエム
狼の紋章
なんてところを、まったく独善的に上げてみる。
なお作者名が抜けてるのは、今思い出せないせいだ。
(<胸張って言うなよ、オレ)
0147ぼるじょあ ◆yBEncckFOU
NGNGピュ.ー ( ・3・) ( ^^ ) <これからも僕たちを応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄〕
= ◎――――――◎ 山崎渉&ぼるじょあ
0148名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0149名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGウェルズ タイムマシン
ハインラインの夏への扉は押さえておきたいというより
はじめてSF読む人に勧めるってタイプだと思う
0150名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそのSFが文学という長い歴史の中に丸ごとおさまってしまうのだから
文字芸術の全ての歴史にの中に
SFの古典を探す方が面白いスレッドになりませんか?
懐かしい空想科学小説全集を読んでいた消防の頃
同じ情熱で、西遊記や北欧神話などを読みふけった物だ
0151名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGひょっとしたら山田正紀の「神狩り」なんかも古典にはいるのかなあ?
「夏への扉」はこの前20年ぶりぐらいに読み返して面白いが古いっ!と思ったけどね。
なにしろ、文化女中器だもんねえ。
0152名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGダメ
ガーンズバック以降
0153名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGリラダン、シェリーはもとより(アタリマエッか?)
コナンドイル、ウェルズもだめか?
0154名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGこのタイプ、
もう、アシモフ、小松御大以降ほんまにおらんようになってしまったなあと
古典的該博知識人ダネア
0155名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGこれはもう古典だ!
てのはありれすか?
0156名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGウィルマー・H・シラスの「アトムの子ら」、昔読んだけど、また買っちゃいました。
けっこう感動した覚えが。
今でも色褪せてないかなぁ。ちょっとどきどき…。
0157名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG追悼のつもりで読むべし。
0159名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG文化女中器はネタとして何度も再利用するものだ
0160名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG眉村卓の「幻影の構成」
筒井康隆の「家族八景」
こんなのは、だめでつか…
日本らしいSFだと思うのですが…ヽ(´▽`)/
0161名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「夜来る」「われはロボット」
「冷たい方程式」
「ヒューストンヒューストン、聞こえるか?」
「にぎやかな未来」
「ボッコちゃん」
0162名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG教科書に載ってたし
後はぁ、アイザックアシモフだっけ?あれ適当に読んでれば良いんじゃないの?
早川の文庫なら表紙もかっこ良いし(今はシラネ-けど)
別枠でトリフィドは読んどいて欲しいなあ
ドリトル先生シリーズもある意味SFだし、読んで損無し。
モモは新しいか?
ベタで、海底二万マイルはありだよねぇ
0163名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「万華鏡」
0164名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG非Aの世界
0165名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0166名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0167名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGだが、無い。ニューロマンサーが、て言うかギブスンが。
調べてみたら、SF全般でツボを外した品揃えをしている。
もしやと思ったら、案の定ペリー・ローダンはしっかり置いていた。
一体どのような基準で選書しているのか、司書を小一時間問い詰めたいと思った。
0168名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0169名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「スポンサーから一言」
0170名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGアニメ作品が引っ掛かったよ。
0171名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG非Aでググれ
0172名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGいや>>170は知ってるから言ってるんだろう
0173164=170
NGNGガキのころといえば「ドリトル先生」を読んでから「地球の長い午後」
を読んでイマジネーションに圧倒されたっけ。
0174名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0175名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGSFを読み始めて、それで恐ろしいほどの高打率を残せたと自分では思うから、
オールタイムベストを参考にしてんとあじょじゅおじょあj。
0176修正してコピペ
NGNGよって、98年以降の作品は当然ながらランクインしていない。
なお、このランキングは「新SFハンドブック」にも掲載された。
1 夏への扉 ロバート・R・ハインライン
2 火星年代記 レイ・ブラッドベリ
3 ソラリスの陽のもとに スタニスワフ・レム
4 虎よ、虎よ! アルフレッド・ベスター
4 幼年期の終り アーサー・C・クラーク
6 ハイペリオン ダン・シモンズ
7 <銀河帝国興亡史> アイザック・アシモフ
8 地球の長い午後 ブライアン・W・オールディス
9 星を継ぐ者 ジェイムズ・P・ホーガン
10 アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス
0177修正してコピペ
NGNG11 <ハイペリオン>二部作 ダン・シモンズ
12 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? P・K・ディック
13 ブラッド・ミュージック グレッグ・ベア
14 ノーストトリア コードウェイナー・スミス
15 リングワールド ラニイ・ニーヴン
16 月は無慈悲な夜の女王 ロバート・R・ハインライン
17 ニューロマンサー ウィリアム・ギブスン
18 竜の卵 =@ =@ ロバート・bk・フォワード
19 宇宙船ビーグル号 A・E・ヴァン・ヴォクト
20 エンダーのゲーム オースン・スコット・カード
20 楽園の泉 アーサー・C・クラーク
0178修正してコピペ
NGNG22 ユービック フィリップ・K・ディック
23 暗闇のスキャナー フィリップ・K・ディック
23 闇の左手 アーシュラ・K・ル・グィン
25 都市と星 アーサー・C・クラーク
26 エンパイア・スター サミュエル・R・ディレイニー
27 <デューン> フランク・ハーバート
28 結晶世界 J・G・バラード
29 <新しい太陽の書> ジーン・ウルフ
29 カエアンの聖衣 バリントン・J・ベイリー
0179修正してコピペ
NGNG国内版オールタイムベスト全20位。
1 果てしなき流れの果てに 小松左京
2 百億の昼と千億の夜 光瀬龍
3 妖星伝 半村良
4 宝石泥棒 山田正紀
5 星界の紋章 森岡浩之
6 あなたの魂に安らぎあれ 神林長平
6 マイナス・ゼロ 広瀬正
8 ハイブリッド・チャイルド 大原まり子
8 復活の日 小松左京
10 銀河英雄伝説 田中芳樹
0180修正してコピペ
NGNG11 石の血脈 半村良
12 戦闘妖精・雪風 神林長平
13 日本沈没 小松左京
14 たそがれに還る 光瀬龍
15 神狩り 山田正紀
16 上弦の月を食べる獅子 夢枕獏
17 消滅の光輪 眉村卓
18 産霊山秘録 半村良
18 虚航船団 筒井康隆
20 <グイン・サーガ> 栗本薫
20 継ぐのは誰か? 小松左京
0181名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそれでも本読んだ方がいいかな?
0182名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGまったくコミュニケーション不能な異星人を描ききったところ。
このレスを読んでそれを知ったあなたはもう読む必要はない。
0183名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGグインサーガは一生読まないだろうが。
ハイブリッド・チャイルド、星界、上弦はそれほど面白いとは思わなかったけど、
それ以外はみんな面白かったなー。
0184名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0185名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG作品が依然最上位っていうのはなんだろうねえ・・・
0186名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGオールタイムベストだし…
0187名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0188名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0189名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGノースウェスト・スミス シリーズ
筋書きを聞くだけならば宇宙西部劇的スペースオペラなれど、
読み始めると静謐で耽美な世界に没入してしまう。
1930年代当時にして熱狂的ファンがいたというのもむべなるかな。
0190名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG田舎の書店がそんな品揃えで萎え萎え。
0191名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGアーサー・C・クラーク
ロバート・A・ハインライン
H.G・ウェルズ
R・ブラッドベリ
E.R・バロウズ
ジュール・ヴェルヌ
この辺を適当に。一般人が知ってそうな名前ってこれくらいじゃないかな。
0192名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0193名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG『SF作家のアイザック・アシモフが…』と
毎回言ってるから、アシモフの知名度は
多少上がってるかも。
クラーク・ハインラインあたりは映画との
絡みで知ってる人は知ってるとは思うが…
微妙かもね。
ウェルズやバロウズあたりになるともっと微妙。
読書好きな一般人には、ブラッドベリとヴェルヌの
知名度は以外に高い。
0194名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG狭い書店の早川スペースを無駄に喰ってる。
0195名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0196名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGウェルズは名前ではわからんかもしれんが「タイムマシン書いた人」といえば。
0197名無しは無慈悲な夜の女王
NGNGそもそも、それらが月に数点しか無いハヤカワSFの刊行枠を喰ってる。
0198名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0199名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「いいから俺に弄らせろ」
と上訴したくなる。
0200名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0201名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG「最初の接触」 マレー・ラインスター
異星人との遭遇テーマの傑作です!
0202名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG読書力 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31026991
理想の国語教科書 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30971578
を読んで読書の意義とスタイルを学んだあとで
必読書150を読めば、まず間違い無い。
必読書150のリストは↓のアドレス参照。
『必読書150』は必読書か?
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1090570166/l50
0203名無しは無慈悲な夜の女王
NGNG0204名無し物書き@推敲中?:
05/01/31 00:41:010205名無し物書き@推敲中?:
05/02/10 13:48:160206名無し物書き@推敲中?:
05/02/18 12:33:350207天文学者
05/02/18 20:18:27一風変わった印象を受ける超能力者SF。
敗れて穴の開いたキューピー人形の笑顔が表紙。インパクト有り過ぎ。
てっきりホラーかと思い呼んでみた中学生時代の私。
(最近カバーが刷新されて再刊された)
本作品で採用されているのは、集合人(ホモ・ゲシュタルト)というアイディア。
一人一人では生活不能者の者たちが、リンクすることで一つの生命体として活動できる。
超能力者版カツオノエボシ、とでも言おうか。
個人的に、この作品のテーマは“孤独”であろうと思う。
真に一人ぼっちだった頃は、孤独なんて知りも考えもしなかったが、ゲシュタルトに属し
他人と係わることで逆に、初めて孤独というものを知り寂しさが募る、といった感じか。
SF的なアイディアが、他者との係わり合いと孤独を表現することに使われている。
なんというか、切ないお話である。
大人になってからでないと、この切なさは真に理解出来まい、と思う。
0208天文学者
05/02/21 21:54:35映画『ブレードランナー』の原作として、あまりにも有名なディックの佳作。
自分は映画を先に見たのだが、いやよくも綺麗にまとめたものだと感心した。
小説と映画ではテーマがまったく違うが、にもかかわらずどちらも面白く
鑑賞することができる。
映画監督の才かも知れないが、これは原作小説と映画作品の幸せな関係
ではないか、と個人的に思う。
原作は現実と幻想の狭間作家のディックらしく、何が現実で何がそうでない
のか頭の痛くなる状況がドミノ倒しのテンコ盛り。
とは言え、他のディック作品に比べればまだまだ可愛い方だ。
ディック初心者は、この作品から入るのが良いのではないだろうか。
他の短篇などにも見られるが、他人との共感をディックが大切に捉えている
のが分かる。アンドロイドと人間を隔てるのは、他者との共感の有無なのだ。
この辺り、ディックの思想が読み取れるようで面白い。
最後、ヒキガエルのシーンは何とも切ない読後感を残す。
ディックは日本人に人気が高いようで、翻訳された作品はかなりの数になる。
特に短篇の切れ味は抜群だと信じるので、未読の方はぜひ読んでみてほしい
ものだ。
0209天文学者
05/02/23 22:58:20SFはアイディアだ!と固く信じる人にピッタリの作品。
のっけから舞台となる街の異形に圧倒されてしまった。
荒野の中、線路の上を進み続ける巨大な街。
住人は前方の線路を必死で造り続け、後方に過ぎた線路を片端から解体再利用する。
前進を止めると破滅が訪れると信じられているが、誰一人真実は知らない。
永遠に滑車を回し続けるリスのごときイメージ。
主人公の成長と共に舞台は街の外へと広がる。
そこで明らかになる世界の真の姿。説明される双曲線世界観の衝撃。
もう唖然呆然、本を閉じて頭を振るしかなくなる。
これもセンスオブワンダーと呼ぶのだろうか?
やがて訪れる部外者により全てが説明され、街はその歩みを止める。
しかし、既に街の住人たちは双曲線世界に取り込まれてしまっているのだ。
先に待つ破滅を暗示して物語は幕を引く。
いや、よくもまあこんな斜め上の設定を考え付くものだ。
設定でこれほどの衝撃を与えてくれた作品は、後にも先にもない。
プリーストは不世出の才人か、もしくはトンデモなく危ない人だったに違いない、と思う。
0210天文学者
05/02/27 00:33:20ゼラズニィは神話などを換骨奪胎してSFに仕立て上げるのが得意技だ。
この作品は、アメリカの神話とも言える西部劇をネタにしている。
一種のロードノベル物だが、実際はSF的な味付けよりも、主人公の意識の変遷を追う
のがストーリーの肝となっていた。
悪漢だった男が、無理やり押しつけられた仕事のために、気がつくと英雄になっていた。
自分を取り巻く状況が変わることで、人はどう考え変わっていくのか。
ゼラズニィの興味は、そこにあったのだろう。
元々は中篇の作品を書き足して長編にしているが、個人的には中篇バージョンの方が
ストレートでお勧めである。
と言っても、日本語化された中篇バージョンは、当時のSFマガジンに掲載された物だけ
なので、入手はまず無理だろうなぁ。
映画化もされたが、何分昔の映画なのでショボショボであった。トホホ
作者ゼラズニィは95年に亡くなった。享年58歳。
消え去るにはあまりにも早過ぎる死だった。
ゼラズニィが居なければ、山田正紀はSFを書いていなかったもしれない。
返す返すも惜しまれる。
0211吾輩は名無しである
05/03/03 12:40:530212天文学者
05/03/09 23:14:55原題はそのまんま『The Genosides(虐殺)』。何というか、凄いタイトルであることよ。
ある日、宇宙から飛来した異星人が、地球にトンデモなく大きな種芋をばらまく。
あれよあれよという間に暴れ芋は繁茂してしまい、人類は駆逐されてしまう。
やがて異星人は収穫を終えて次の種芋をまく準備をする。人類をまったく気にもかけず。
異星からの侵略により地球が滅びてしまった、最初の作品ではなかろうか。
植物の急激な繁殖による大気温の低下など、SF的な設定も興味深い。
しかし、それ以上に生き延びようとする人類の様に圧倒される。
内ゲバを繰り返しながら芋の中に住みつき、正に蛆虫扱いとなる人類たち。
ここまで尊厳を奪わなくてもよかろうに、とボヤキたくなるほど救いがない。
物語の舞台は小さなコロニーに限定されているのだが、恐らく世界中で同じ状況が同時
進行しているのだろうなぁ、と思わせる。
SFの凄さを思い知らされる、今読んでも大傑作。
いや悲惨すぎて、とても『いさましいちびのトースター』を書いた人の作とは思えない。
まぁ実際のところ、ディッシュの本性はこちら(『皆殺し』)だとは思う。
意地が悪いというのではなく、突き放した冷徹な視線を持つ作家だ。
ラストの美しく、そして救いのない情景は忘れられない。
0213天文学者
05/03/16 23:56:27何といってもオルガの公式に尽きる。
『gy=c』、なんと宇宙の好意を表す数式!
その惑星の重力と惑星年をかけた数値が光速度と等しければ、その惑星には知的生命体
が発生するのだという。
いや偶然なのだろうけど、よくこんなことに気がついたものだ。
中学生の頃に読んだのだが、公式の内容を理解できた時には少し呆然としてしまった。
このアイディアで長編を一本書ききってしまう力技に、素直に脱帽。
他にもこの小説では、SF的なガジェットがふんだんに使われている。
死せる海。人工子宮で産み落とされる矮人。鯨のサイボーグ。恒星間播種船。
遺伝子組み換えによる人造人間。人肉の蛋白質としての再利用。水生へと進化した人間。
少し抜けてる機械知性・・・等々。
冷静に考えるとまるで地獄のような最悪の未来予想図なのだが、登場人物たちが揃いも
揃って能天気且つ生命力に溢れているので、読後感はかなりライトである。
希望を感じさせるラストもポイントが高い。
現在は残念ながら絶版。古本屋で見かけたら絶対に保護するべき作品だと思う。
0214吾輩は名無しである
05/03/18 12:27:370215天文学者
05/03/20 22:03:51幼少の頃、小学校の図書室で読んだ忘れられない一作。
ジュブナイル名は『星からきた探偵』だったが、個人的にはそちらの題が好きだなぁ。
クレメントはセンスオブワンダーに溢れたエイリアンを創作するのが上手い作家だが、
この作品にも一風変わった寄生エイリアンが登場する。
しかし、宿主の哺乳動物よりもそれに寄生するアメーバの方が高等な知能を持つという
ことが有り得るのかしら、どうかしら? さりげなく星間航行技術まで取得しているし。
地球近辺まで犯罪者(ホシ)を追ってきた主人公(捕り手)は、揃って地球に墜落して
しまう。何とか脱出できたが、ホシも既に抜け出していた。
一体どこの誰に寄生して隠れているのか?
地球人の協力者(宿主の少年)と論理的に犯人探しをするくだりは、まるで推理小説の
ようで素直に面白い。今読んでも古びていないのは正直凄いことだ。
好評だったようで、続編『一千億の針』も書かれている。
恐らく映画『ヒドゥン』の元ネタになったと思われる。
こちらもB級映画ながら隠れた傑作なので、未見の人はぜひ見てほしい。
0216名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/21(月) 14:06:47ラ・ロシュフコー
0217名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/21(月) 21:08:42『人類皆殺し』の名前って、救いのないSFの代名詞みたいですけど、実際どうなんでしょう?
噂はよく聞くのですが・・・あまり鬱展開だとイヤかなぁって。
0218名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/22(火) 10:16:19発刊された時代背景もあって、暗く陰鬱な内容が多いのは事実。
そういう知識をフィルタにして読むのもいいかと思う。
0219217
2005/03/24(木) 19:49:42なるほど・・・参考になります。そっか、時代かァ。
どーも、ありがとうございました。
入手できた時は、頭に置いて読んでみませう。
0220名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/24(木) 21:46:43何か一点エントリーしてあげたい。
たぶん『夜の翼』あたりが無難な選択だろうかと思うけれど、
個人的な趣味であえて『ガラスの塔』をお勧めしたい。
言うまでもなく表題は「バベルの塔」の神話を踏まえている。
悪意に満ちた哄笑とともにすべてが瓦解してゆくかがごとき
クライマックスはお見事。SF版ドミノ倒しといった趣がある。
0221名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/25(金) 00:57:39古今東西切ってのBEM小説。間違いなくBEMが主人公!
そう言い切ってしまうほど、魅力的な異星生物がズンドコ登場する。
その手の話が好きな人には堪えられないのではないか。私もその一人。
特に“黒い破壊者”ことクァールはあまりにも有名。
腹減ったぁ〜とビーグル号のクルーを殺しまくる様は、さすが破壊者。
しかし、あれだけバンバン人が死んでも航行には影響しないのね。
大きな宇宙船はいいなぁ。冷たい方程式も成立しないだろうし。
BEM一体一体の設定も非常によく練られており、SF者としてはその点も嬉しい。
また出てくるBEMの知能が高く、ビーグル号のクルーとの知能戦(笑)も見所。
ジュブナイルで読んだ幼少時、幼い胸を興奮で揺さぶってくれたものだ。
しかし段々ヴォクトの興味はBEMよりも、作中で創作した総合科学とかいう学問の
方に傾倒していってしまう。
最終話のアナビスに至っては大学の学部内抗争みたいな様相を呈しており、異星生物
の描写なんかそっちのけである。
まぁアナビス自体が、まともに相手するのがちとアレな存在ということもあるけど。
個人的には残念。
ちなみに“緋色の不協和音”イクストルは、かの映画『エイリアン』の元ネタという噂。
強大な戦闘力と獲物の体内に卵を産み付けるという点かしら。確かに似ているなぁ。
0222天文学者
2005/03/25(金) 01:06:06>>217さん。人類皆殺しは破滅SFとしては傑作だと思いますが、物語として傑作か
どうかは微妙かなぁ、と。
登場人物たちは成す術もなく異星人に駆除されてしまうわけですが、その途中で
人間の獣性とか下劣さが露呈されていきますし。
まぁ滅びても仕方ないよなぁ、とも考えちゃうようなこともしているし。
人肉ソーセー○とかいうタームに抵抗があるなら、読まない方がいいかも。
>>220
シルヴァーバーグ作品は、『夜の翼』は読んでるんですけどねぃ。
『ガラスの塔』は未読でした。機会があれば、呼んでみます。
情報ありがとうございますデス。
0223天文学者
2005/03/26(土) 01:41:49映画化されたあまりにも有名すぎる作品。
映画はシリーズ全部で五作も作られている。あちらの人、何でそんなに猿が好きか?
猿が始めて画面に登場するのは人間狩りのシーンなのだが、いや実に恐かった。
下手なホラー映画などより、よほど恐ろしかった記憶がある。
またラストの演出が素晴らしい。衝撃的とはこの映画のためにあるような言葉だ。
映画『猿の惑星』は間違いなく歴史に残る傑作である。一作目だけだけどね。
原作の方もなかなか面白い。
狩った獲物(人間)を前に記念撮影とか、“パブロフの犬”実験を人間でおこなっていた
りとか、野生動物レベルの女性相手に繁殖実験させられるとか、一緒に遭難したクルー
がすっかり変わり果てて動物園に入れられていたりとか、なかなかブラックで残酷かつ
容赦のない描写が続く。
人間を支配される側に回すことで、暗に人間社会や人間の文化を批判するようになって
いる構造は見事だ。この切り口、間違いなく良質のSFである。
長じて知ったのだが、作者のブールは第二次大戦中、インドネシアで日本軍の捕虜にな
ったことがあるらしい・・・って、これ黄禍論SFだったのかよ! orz
しかしその経験から『猿の惑星』と『戦場にかける橋』の傑作二作を生み出しているの
だから、転んでも只では起きない人だ。さすが、おフランス人ざます。
最近一作目が映画リメイクされたが、旧作には及ばなかったようで。
ラストが『猿の軍団』になるのは思わず笑ってしまった(違うっ)。
0224名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/26(土) 04:52:510225名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/26(土) 12:16:02これが生じたので文学はかなり狭い領域に追い込まれた。
だって解決しちゃうんですから。苦悩とかが。
この場合にどっちをとるかというのは迷うべき問題。
例えば江藤淳の自殺にしても精神科医と文学者が対談すると対立する。
精神科医は「あれはプロザック飲ませてればよかったんだよ」というし、
それは死者の尊厳に関わる問題になっちゃうんで、終わらないんですよ、論争が。
どっちをとるかというのは悩むところで、精神の多様性を維持する意味では
そういった文学性といったものの価値はまだまだ廃れていないと思う一方で、
じゃあその為に死んでもいいのかというと、やっぱり死ぬのはまずいだろと
いわざる得ないところがある。死ぬ代わりにプロザック飲みましょうと。
これは引き裂かれている、一番極端な部分では本当に判断できない問題である
といってもいいと思いますね。
0226天文学者
2005/03/27(日) 22:18:57墜落した宇宙船には、人類にとって恐るべき病原体が付着していた。
文字通り降って沸いた世界の危機に、人類の打つべき手は?・・・
斬新な宇宙伝染病のアイディア、加えて出版されたのがアポロ11号の打ち上げ直前。
絶対に狙っていたよなぁ。狙い通りというか、まぁヒット作品となった。
SFというより、まるで硬いノンフィクションでも読まされているような気になる。
ここら辺は医者でもあるクライトンの独擅場だ。
『ホットゾーン』みたいなノンフィクションが好きな人にはお勧めかもしれない。
しかしラストの解決方法が、何と言うか、実にご都合主義。
結局人類は何もしていないのに、すべてが無事に解決しちゃうのだ。
これはいくらなんでもいかがなものか? と思えて仕方がなかった。
映画化もされたが、個人的にはそちらの方がかなり面白かった。
病原体で滅びた町の中を行く防護服姿の男たち。
死体の手を持ち上げて切ると、傷口から溢れたのは血ではなく赤い砂だった・・・。
ショッキング度はかなりなものであった。イメージの勝利だよなぁ。
レンタルビデオ店で見つけたら、一見の価値はあろうかと思う。
0227名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/28(月) 00:16:08『猿の惑星』・・・思い出した。
誰だっDVDの表紙デザインしたヤツぁ!!
いきなりネタバレしやがって!
古典で皆知っているからといっても、バラしてイイもんじゃないだろうに。
0228天文学者
2005/03/29(火) 03:15:30火星、金星など太陽系に潜むBEM! それを狩る美女! そして活劇!
素晴らしいまでのステレオタイプ。変わっているのは主役が女性だという点だ。
今でこそ珍しくもないが、当時としてはかなり斬新ではなかったかと推測する。
おまけに主人公の"生け捕り"カーライル、すんごい美人でやたらと傲岸不遜で
そして自信過剰なのである。海原雄山とイイ勝負かも。
でもそのくせ、ちょっぴりヘナチョコで時々ヘタレ。うむ、可愛い(笑)。
しかもこの美人ハンター、なんとツンデレ属性まで持っているのだ。
人前じゃツンツン、二人になるとデレデレ。ツンツンデレデレツンデレデレ!
もう無敵である、向かうところ敵なしである。
作者のバーンズは“萌え”という単語を理解していたに違いない!
・・・と、アホなこと書きたくなるくらいキャラが立っている。
通常この手の作品は、BEMが主役で人間は刺身のツマ程度なのに、
我らがカーたんはBEMに負けず劣らず縦横無尽に活躍し(暴れ?)まくる。
キャラが魅力的、BEMもなかなか、話の切れもすこぶるいい。
設定の古臭ささえ我慢できれば、お勧めの一冊ではないかと思う。
【余談】木星篇で出てくるBEM『カクス』は、ウルトラマンに出てくる怪獣
ザラガスのモデルになったのでは? と考えているのは私だけかしら。
【余談2】海王星篇のラスト。バナナの皮でスッテンコロリンはないよなぁ。
いくら古典でもさぁ。お口モグモグのカーライルは可愛いが(笑)。
0229名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/29(火) 12:11:02『惑星間の狩人』はオイラも好きだけど・・・ツンデレってw
0230名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/29(火) 20:28:270231名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/29(火) 20:51:200232名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/29(火) 23:55:220233天文学者
2005/03/30(水) 23:08:23侵略物SFの古典にして傑作。
ひそやかにしかし着実に進められる侵略。
ウルトラマン的なそれでなく、セブン的なと言えばグッと来る、そんな侵略。
侵略者はまったく暴力はふるわない。ただ淡々と一人一人入れ替えていく。
ボディ・スナッチャーと聞けば「あぁアレ!」という人も多いのではないか。
人間に変態するサヤエンドウもグロテスクで素晴らしいイメージだが、眠り込んだ
時を狙ってスナッチするというのも嫌らしさ全開で素敵だ。
最後あたりは、睡眠不足とのツライ戦いになる。
寝たら入れ替わってしまう、自分がいなくなるという恐怖・・・今でも十分通用する。
ラストは妙にあっけないが、これだけ静かな侵略者ならアレもありかなぁと思う。
とはいえ、本を閉じた後も釈然とした思いが残って仕方がない。
本当にすべて終わったのだろうか? そんな思いが残って仕方がない。
この作品、映画化もされている。それも三度も。
しかしSFXは当然新しいものの方が優れているが、面白さで言うなら断然初めの
一本なのだ。実に良質のサスペンスに仕上がっていた。
ドン・シーゲル、流石である(ちなみにダーティハリーの監督さん)。
やはり映画は映像より何より、しっかりとした脚本と演出の巧みさが肝だなぁ。
0234名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/31(木) 10:54:58>とはいえ、本を閉じた後も釈然とした思いが残って仕方がない。
>本当にすべて終わったのだろうか? そんな思いが残って仕方がない。
ここヘンだよ。「釈然と」していないんじゃない?
0235名無しは無慈悲な夜の女王
2005/03/31(木) 21:58:32天文学者たるもの、ちっとやそっとで釈然としないわけにはいかんのである。
0236天文学者
皇紀2665/04/01(金) 01:18:42・・・。
ア、アイゴォ〜!!
素で間違っていたニダ。スルーしてほしいデス、ハイ。
orz
0237天文学者
皇紀2665/04/01(金) 01:19:32生命維持装置なくては生きることもかなわない障害児を、金属の殻の中に閉じ込め
文字通り生きた宇宙船にしてしまうという、ナンともすごい設定のSF。
今の日本国じゃとても書けない作品かも・・・人権団体五月蝿いからなぁ。
でも作者の意図するのはそんなことではなく、陰惨な感じはまず受けない。
だってこの作品、実はSFの殻を借りた純愛メロドラマなのである。
もう最後の『伴侶を得た船』なんて、メロメロの甘甘でグダグダなのである。
お腹一杯、好きにしろや!って感じ。いや、確かに素敵だとは思いますデス。
他人と会話だけで交わる人間が、果たして普通の人間と同じような情感を得ること
は可能なのかと思わないでもないが、この作品の主人公は(図体は別にして)ごく
普通の女の子なのである。うーん、反則気味だ。
しかしストーリー語りが実に上手く、最後までするすると読めるのは大したもの。
女の子に読ませてみた中でも、一番評判の良いSFの一冊でした。
大体マキャフリイの書くキャラは、総じて我がまま自己中で感情を剥き出しにする
ことが多いのだが、そんな所が魅力になっているのも事実。
深く考えずにすーっと読むと癒されます。
・・・知り合いの娘は「ねちねち読むのがイイのよ!」と力説しておりました。
まぁSFも恋愛も十人十色、色々な意見があるということで・・・。
0238天文学者
皇紀2665/04/01(金) 02:12:490239名無しは無慈悲な夜の女王
皇紀2665/04/01(金) 02:24:140240名無しは無慈悲な夜の女王
皇紀2665/04/01(金) 21:50:07ヴァラエティに富んだ短編集『無常の月』を読むと、この著者の間口の
広さと発想の豊かさにあらためて驚かされる。
巻頭作「時は分かれて果てもなく」は〈現実の不確かさ〉という
20世紀文学ではおなじみのモチーフを、SF的技法で手際よく料理
しており、この関心は「霧深い夜のために」でさらに追究されている。
このニ作品からP・K・ディックの影響をただちに見てとろうとするのは
早計に過ぎるかもしれないが、巻頭作の結末部分の処理から、この時期
ニーヴンが、当時アメリカSF界に打ち寄せていた「新しい波」の影響下に
あったことを見てとるのは、さほどの冒険ではないはずだ。
さらに、本書を「未完成短篇 第一番」「第二番」と読み進むと、ニーヴンが
このSF界の変革運動にけっして無関心ではなかったことが分かる。
ただし、新しい波に刺激を受けて書かれた作品群が、一般的傾向として、
なるほど実験精神に溢れてはいるものの、その実験がみごと成功して
いるとはとうてい言えないといった欠点を露呈していたのに対して、
ニーヴンの作品は、保守的な読者をも満足させうるエンターテイメント
としての完成度を概してそなえている。
それは例えば、のちにシリーズ化されることになった異色ファンタジーの傑作
「終末も遠くない」、表題作の「無常の月」や「マンホールのふたに塗られた
チョコレートについてきみには何が言えるか?」が明瞭に示しているとおりだ。
作品のヴァリエーションとしてはほかにも、科学エッセイ風の法螺話
「スーパーマンの子孫存続に関する考察」、「テレポーテーションの理論
と実際」、「タイムとラベルの理論と実際」が、この作者の強靭な思考力を
如実に示しており、一読後忘れがたい印象を残す力作である。
0241天文学者
2005/04/02(土) 22:21:25珍しや、モダンホラーの第一人者クーンツの純SF小説である。
しかも驚くべきことに(失礼)これがまたしっかりとSFしているのだ。
クーンツといえば“愛と勇気と正義のホラー野郎”というイメージが強いのだが、
(んでもって最後には必ず男と女が結ばれるハーレクインロマンス的展開もね)
これは初期のまだ売れていない時代の作品だけあって、かなり違う印象を受ける。
キャラの描写等もまだ甘いし、文体も硬い感じでまだこなれていないよう。
しかしそこは後にベストセラーメイカーになるクーンツ、どうしてなかなか面白い。
物語の大半は追跡劇になるのだが、テンポもさくさく良いし、スリルを盛り上げる
のも忘れていないので、適度に手に汗を握って楽しむことができる。
やはりこの手の娯楽作を書かせると上手いなぁ、と再確認してしまった。
SF的な小道具や演出もそれなりに良い味を出している。
社会体制への批判的な表現が鼻につく所もあるが、書かれた時代を考えると止むを
得ないといったところか。
97年に『人類狩り』と改題されて復刊されている。やぁめでたい!
重版を重ねているところを見ると、どうやら売れ行きも好調のよう。
ただ、クーンツ本人は初期のSFがまったく気に入らないらしく、版権を買い集めて
お蔵入りにさせるということを結構やったらしい。
『ファントム』みたく見も蓋もない派手派手モンスターパニック物も大好きだが、
私個人としては、作風をこの作品みたくSF方向に伸ばしてもらいたかったなぁ。
0242天文学者
2005/04/04(月) 02:46:25ハミルトンの代表作、キャプテンフューチャーシリーズ。
同時にこの作品は、スペースオペラ分野の代表作でもあると言えるだろう。
それも只のスペースオペラではない。古きよき時代のスペースオペラである。
レトロなデザインの宇宙船が飛び廻り、ヒーローと悪役はアメコミ調のコスチューム
に身を包み、ヒロインはお約束でさらわれて、入り乱れて殴り合いの後に大団円。
列記してみると何やら間抜けだが、いややっぱりスペオペはこうでないとな!
ハミルトンは非常に映像的な資質を持った作家で、フューチャーメンシリーズに出て
くるSF的な小道具も、実にイメージ豊かで絵になる物ばかり。
またこの人はそういうアイディアの宝庫で、色々と面白いネタを贅沢に投入している。
アニメや漫画に慣れ親しんでいる人には取っ付き易いのではないだろうか。
初期のフューチャーシリーズは、正体不明の悪漢がテロや犯罪を企て、それを阻止し
ながら犯人を突き止める、という流れがあった。
今作も“生命王”なる犯罪者が若返りの不死薬を密売するのを打倒する。
この“生命王”の正体に迫るのに、なかなか焦らされて引っ張られるのである(笑)。
手掛かりになる石版を見つけても肝心の部分が削られていたり、組織の人間を捕まえ
尋問していると親分の正体をばらす寸前で暗殺されたり云々。
サスペンス物ではよく使われる手だが、ハミルトンってこの辺りも上手い。
かつてNHKでアニメ化されたことがある。なかなかの良作であった。
しかし著作権が複雑なことになっているようで、この前発売予定に上がったDVDは
直前で発売中止に・・・どこでもいいから出してくれないかなぁ・・・。
0243名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/04(月) 18:21:30>しかし著作権が複雑なことになっているようで、この前発売予定に上がったDVDは
>直前で発売中止に・・・どこでもいいから出してくれないかなぁ・・・。
アニメ版キャプテンフューチャーのDVD、去年に発売のアナウンスが流れてから続報が
なかったんで、もしやとは思っていたが・・・あ〜待っていたのになぁ。
どこか再放送でもしてくれないかなぁ。
0244名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/04(月) 23:07:180245名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/04(月) 23:47:38淋病持ちなのでつねw
0246名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/05(火) 00:09:140247名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/05(火) 00:42:05いわずと知れたサイバーパンクの代表作。
マトリックス観てすごいと思っている人には是非読んでいただきたい。
0248名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/05(火) 13:51:32新鮮な食材は食べられなさそうだけどな。
スペースマン、けっこう良いよなスペースマン。
宇宙航行中にトイレが壊れたら悲劇だけどな。
スペースマン、やっぱり良いよなスペースマン。
毎日同じ顔ばかり見てたら殺し合いになりそうだけどな。
スペースマン、憧れて良いよなスペースマン。
右手が恋人どころか古女房にまでなりそうだけどな。
・・・なんか短篇でも一本書けそうな気がしてきたw
0249名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/05(火) 14:40:280250名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/05(火) 18:44:080251名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/05(火) 19:15:25「10月1日では遅すぎる」フレッド・ホイル
とか好きなんだけど、このスレ的には評価低いの??
0252天文学者
2005/04/07(木) 22:38:41『地球最後の男』という名前の方が知られているかもしれない。
突如世界中に吸血ウィルスが蔓延し、主人公以外の人間はすべて吸血鬼に
なってしまう。ナンとも大胆な設定だ。
仕方なく昼はバンパイアハンター、夜は獲物として、昼夜駆けずり回る主人公。
しかし、段々と吸血鬼たちは進化?していき、組織だった行動を取るようになる。
旧人類とは違う、吸血鬼なりの社会規範が確立されていくのだ。
そして、原題の『I am legend』の意味が明らかになるラストシーンへ。
イメージの逆転! 古き良きSFのセンスオブワンダーがここにある。
ただ一人の人類になってしまった主人公は、とにかく苦悩しまくる。
この苦悩具合が何となくナルシシズムに浸れて、実は結構イイ感じ(爆)。
映画化もされている。主役は人類最後の男を演じさせたら右に出るものがいない
チャールトン・ヘストン。(ノリはほとんどゾンビ映画だった)
この作品からインスピレーションを受けて、G・ロメロが『ナイト・オブ・ザ・
リビングデッド』を撮ったことは有名・・・らしい。
ちなみに藤子不二夫の短篇漫画『流血鬼』の元ネタだったりもする。
短編ながら、実にきれいにまとめていた。さすがだ。
ドラえもんの原作者というのは伊達ではないのだなぁ。
「知らなかった、星空がこんなに綺麗だったなんて」実に名台詞だと思う。
0253天文学者
2005/04/07(木) 22:44:49『10月1日では遅すぎる』、私も結構好きでしたよ〜。
何と言うか、SFというよりも時間にまつわる哲学書、みたいな感じの一冊でした。
こういうのを子供に読ませることが出来たら、物理とか好きな子が増えるのでは
ないかなぁ、とボンヤリ思ったりしますデス。
問題は、最近の子はSFはおろか一般文学でさえ読まなくなっていることでせうが。
読書っていうのは、どんなジャンルのものでも必要だよと感じる今日この頃です。
0254天文学者
2005/04/10(日) 01:32:12一言で表すと「SFポルノ」になってしまう異色作。
仲間との乱交パーティを開き、そんな自分をタイムマシンで出歯亀しに行く主人公。
そんな???なシチュエーションがコレでもかというくらいに出てくる。
若かった私は本書を読みながら、周りを気にして焦りまくったものだ。
とにかくHシーンに満ち溢れている。書かれた時代を考えれば、シルヴァーバーグは
かなりな冒険をしたのではないかと思う。いや濃厚濃厚(笑)。
しかし、本書の魅力?はそれだけではない。
本書はタイムパラドックスに真正面から取り組んだ作品でもあるのだ。
多種多様なタイムパラドックスのケースが提示され、またそれを解決する方法自体が
パラドックスを利用していたりする。
中にはナンだかなぁと思う物もあるが、なかなかに混乱させてくれて面白い。
主人公が自分のご先祖様に恋をして猪突猛進で突っ走る辺りから、物語りは動き出す。
予期せぬ事態が次々と起こり、タイムパトロールに露見する前に何とか修正しようと
努力するものの、時間線は更にこんがらかって行く。
「そうなったらわたしは 」と唐突に終わる最後の文章、最初は何のことやら
理解できず、落丁かと疑ってしまった。
よくよく考えると、主人公がパラドックスで存在を消されたということなのだな・・・。
読後に、何とは詳しく言い表せない切なさが残る作品。面白いです。
0255名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/10(日) 13:43:51これだけ!にしては多くないか?
0256名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/10(日) 14:29:33多く上がっている中から、自分だけの「これだけ!」を見つければよろし。
と、どこかの長老のように呟いてみるテスト。
0257名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/10(日) 19:39:11この程度の分量が読めないって?
読書週間ないのかい?
0258天文学者
2005/04/10(日) 23:01:12この作品のシリウスって、星の名前でもなく、怪盗の名前でもない。
犬の名前なのだ。人間によって知性化された犬、それがシリウス。
いわば犬版『アルジャーノンに花束を』と呼ぶべき、古典中の古典SF。
犬の視点から人間社会を風刺した風味もあり、ステープルドンの書きたかったことも
この辺りにあったのではないか、と思う。
日本でいうところの『我輩は猫である』みたいな香りも、少し感じたりする。
しかし、アルジャーノンは知性化されても人間であり続けたが、シリウスは違う。
人間並みの知性があっても絶対に人間には成れないし、かと言って犬にも戻れない。
人為的に作られた一代限りの謂わばミュータントなのである。
この設定から既に破滅の匂いが感じられ、それは結局現実のものとなる。悲劇だ。
犬を知性化するというネタだけで、破綻なく小説を一本まとめるのは大した力量だ。
やはり名作というのは、優れたSFである前に、優れた物語である必要があるのだな
と再認識させられた。
犬好きにはぜひ読んでほしいが、犬好きには最後がつらい小説でもあります・・・。
0259名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/11(月) 17:15:42例えば創元文庫の『天使と宇宙船』(小西宏訳)は、まだ
むかしの表紙のままで改訂もされずに売られているようだ。
このスレでは、>>36 さんが、ブラウンの『発狂した宇宙』と
『火星人ゴーホーム』の長編2作品を挙げているし、
>>169 さんが『スポンサーから一言』を推している。
で、個人的には、SFに限って言うと、この『天使と宇宙船』
こそが、21世紀にも読み継がれるべき代表作というわけ。
理由は、何といっても収録作の粒が揃っていること。
その中でもイチ押しは「ウァヴェリ地球を征服す」だ。
この、なんとも言えぬほのかな郷愁が、読者の懐古趣味
を心地よくくすぐるのである。ノスタルジア自体は、けっして
嫌いではないが、ジャック・フィニイでは甘すぎてちょっと・・・
という大人の読者にお勧めしたい一品。
0260天文学者
2005/04/13(水) 21:10:55SF界の大御所、ポール・アンダースンである。
個人的には竜頭蛇尾な凡作が多いと思うのだけど、この人のSFに対する情熱や貢献
を認めないわけにはいきません。そういう意味でも大好きな作家の一人。
本書は、時間警察という概念を初めて形にしたSFである。
ウェルズが“タイムマシン”を発表し、アンダースンが“タイムパトロール”を提唱
したおかげで、時間SFの設定は粗方固められてしまったかのように思える。
そういう意味では歴史的な作品なのである、エポックなのである。
作中のパラドックスが今一だったりするのも、優しくスルーするべきであろう。
何と言っても始祖なのだから。SFファンの半分は思いやりで出来ている(違)。
時間SFの醍醐味である“歴史のif”や“歴史上の有名人物との交流”もバッチリ
網羅されている・・・と思いきや、第一作の登場人物がいきなりアレ、アレ過ぎ!
アドルトン?チャリングクロス?・・・そう、言わずと知れたあの諮問探偵なんである。
いいの?っていうか、歴史上の人物じゃないじゃん!?
アンダースンのシャーロキアンぶりは有名だけど、まさかこのシリーズの第一作が、
いわゆる『語られなかった事件』の一エピソードになっているとはねぇ。
広角的に見ると、コナン・ドイルがいなければ、タイムパトロールも存在していなか
ったのかもしれない。凄い時空の相関関係・・・。
本国ではシリーズ化されるほど人気で、現在四作品が発表されているらしい。
だのになぜか翻訳されているのは、一冊目の本書と、四冊目の『タイム・パトロール
時間線の迷路』だけなのだ。
題材が題材だけに、まさか何かのパラドックスでも生じているのか。
・・・んなわきゃないか。とりあえず何も考えずに楽しむべき一冊なのであります。
0261名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/13(水) 22:09:00>『天使と宇宙船』
収録作の、「死刑宣告」は最高!
オレもあんなふうになりたいなあ。
0262名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/14(木) 09:54:31そりゃ、オトコはたいがい皆そう思うわけで……御意!
0263名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/14(木) 13:02:55「困ったな、この人・・・どう対応していいのやら・・・」
と思うわけで・・・←それはあなただけです_| ̄|○
0264名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/14(木) 22:07:13確かゼラズニイの小説で、サンリオから出ていたヤツ。
乗り物に乗ると時間移動ができるヤシラの話だった。
最後の方で、重要人物の一人が考古学者だと判明。
メソポタミア文明が研究テーマなんだが、過去にさかのぼって
自分で土器を埋めておいて、現代に戻ってそれを掘り返して
論文にしているってエピソードがあった。
「文字通り、歴史を創っている訳だ」と、なぜか得意そうだった
ような記憶がする。
こーいうの読むと、やっぱ時間旅行って無理だよと思う。w
0265名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/14(木) 22:24:17大体好きなんだけど「処女惑星」を読んだときには
こいつは頭に何かが湧いていると思った。
0266名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/14(木) 23:22:03ブラッドベリ、ティプトリーあたりが読みやすく好きだ。
お勧めはないですか。
0267名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/14(木) 23:31:36読みやすいし、面白いし、ちゃんとSF。
0268名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/14(木) 23:51:19イタロ・カルヴィーノをお勧めしたい。
ハヤカワとちくまから文庫で色々出ています。
0269名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/15(金) 00:12:14タイムパトロールものだと「TERRAの工作員」シリーズなんてのもありますよね。
これなんか再刊してもいいんじゃないかと思うんですけどねえ。
0270名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/15(金) 03:30:18ざっと見たけど名前挙がってないね。
できれば私的に新訳しなおしてほしいNo1なんだけど。
0271名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/15(金) 17:56:00初めにこいつを読んで「うおぅっこいつは凄ぇぜ!」と感動し、
その他の作品も読みまくった。
その他が皆・・・な出来だったのでダメージひとしお。orz
いや、面白くないことはないんですよ。
そこそこの出来ではある。
でも手放しで面白いと言えるかといえば、頭傾げちゃうわけで。
初っ端にその作家のどの作品を読むかも、重要なんだよなぁ。
ギャンブルみたいなもんだけど。
0272名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/15(金) 20:24:01『ロードマークス』な
そいつは考古学者じゃなくて、本当にウルのメソポタミア人
なのよ。 で、主人公達にこれはズルじゃないって言い訳してた。
ついでに乗り物は徒歩以外なんでも可。(徒歩は危険かつ遅すぎ)
時間旅行は〈道〉に入る能力を持ったもの(別にコンピュータでも
可)だけがok。一度入ればどうゆうわけだか、その能力持ちにな
れる。乗り物については遠い過去OR未来に行きたい時ほど、速い奴
が必要。
ちょっとカッコイイので私の愛読書。
0273名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/16(土) 10:59:10「冷たい方程式」が挙がってないのは、1950年代作品ではあるが
「古典」というより「定番」という認識のせいかと。
かのシオドア・スタージョンをして、「このような作品を書くことが
私の一つのの目標になった」と言わしめた傑作。
間違いなく “これだけはおさえておきたい!” の代表格ですね。
0274名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/16(土) 21:38:49名前ではないかもしれない。しかし、ただ一つ(中略)この「冷たい方程式」
だけは、記念碑として残しておきたい気がする。」
シオドア・スタージョン (伊藤典夫訳)
0275名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/16(土) 22:52:400276名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 11:35:21“密航者”は皆、逃亡中の犯罪者という説明があったと思う。
“少女”はまじめで勤勉で愛くるしい十代の女子学生だった・・・
「冷たい方程式」の登場人物に悪い人はいないんだよなあ。
それなのに・・・・・・ああ・・・・・・(泣
0277名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 11:58:510278名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 14:00:11まじめで勤勉な、脂ぎった禿げ親父の話だったら>>274のような評価を
得られたとは思えない。
>「冷たい方程式」の登場人物に悪い人はいないんだよなあ。
という点がまったく同じだったとしても。
女性読者はどう思っているのだろう?
0279名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 14:10:56若くて美人は基本的に得をする
「たったひとつの冴えたやり方」も同じだと思う
共感? は、若くもないし美人でもないから無い。
さっさと、宇宙へ放り出せよな。
0280名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 14:25:28ヽ(`Д´)ノ 禿でなぜ悪い!
0281名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 14:35:53たしかに、読んだ当時ちょっと考えたわ。実際若い女性だったわけだが。
その点で比較するなら、アシモフの短編、
さえない中年オジサンが地球に帰りたい
一念で活躍しちゃう話のほうが私はずっと好き。
>>279
現実問題として、欲情されるっていうのはリスクも高まるものだから
一概に言えないよ。 でも読者集客するにはなにより若い美人かもね。
0282名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 17:48:23別に居なくてもいい存在なのだなと思った
0283名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 17:50:23そういうことなのかと膝を打った日曜日の午後。
0284名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 17:59:06手塚の初期SF長編三部作なんかは、その後の(漫画)作家あたりに
与えた影響を考えると必読に値すると思うのだが
藤子や石森など直系の作風だったし
0285名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/17(日) 20:21:07orz
0286名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/19(火) 11:19:10方程式論争って奴ですな。
非現実的性差別的って点を含めて論議をかもしたそうな。
0287天文学者
2005/04/24(日) 13:14:57中年に手が届こうかという冴えない貧乏船長の主人公が、年端も行かない少女たちと
知り合ってゴイスーな超能力に目覚め、気がつけば銀河宇宙を救うという、とんでも
シンデレラボーイな痛快スペースオペラ(笑)。
うむ、この一文でこの作品すべてを表してしまったような気がする。
少女萌え属性を有する方には、ある意味堪らない作品ではないか。
とはいえ、どちらかと言えばそういう偏った属性のない、普通のSFファンにこそ
読んでほしい一品だと思う。
飛び切り善人な主人公と、その保護者になることを宣言した十歳の少女。
この世に怖いものなし、でも時々は天然でトホホ。
そんな凸凹コンビの活躍を流れのままに楽しむのがベストな読み方であろう。
ある意味かなりヘビーな状況に追い込まれてしまうのだが、主人公の思いは暖かく、
作者の視点も優しい。世知辛い世の中に疲れた、そんな時の一冊にどうぞ。
シュミッツの他作品としては、『悪鬼の種族』『テルジーの冒険』なども痛快な冒険
SFとしてお勧めだ。寡作なのが本当に残念な作家である。
0288名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/24(日) 17:49:24『惑星カレスの魔女』
表紙の絵を描いてるのが宮崎駿サンだったというだけで、
粗筋も何も調べずに購入した私は、負け組みでせうか?
いや実は面白かったんで、後悔はしていないんですがw
0289名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/24(日) 17:53:150290名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/24(日) 21:11:14ガキの描き方が非常にリアルだしな>惑星カレスの魔女
0291名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/27(水) 20:12:27初刊行は新潮文庫だったけど、数年前に創元から再刊されたよね。
その時もカバーは宮崎さんの絵をそのまま使ってた。
なぜかすごくホッとした自分がいたw
0292名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/27(水) 20:31:57宮崎駿が表紙描いたわりに売れなかったらしいな。>「惑星カレスの魔女」
0293名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/27(水) 22:26:160294名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/28(木) 20:23:07姉妹篇ということで、先月に刊行された「反対進化」(創元SF文庫)も
ついでに読もう。どちらも中村融(編訳)です。
0295名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/29(金) 04:18:37感動した。ものすごい世界観とアイデアを巧みに描いてるね。
ワクワクドキドキと、発見と、「社会」みたいなのの切羽詰った感じが凄かった。
読んでよかった。
終わりの二章ぐらいは、なんか拍子抜けというか、「ああ、そうだったんだ」って感じだけど。
0296名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/29(金) 19:12:02D・R・クーンツ「ウォッチャーズ」は読んでます?
やはり知性化された犬の話だけど、彼のおかげで結ばれた主人公カップルが、
「自分たちの子供も同然だ」と必死に守るのがほっとする。
0297名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/29(金) 20:46:35歌う船読んだ。凄い面白かった。
願望が詰まってる、女版「夏への扉」かも。
0298天文学者
2005/04/29(金) 22:32:01物語の前半では、辺境惑星に流れてきた老人と、その星の土着生物であるファジー族
(毛むくじゃらのピカチュウみたいな生き物)との交流が描かれる。
なかなか微笑ましいファーストコンタクトぶりで、心温まる雰囲気だ。
しかし、後半は一転してそのファジーたちの知性を問う裁判劇となる。
ヴェルコールの『人獣裁判』と比較されることが多いようだが、あちらはどちらかと
言えば(人間から見て)醜い生物の知性の有無を裁判で争ったのに比べ、ファジーは
実に可愛らしい外見なのだ。もう裁判やる前から勝負は着いている。
ちょっと卑怯というか、魚の小骨が引っかかるような思いがしてならない。
ファジーが醜い動物だったならば、果たして人類は裁判までして彼らのために争った
だろうか。話題にもせず、彼らが滅びるに任せたのではないか・・・うーむ。
そう考え出すと、裁判の描写も、途中から弱い者苛めのような印象まで受ける。
ただ、ファジーたちが純粋で可愛いのは間違いない。
前半のコンタクト部分はそれだけでも楽しめるし、可愛いキャラが好きな人ならば、
読んでおいて損はないだろう。
作者を変えてシリーズ化されたが、どうやら単なるキャラ萌え小説と化したらしい。
海の向こうも、嗜好に関しては日本とそう変わりはないということか。
翻訳はされていないが、何となく、読んでみたいようなみたくないような・・・。
0299天文学者
2005/04/29(金) 22:57:19・・・うぃ、私も宮崎さんの表紙に引かれて買ったクチデス、あぅ。
買ってあまりの面白さに、慌ててシュミッツの他作品を買い集めました。
(といっても二冊しかありませんが ^^;)
私の判断は間違っていなかったデス! 宮崎さんに感謝!!
>>295
『逆転世界』 アゴが落ちますよね? 正にとんでもねー作品(笑)。
>>296
『ウォッチャーズ』、読んでいますよ。犬好きなら読まないと(笑)。
でも、この小説で一番印象深かったのは、犬のアインシュタインではなく、
敵方のモンスター<アウトサイダー>だったりします。
生物兵器としてデザインされた醜い身体で、哀れなことにその醜さを自覚
できる知性を与えられている――こんなヒドイ話はない。
最後、倒されるとわかっていても、主人公が来るのを待つアウトサイダー。
『こいつはこんなにも他人とコミュニケーションが取りたかったのだ』
そして、あんなに憎んだ犬も殺せなかったアウトサイダーの最後の言葉・・・
ダメだ、犬好きに限らず、動物好きにはツライ作品だと思います。
やっぱクーンツは上手いわぁ。
0300名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/29(金) 23:14:200301天文学者
2005/04/29(金) 23:21:03>>297
そうですね、願望成就小説という面では、『歌う船』と『夏への扉』の二作品は
似ているかもしれません。ハーレクインSFの世界へようこそ!(笑)
0302名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/30(土) 08:24:500303名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/30(土) 10:33:31たまたま見てて、腰抜かしたよ…。
他にも「こち亀」の全巻読破だのガンプラ三昧だの、
中途半端のヲタなネタが。
しかし「300巻を超えて未完の長編小説」つーてもなあ。
本国では2000巻(3000いったんだっけ?)超えてる、と
いう説明はなかったな>
0304名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/30(土) 10:58:42つーかアンチテーゼかもしれないねそれぞれ
0305天文学者
2005/04/30(土) 21:03:39ブラッドベリは天性の詩人である。
『ロケットの夏』の情熱と感じられる期待感。
『第二のアッシャー邸』の残酷さと怒りと無邪気。
『火星の人』の哀しみと慈しみ。
『長の年月』の優しさと狂気。
『優しく雨ぞ降りしきる』の寂寥感、報われることのない奉仕。
『百万年ピクニック』の過去への、そして未来への思い。
希望と諦観、喜びと哀しみ、苦痛と癒し。そのすべてが『火星年代記』にはある。
学生時代に読んだ時、言葉では言い表せない感動を覚えた。
少し疲れた社会人になった今読み返してみると、今度は別の感動を覚えた。
読むたび涙が出そうになる。そして気がつくと私は癒されている。
何度でも言う。ブラッドベリは天性の詩人である。
そしてこれはブラッドベリの、そしてSF史上に燦然と輝く傑作である。
読んでいない人は、人生で損をしているとまで思う。
・・・すいません。私の中で特別過ぎて、まともに紹介文が書けません。
他人からすれば何してんの?等々思われるかもしれませんが、こういう作品に
出会えた自分は、素直に幸せだと思うのです。
0306名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/30(土) 21:07:170307名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/30(土) 21:07:48実際、邦訳されてる中であれほど中西部の雰囲気を感じさせる作家はいるだろうか。
0308名無しは無慈悲な夜の女王
2005/04/30(土) 21:15:17『昆虫銃』 がほしい!
0309名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/01(日) 23:52:31読書力 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31026991
理想の国語教科書 / 斎藤孝/著
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30971578
を読んで読書の意義とスタイルを学んだあとで
必読書150を読めば、まず間違い無い。
必読書150のリストは↓のアドレス参照。
『必読書150』は必読書か?
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1090570166/l50
0310名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/05(木) 06:47:490311天文学者
2005/05/07(土) 23:34:50いずことも知れぬ宇宙の深淵よりやって来る、恐るべき戦闘機械『狂戦士』。
いつ、どこで、誰が創造したのかまったく不明。
その存在目的はただ一つ・・・生あるものすべての殺戮と消去!
謂わば自意識を持ったデススターみたいなモンがターミネーターみたいなモンを満載
して、この人類銀河にわしわしと攻め込んでくるのだ。
正に人が創作したSF史上“最悪にして究極の”敵役である。
この設定思いついた時点で、セイバーヘーゲンは勝ったも同然!
彼にはこのシリーズしか著名な作品はないかもしれないが、このシリーズとその設定
だけで、歴史に名を残すことは間違いない。
本作にはこのバックボーンに、タイムスリップの要素まで加えられている。
神話時代の荒野で激突する、人型決戦兵器と蜘蛛型バーサーカー。
英雄時代の大海原に暗躍する、骸骨型バーサーカーと大海竜要塞。
そして中世の老科学者を禁断の知識で誘惑する僧侶型バーサーカー。
いや燃える! 特にメカフェチな人は、第一部のスレイブユニットによる戦闘は必読。
マスターユニットが宙吊りになっていたりして、実に画期的で格好イイ。
またセイバーヘーゲンの小説はこの設定からすると意外かもしれないが、実にロマン
チシズムとヒロイズム、そしてリリシズムに溢れているのだ。
タイトルで食わず嫌いしている人、ここは騙されたと思って読んでみてもらいたい。
本当に面白いゾ!
しかしナンだこの邦題は・・・ある意味、随分と損をしているのでは?
【余談】セイバーヘーゲンって名前、格好イイよなぁ!羨ましい。
0312名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/08(日) 10:32:46いや〜、それは、よかった、よかった。
もしよろしければ >>207 の「人間以上」も読んでやってくださいな。
あなたのような方がいて天文学者氏ももって瞑すべしでしょう。享年45。
0313名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/09(月) 17:31:53>>セイバーヘーゲンって名前、格好イイよなぁ!
紹介部分はともかく、なんじゃコレは。
まぁ確かに素手で宇宙艦隊沈めそうな名前ではあるが(w
笹本さんってこっから名前取ったのかいな?
0314名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/09(月) 23:07:42フォロー乙
0315天文学者
2005/05/10(火) 00:37:36冷凍睡眠から目覚めた男が見た未来社会は、アンドロイドがすべての仕事をこなして
人間は怠惰と享楽を貪っていた――ユートピアに見えて実はデストピア、という王道
パターンの元祖になった古典SF。
未来世界の風俗描写も興味深いが、しかし、何と言ってもこの作品の売りは“人間と
ロボットの恋愛”を真正面から書いた点だろう。ロボットに感情を教えようと悪戦苦
闘する主人公、そして素直にそれを学習していく純粋な女アンドロイド。パターンと
言えばそうだけど、パターン故に魅力的でもある。
仕事もせず、果たすべき義務も存在せず、その上こんな可愛らしい相方を与えられて、
何で主人公はアンドロイドに反旗を翻すかなぁ・・・などと考える人も多いかと(笑)。
書かれた時代が時代だけに古臭いのは否めないが、懐かしいというか、なんとも表現
し難い魅力があるのも事実。
でも実際のところ本作品よりも、クーパーがリチャード・エイヴァリー名義で書いた
『コンラッド消耗部隊』の方が好きだったりする私。
どうやら私はロマンスよりも娯楽性に引かれるようである(苦笑)。
0316名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/10(火) 23:41:40これも押さえておくか
0317名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/11(水) 17:51:20>でも実際のところ本作品よりも、クーパーがリチャード・エイヴァリー名義で書いた
『コンラッド消耗部隊』の方が好きだったりする私。
では、こっちの話を紹介してください。
0318天文学者
2005/05/14(土) 20:16:55ん〜、『コンラッド消耗部隊』はですねぇ、個人的には好きなんだけど他のSFファンに
手放しで進められるかと言えば、そうも思えない作品なんです。
色んなところで逝っちゃってる設定でして、評価するのが難しい。
人口爆発した人類の植民地を探すために、危険度の高い惑星探査に赴くのがこの部隊
の仕事なんですが、死んでも惜しくない人材中心で構成されているんですな。
死刑囚だったり更正不能な犯罪者だったり社会生活不適合者だったり(汗)。
お前らが居なくなっても誰も心痛まないから、安心して死んで来い!みたいなノリ。
主人公コンラッドを含めたレギュラー三人が、これまたどこか壊れた人たちばかり。
彼らの目的は、調査対象の惑星をいかにして地球型環境にするかであって、惑星土着の
生物がどうなろうか知ったこっちゃねぇ!というのが基本姿勢ですし・・・。
一冊ごとに趣向を変えていたりして、私は結構好きなんですけどね。
(そんな私でも3巻はアゴが落ちかけたりしてw)
波長が合えば楽しめる作品ではないかということで、お茶濁しときますデス。
0319天文学者
2005/05/14(土) 20:18:35時はテレパシスト(読心術者)が普通に存在する未来社会。彼らの台頭により犯罪を
起こすことがまず不可能になってしまった時代。
だのにだのに、まんまと計画殺人を成功させてしまった我らが主人公(えっ!?)。
テレパスを率いる捜査官との、虚々実々の駆け引きが始まる。
ぶっちゃけ簡単に言うと、刑事コロンボSFミステリーバージョン。
犯人VS警察、序盤から飛ばしまくりのハイテンションで物語は突き進む。
凄いのはまったく中弛みすることなく、クライマックスまで突入するその持続力。
全編コレ怒涛波乱万丈な展開、間違いなく娯楽大作にして大傑作。
テレパスを表現するのにタイポグラフィを効果的に使っていたりするのも面白い。
作者のベスターはこの作品を書いた時点で、既にテレビドラマのシナリオライターと
しても成功していたらしい。よくぞSFに引き抜いてくれました!
彼にSFを書かせた、時のギャラクシー編集長に感謝。
第一回ヒューゴー賞長編部門を受賞しているのだが、その時の競合作が凄い面子。
クラーク『幼年期の終わり』、ブラッドベリ『華氏四五一度』、シマック『都市』、
そして他にもスタージョンやアシモフ等々、正にどひゃー!なラインナップ。
それらを抑えての受賞、やはり只者ではなかったんだなぁ。
0321名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/14(土) 20:57:44はいはい、好きでした「コンラッド消耗部隊」。
毎回、レギュラー3人以外のメンバーが6割がた
死んでしまうという、まさに「消耗部隊」でしたな。
3巻はドレだったっけ…移住予定の惑星に人型
生命体がいて、って話でしたっけ?
私はどっちかっつーと4巻(のオチ)でアゴが落ちかけた…
主人公のコンラッドが年とったせいもあるのかも知れない
けど、(メール欄)な結論が出ちゃったのがすごいなあ。
0322名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/15(日) 23:16:06何が言いたかったのかよ〜分からん小説だったけど、なぜか好きなんだよな。
0323天文学者
2005/05/16(月) 02:38:44太陽系に進入してきた中性子星。直径二十キロ足らず、しかし重力は地球の一万倍。
人類は調査隊を送り、あの手この手を駆使してこの中性子星に接近する。
このあたり、なかなかハードSFしていてSF者としては嬉しい。
ところが調査隊、なんとこの星上に知的生物を発見しちゃうんである!
そう、実はこの作品、トンデモない環境下でのファーストコンタクトSFだったのだ。
このチーラという名の知的生物、大きさも形状もまさにナメクジ。
時間の流れが激しく違い、チーラの過ごす時間の速さは、人類のそれのざっと百万倍。
人間がコーヒーで一息入れる間に、チーラの世界では十世代くらい軽く過ぎちゃうのだ。
そのためコンタクトするというより、チーラの進化や歴史を超越者の視点で眺めるよう
な趣が強い。リアルでシムアースを遊んでいるような感じ。
しかし、ブリンの『知性化宇宙』シリーズでも思うことだが、チーラの情感があまり
にも人間臭すぎて少し興醒めではある。充分面白いんだけどね。
後半人類から技術指導を得、チーラが怒涛の勢いで進化し始める辺りから、途端にバカ
SFへと豹変する。(いや、前半も充分バカかもしれないが -_-;)
あっという間にチーラの科学水準は人類のレベルを追い越してしまい、人類は置いてけ
ぼりを食らうのよ。最後の方ぶっちぎり過ぎて、最早ハードの欠片もないかも(笑)。
非常によく出来たSF法螺話。読んで楽しめるのは間違いないと思う。
0324天文学者
2005/05/16(月) 02:48:41おぉ、消耗部隊好きな人がここにもw
そうです、3巻は惑星に下りた途端バイキングみたいな原住民とガチンコ始める
ヤツです。も、全然SFらしくないし(笑)。
決着のつけ方なんかパターンで好きなのですがね。
そういえば4巻もかなりトンデモなかったですねぇ。
こんなだから他人に手放しで勧められんのだよなぁ。
>>322
『我が名はコンラッド』、私も好きです。
って言うか、ゼラズニイの作品は皆好きなんですが。
翻訳者が楽しんで仕事されたような訳文も良かったなぁ。
0325名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/16(月) 14:07:22なんかすっげーオモシロそう。
0326名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/16(月) 15:05:56>>チーラが怒涛の勢いで進化し始める辺りから
進化のスピードが違うもんだから、最後の方じゃ人類が未だ実現できていない
超光速航行まで達しちゃうんだよね。エーッ!オイオイって感じw
そうなったらもう人間なんざの相手はしてられないからかどうか、人間の時間に
合わせたチーラ型ロボットを作って、それと会話するようになる始末。
なんとなく藤子不二夫の「うちの三畳紀」を連想しますた。
裏表紙の解説じゃあハードSFなんて書かれているけど、内容はチーラ人の
歴史絵巻になってるっぽい。
果たして作者のフォワードは最初からそんな構想持っていたのかな。
案外、暴走の結果だったりしてなw
0327名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/16(月) 15:43:24創元SF文庫は絶版だけど、一応、書名も書いておけよ。
『クレイトスの巨大生物』 The Deathworms of Kratos (1974)
『タンタロスの輪』 The Rings of Tantalus (1975)
『ゼロスの戦争ゲーム』 The War Games of Zelos (1975)
『アルゴスの有毒世界』 The Venom of Argus (1976)
0328名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/16(月) 19:00:18書誌情報枚挙乙
0329rose
2005/05/17(火) 00:03:410330名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/17(火) 07:35:360331名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/17(火) 11:24:280332295
2005/05/17(火) 20:28:42お、驚いた。レスがついてた。わざわざありがとう。
「人間以上」は一年ぐらい前に読みました。
最初の男とか、存在が筋自体にあんま関係ない気もしたけど、
そこは力強くて寓話的な文章に押されて、一気に基本アイデアにたどり着いて、
そして最後のあの展開で意表つかれて、また驚きですよ。
あれも面白かった。
このスレも参考にして名作SFを読み漁ってます。
0333名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/26(木) 22:41:57バーサーカー・シリーズの「赤方偏移の仮面」を読みました。
とってもおもしろかったです。
投げやりなご都合主義でもなく、力み返った一人相撲でもなく、
ちょうどいい湯加減の露天風呂という感じで、なんともええ按配でした。
ほかの作品も読んでみたくなりましたので、今度は「皆殺し軍団」を
探してみます。
0334名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/28(土) 10:40:16Lyon Sprague de Camp作
ローマを訪れていたアメリカの考古学者マーティン・パッドウェイは、
突然の稲妻に打たれた瞬間、20世紀から西暦535年の古代ロ
ーマにタイムスリップしてしまった。だがこの時代には、各宗派間の
陰惨な対立抗争、そして織烈化の一途をたどる領土紛争と、
西洋古典文明がまさに黄昏を迎えつつあったのだ。この後に待ち
受けているはずの、1000年にも及ぶ暗黒時代の訪れを食い止
めようと、パッドウェイは持てる知識を総動員して奮闘するが…
…。
タイムスリップ物の古典。マーク・トウェインのアーサー王宮廷の
ヤンキーの流れにつながる作品。
0335名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/28(土) 23:39:200336名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/29(日) 08:06:12『最期にして最初の人類』
『スターメーイカー』
0337名無しは無慈悲な夜の女王
2005/05/29(日) 10:19:29○最後
×メーイカー
○メイカー
0338名無しは無慈悲な夜の女王
2005/06/02(木) 01:07:26ごめんこ
0339名無しは無慈悲な夜の女王
2005/07/20(水) 19:36:060340名無しは無慈悲な夜の女王
2005/07/20(水) 21:25:130341名無しは無慈悲な夜の女王
2005/07/21(木) 13:20:050342世界の中心で愛を叫んだけもの
2005/07/21(木) 22:08:59語感がいいというか
ジャム・カレット、クロスホエンにいく流れは凄い好き
うひょやべかっけやっべかっけーってなる
そんだけ
なんて頭の悪そうなレスだ
105 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 21:26:23
「やべかっけ」について詳しく
106 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 21:29:46
うひょやべかっけやっべかっけーっ
て思いながら書いてただろうな、エリスン。
オナニー作家だぁね。片山もな。
107 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 22:05:34
やべかっけで書いても95%が駄作に。
ただ、やべかっけなしで書いたら100%駄作だ。
たしか「ルグィンの法則」
109 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/15 23:42:58
うひょお
やばいよこれ
かっっこいいよ
これやばいよまじ
かっこよすぎるよ
こんな感じだろう
110 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/16 03:30:01
これってエリスンがクスリきめながら書いたんだよ。
ヤク中作家なんだよ。
0343名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/19(金) 00:03:420344天文学者
2005/08/21(日) 15:54:48♪透明人間 現る現る〜♪ なんて歌ってしまうと年がばれるので止めておく。
古典中の古典、ウェルズである。SF好きな本読みで、この人の作品を一つも
読んだことがないってヤツぁまず居ないのではないか。
空想科学という言葉自体がない時代に、こういうお話を書いてしまうウェルズって
すごくぶっ飛んだ人だったんだろうなぁと信じている。
透明人間のような人体改造ネタだけでなく、これまでに使われたSFのアイディア
はウェルズによってほぼ考案されていたという話を聞いたことがある。
さすがにちょっと言い過ぎのような気がしないでもないが、そう誉められるだけの
ネタの数々を、確かにこの人は出していると思う。
主役?科学者が透明になってからの思考の流れは、実に気持ち悪く嫌らしい。
見えないというアドバンテージを利用しまくり、徐々にしかし確実に悪の道に踏み
込んでいく。そりゃもぉ見境なく躊躇いもなく。
個人が強大な力を手に入れたら、素奴は何を考え、そしてどうなってしまうのか。
そういう疑問を投げかけているかのようで、なかなか考えさせられる。
やはり人間って、性善説より性悪説で語るべき存在なのかなぁ・・・重いなぁ。
♪嘘を言っては困ります 現れないのが透明人間でっす!♪
う〜ん、エッシャーの騙し絵のような印象の歌詞だ。今聞くとなかなか面白い。
0345名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/21(日) 16:26:01アシモフの「ファウンデーション」は確定だろ。
0346名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/22(月) 21:59:03おかえりなさーい!\(^〇^)/
0347天文学者
2005/08/23(火) 03:08:59謎の流星群の影響で視力を失った人類に、移動能力を持った食肉植物トリフィドが
襲いかかる――破滅テーマの王道SF。
これまたジュブナイルで読んだ、私にとって忘れられない一冊。
確かタイトルは『怪奇植物トリフィドの侵略』。うむ、実に直球ストレートで潔い。
やはり少年少女向けSFはこうでないとねぇ。
幼少時に読んだ記憶では、改造銃や火炎放射器でトリフィドとガチで渡り合う冒険
野郎な活劇だった筈なのだが、後年創元文庫版を読み返してぶっ飛んでしまった。
読後に受けるイメージがまるで違う!
創元版では、トリフィドは人類の破滅の一因ではあるが、直接の要因ではない。
哀しいかな人類は、内輪揉めによってその勢力をうしないつつあったのだ。
設定といい状況といい、ロメロのゾンビ映画に共通するものがあるかも。
全員で助け合おうとする者。盲いた者は切り捨てて健常者だけで生きようとする者。
盲者を支配し君臨しようとする者。キリスト教の原理で世を立て直そうとする者。
これら派閥が互いに争い、主張し合い潰し合い、そしてトリフィドの大群に呑み込
まれていく・・・言わば、大破壊後の社会構築シミュレーションみたいなノリなのだ。
どうやらジュブナイル版は、そこのドロドロした所がごっそり削られているらしい。
なるほど確かに「盲は家畜以下。生きているだけでもありがたいと思え」なんて台詞、
子供に読ませたくはないよなぁ。
しかし削られても、しっかりと面白いのは凄いことだ。良い構成。
大人になってから新しい衝撃を与えてくれるなんて、罪作りな作品だぜ。まったく。
破滅テーマではあるが、再生のテーマも併せ持っているSFだ。
SFファンなら、一度は読んでおくべき作品だろう。
映画化もされたが・・・B級マニアでない限り見ない方が良いと思う・・・多分。
0349天文学者
2005/08/23(火) 23:53:13月の表面に降り積もった微細な塵。そこで観光宇宙船が呑み込まれてしまう。
不意の事故、痕跡を残さない塵の厄介さ、おまけに救助活動にあたれるのは月世界
に駐留していた二人の作業員のみ。果たして遭難者の運命は・・・?
典型的な遭難救助モノのストーリーだが、月面の描写がリアルなことに感心。
液体属性に近い塵なんてSFアイディアが投入されているが、読後しばらくの間は
そのことに気がつかず「SFぽくないなぁ」などと愚かな感想を持っていた。
――だって仕方がないじゃない!
私が生まれた頃には、人類はもう既に月に到達していたのだから。
まさかこの作品が書かれたのが1961年、何とアポロ11号が月に立つ8年も前だった
なんて、まるで思いもしなかったのだ。
SF作家の(というよりクラークの)想像力がいかに凄いか・・・改めて思い知る。
少し前に新装版が刊行されたが、良い作品が読み継がれていくのは非常に嬉しく
喜ばしいことだ。
最初から最後までトラブルがノンストップで、この先どうなる?という引きが上手い。
想像力だけでなく、ストーリーテラーとしての才能も実証した作者に脱帽する。
人間を書かないと評されることの多いクラークの作品らしく、遭難した人たちが
ドロドロとした負感情をぶつけ合う描写などはない。
しかし、これはこれでOKだと個人的には思うのである。
あっさりした文章の中にも、人々の苛立ちそして気遣いはしっかりと読み取れるし。
クラークと言えば『幼年期の終わり』や『2001年宇宙の旅』といった雄大な作品が
著名ではあるが、『海底牧場』や当作品のような系統にもさり気なく佳作が多い。
だから私はクラークが大好きなのです。
0350名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/24(水) 02:33:160351名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/24(水) 09:56:490352名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/24(水) 19:34:32なんで?
0353名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/24(水) 21:00:48この「トリフィド時代」の説明・・・映画化されたモノ・・・はっ!?
ひょっとしてみた覚えがあるかも???
そう、たしか、タイトルは「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」だったかと。
・・・というボケはおいといて。
ずいぶんと昔、友人の家で怪しいB級ホラーを見た覚えがあるのよ。
やっぱり植物のモンスター(名前は忘れた)がゾロゾロと出てきて人を襲うの。
でもね、植物って説明されたけど、全然植物に見えなかったのさ。
だって着ぐるみなんだもの。動きがオッサンそのものだし
でも夜のシーンとか、なかなか恐ろしげで満足した。
あと、夜が明けたら家の外が、この怪物の畑になっていたのがグーな感じだった。
ホラーをわかってるじゃんって生意気にも思った。
でもでも、ラストがあまりにも腰砕けだったの〜。
だってこいつら、海水かけられたら溶けちゃうんだぜ!!
いくらなんでも、それはないだろって終わり方だった。
多分、あの映画で間違いないと思うけど、この原作も、海水で溶けちゃうのかな?
だったら嫌だなぁ(笑)。
0354名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/24(水) 21:41:37きみ、なんでそんなイチャモンつけたがるの? 動機は何?
0355名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/25(木) 11:15:570356名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/25(木) 12:53:520357天文学者
2005/08/26(金) 02:57:44ワイドスクリーンバロックの名手、ベイリーの処女長編である。
もっとも、私にはワイドスクリーンなんたらという単語の意味がよくわからない。
ただベラボウにスケールの大きいSFの事だろうくらいにしか思っていないし。
しかし、じゃあクラークの『幼年期の終わり』はワイドなんたらなのかと言えば、何と
なく違う気もする・・・誰か私にワなんたらの詳細をレクチャーしてください。
主人公は宇宙海賊なのに、颯爽としていないし、格好良くない。
加えて情けも容赦もないのだ。まぁ海賊なんて実際はそんなモノかもね。
物語の方は、最初から最後まで波瀾万丈、ダレることなく突き進む。
鍵になる“レンズ”を強奪してからの展開は特に密度が高く、あれよあれよという間に
星間戦争(!)まで引き起こっちゃうのである。よくこの長さでまとめたなぁと感心。
しかし、はた迷惑な海賊一味だよなぁホント(笑)。
そして「スター・ウィルス」の正体が明らかになるラストへ。
なるほどこれが物語の根底にあるアイディアだったのね。
ベイリーはとにかくアイディアがメインの人のようで、アイディアを成立させるために
作品世界を構築し、その枝葉末節を吹き飛ばすほどの勢いで語り続けるタイプの作家で
はないかと思う。読者のツボに嵌ればこれほど面白いSFもないが、ツボから外れてい
た場合は、とことんつまらないコトになりかねない。
ベイリー好きな方にはお勧めか。私? もちろん大好きである。
0358天文学者
2005/08/26(金) 03:10:13どーもすまぬコトでした。
>>353
うむ、多分その映画作品で間違いないデス。
何でも、ラストの海水ぶっかけシーンは、プロデューサーの意向により、急遽付け加えられた
モノらしいデス。やっぱりねぇ。
当初は、映画も原作同様暗〜いイメージで終わる予定だったとか。
安心して原作をお読みくださいましw
0359名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/26(金) 18:32:05ちょっと調べてみましたが、「ワイドスクリーンバロック」なる名称は、誰からも正確
な定義を与えられないまま、みなさんなんとなく雰囲気で使っているみたいです。
たぶんご存知だと思いますが、定義や説明らしきものが与えられるときには、
例えば次のような感じで、オールディスの解説に言及する場合が多いようです。
「少なくとも太陽系をまるごと舞台にし、宇宙活劇に加えてタイムトラベルがアクセサリー
として使われるのが好もしく、アイデンティティを喪失した人物や惑星をカタにした恐喝や
数々の謎のからんだ複雑なプロットが不可欠。無理と道理の境をドラマチックに手早く
超えるのが肝要。大いなる希望は恐るべき破壊とともになければならない。理想をいえば、
登場人物たちの名前は短く、その命も短いことが望ましい」
(伊藤典夫編『SFベスト201』150ページでの高橋良平による要約)
「無理と道理の境をドラマチックに手早く超える」というあたりに、このジャンルの作品がもつ
ある種のうさんくささがうまく表現されていて微笑ましいです。なにせ代表例として挙げられる
のがヴォークトであったりベイリーであったり田中啓文(!)であったりするわけですから(w
ちなみにWikipediaの「ワイドスクリーンバロック」の項では
「文学的な価値は決して認められないが、際立ったスケールの大きさと既成のジャンルから
はみ出す個性を身上とするバロック的作品群である。」と断定されていました。
「バロック的」というところがほんのちょっと引っかかりますが、だいたいそんな感じですよね。
0360359
2005/08/26(金) 18:42:00作品がワイドスクリーンバロックに含まれるのかどうかはわかりません
でした。お力になれずどうもすみません。
0361天文学者
2005/08/27(土) 10:57:57純粋なSFではなく、ファンタジィもしくは法螺話と呼ぶべきか。
何ともつかみ所がなく茫洋として、ある意味トンでもなく厄介な小説。
いや、カルヴィーノ自体が厄介で食えない作家ではあるのだが。
フビライに呼ばれたマルコ・ポーロが、自分が見聞してきた数々の都市を語るという
設定で、一つの都市につき二、三ページ程度で淡々と語られていく。
雲間に姿を隠し梯子だけが確認される都市。山々に渡された綱にぶら下がった都市。
なぜか決して忘れることが出来ない都市。空気の代わりに泥が詰め込まれた都市。
足を踏み入れると出ることが出来ない都市。地上は生者が地下は死者が住まう都市。
こんな調子で五十五の都市の話が語られる。
そしてフビライとポーロの会話はいつ果てるとも知らず続いていく。
他愛無い想像力の小ネタをまとめて長編に仕上げたという、ちょっと不思議な小説。
深読みすべきなのか、深いと見せかけて実は虚ろであるのか。
興味深いしファンが付くのも理解できるが、人に薦められるかと言えば「うーーーむ」
とひどく悩む作品なんである。難しい・・・。
0362天文学者
2005/08/27(土) 11:05:06このスレの前の方で名前が出ていたので、まぁいいかなぁと。
>>359-360
どうも、解説ありがとうございます。
やはりそうですよねぇ、正確な定義ってまだされていないですよね〜。
個人的な感想ですが、「ワイドスクリーンバロック」って言葉はベイリー
の諸作を解説するために使用されている気がします。
ベイリー=ワイドスクリーンバロックというレッテルを貼っているというか。
まぁレッテルによって中の作品が変わる訳ではないので、読者としては
素直に楽しめば良いのかなぁ、ぐらいに思っております。
0363天文学者
2005/08/29(月) 01:21:05ハリスンとくれば『ステンレス・スチール・ラット』などのコメディタッチな作品が
まず頭に浮かぶが、珍しやこれは徹頭徹尾シリアスを通したSF。
人口爆発、そしてそれによる環境の悪化――物語の背景は実に暗澹たる設定。
そこで起こったありふれた殺人事件。しかし被害者が大物だったために、担当刑事は
人で溢れかえった街を彷徨する羽目に。とことん救いのない未来警察小説。
まぁ未来への警鐘として書かれた作品なので、読み手の心にダメージが溜まるという
ことは、作者の言わんとしたいことが伝わっているということでもあるのだが。
当時、人口問題にこれだけシビアに取り組んだ作品は他にはないのではないか。
現在の先進諸国では少子化が問題になっているが、人口爆発に悩むアフリカや中国では
まさしくこの小説の舞台が現実の物になろうとしている。
ハリスンの鋭い、先験的な幻視の力がうかがえる。
物語の運びは実に濃厚で、よくぞこのページ数にこれだけの内容を詰め込んだと感心。
ユーモアを廃しても娯楽作品に仕上げるあたり、大した作家だと思う。
『ソイレント・グリーン』という名前で映画化もされた。
原作とは切り口もストーリーもまったく違っていたけれど、救いのない未来社会を描い
ている点では同じ。
「かまうものか。結果が出るのは何年も先の話で、俺の知っちゃこっちゃない!」
この言葉は、今この世界でこそ重く響くように思う。
0364名無しは無慈悲な夜の女王
2005/08/29(月) 23:00:57ハリィ・ハリスンってたしか、”あの”ペリーローダンをファシスト呼ばわりして
ムチャクチャ嫌ってた恰幅のいいオヂサンだよねぇ。
で、ドイツかどこかのSF大会で「ペ後援団体」の招待に応じて参加しちまって、
それを古参のファンから責められてたよーな。「転向したのかッ!?」ってw
ハリィのオヂサン答えて曰く、「ゴメン、だって無料だったんだもの」
いやこのエピソードだけで、俺はハリィ・ハリスンの大ファンだ!
0365天文学者
2005/08/31(水) 19:44:53SFというより、ミステリーかホラーに分類されるであろう作品。
しかし、作品内で科学的なアプローチに拘る姿勢を頑なに取り、生物兵器(繁殖
世代数の制限付き)や人格ダウンロードなど、当時としては斬新なアイディアが
惜しみなく投入されており、ジャンル分けが難しい一作でもある。
モダンホラーの先駆け的な作品といえるかもしれない。
タイトルは北ウェールズの童謡から取っているらしい。
「だれも猟に行く勇気はない、小入たちがこわいので・・・」
世界各地で事故が頻発する導入部から、この童謡の1フレーズに繋げて行くのは
ある意味力技かもしれないが、それでも破綻していないから大したもの。
SFっぽいアイテムを駆使しながらも、内容はしっかりとミステリーしている。
主人公はわずかな手懸かりから類推することで、じりじりと真実に迫っていく。
で、引っ張るだけ引っ張ったラスト数行。
主人公と読者はいきなりスーパーナチュラルホラーな世界にぶち込まれるのだった。
いや本当に怪作だと思う。
純粋なSFではないし、合わない人は全然駄目かもしれない。
でも、私はこの作品大好きなのだ。
味わいはクーンツの作風にかなり似ている。
もう少し遅く世に出ていたら、日本でもベストセラー作家になっていたかも。
0366天文学者
2005/09/06(火) 01:16:02何がナンだかよく分からないが「それでも凄い!」と言い切れる稀有な作品。
とにかくストーリーやら設定やら、すべてがハチャメチャなのである。
初っ端なんて、いきなり靖国神社に参拝する主人公から物語は始まっちゃうし。
多分日本をよく知っていて、その上でワザと歪めて描写しているような気もする。
その辺りスチャリトクルの『スターシップと俳句』に似ているかも。
母艦の名前なんて『憂国』だもんなぁ。
歪んだ日本のイメージ。ラムジェット推進。ノヴァ化による惑星破壊。
恒星間における艦隊戦。サイバーパンク。機械知性。ファーストコンタクト。
ESP。人格のシミュレーション。それによる人格統合。
これだけでもお腹一杯だというのに、まだ足りないというのか、後半は更に黒魔術
だの悪魔憑きだのといったオカルト的要素までドカドカ投入される。
もう何というか、読む端からどんどん新しいネタを投入しまくって、一体どこへ
連れて行かれるのか皆目見当も付かぬうちに、どどーんとラストへ突き落とされる。
いや、もう本当に訳がわからねェッ(爆)。
ハードSFとしても、サイバーパンクとしても、ネタが満載、ネタの闇鍋。
斬新(過ぎる)アイディアが「これでもかっ」とテンコ盛り状態。
とにかく全編コレ“さいえんすぱわふりゃぁ!”な一冊なのである。
ホント、別の小説が軽く二、三冊は書けるだけのアイディアが投入されている。
ボイスはこの一冊だけの一発屋みたいだが、しかしこの一冊で歴史に残るには
十分なのであった。カルトになるべくしてなった、早過ぎた怪作。
0367名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/06(火) 20:58:410368名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/07(水) 09:17:11さる所で聞いた話なのだが、これってあのアニメ『トップを狙え』の原作なんだって
いうのはホントなの?
本当に原作だとしたら、どこまで忠実なんでしょうか?
教えてクンでスマソ。
0369名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/07(水) 15:38:10「宇宙の戦士」が「機動戦士ガンダム」の原作だ、
くらいの信憑性じゃないのかなあ。
0370天文学者
2005/09/08(木) 00:08:07ある日突然、地球は銀河バイパスの建設用地に指定されてしまう。
立ち退き命令はきちんと出されたのだが、遙か彼方の惑星の片隅に貼られていた
ため誰も気がつかない・・・という訳で、冒頭いきなり地球が破壊されてしまう。
いきなりかよっ!(笑) まったく唐突にも程がある。
ってなもんで、一人生き残った冴えない英国人――残念ながら紳士ではない――
は助けてくれたベテルギウス人と共に、銀河宇宙をさまよう羽目に。
「銀河ヒッチハイク・ガイド」とは、宇宙をヒッチハイクして回る恒星間旅行者
必須のハンドブックなのである。こいつとタオルさえあれば、銀河系で困ること
はないらしい・・・いい加減な記述もかなりあるが。
元はといえば、BBCラジオの人気ドラマを展開したSFシリーズなのだとか。
爆笑はしないけれども、所々にニヤッと口元を歪めてしまうシュールなギャグが
詰め込まれている。この辺りのセンス、実にイギリス的なんだよなぁ。
「モンティ・パイソン」やら「レッド・ドワーフ」みたいなテイスト。
実はシリアスなSF的設定が徐々に判明するのだが、一向に物語はシリアスに
ならない。つーか、逆にどんどんハチャハチャ脱線して行ってるし。
シリアスという言葉が、これほど似つかわしくないSFも珍しい。
このたび映画化されたようで(当然コメディ)、小説の方も併せて再販された。
心に余裕がある人(笑)ならば、是非読んでみてもらいたい。
0371天文学者
2005/09/08(木) 00:28:16しかし、何で今頃映画化されたんでしょうね?
欧米映画業界、マジでネタ切れなのでせうか。
>>368
ん〜、“原作”っていうより“元ネタ”って感じなんじゃないですかね。
369さんの言ってることに近いような。
『トップ』もえらくトンデモない作品らしいですが、『キャッチワールド』
のトンデモなさってのは、古今無双ですから。(笑)
SF者が読んだら、のけぞること間違いなしの一品です。
でも絶版なんだよな。もったいないものデス。
ある意味、ギブスンよりもサイバーパンクしているのではないかと。
それもハードSF風味を押さえながら。凄いッス。
0372名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/08(木) 10:37:05>> 一人生き残った冴えない英国人――残念ながら紳士ではない――
イギリスの中の人が怒るぞwww
0373古いぞ
2005/09/09(金) 19:50:170374名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/09(金) 22:30:48大丈夫だ、真のイギリス人は、それすらも楽しむ
0375名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/09(金) 23:41:28なつかしい。よくそんなの思い出すね。
0376おばちゃん
2005/09/10(土) 11:08:26「ショーン・オブ・ザ・デッド」がおすすめ。
ワンシーン、監督がゾンビで、主役が友情出演ぎみに出てます。
0377天文学者
2005/09/14(水) 18:46:55あまりにも有名な“生きている海”という異星生命体を持ち出したSF。
惑星ソラリスの表面ほとんどを覆う、総重量170億トンの異形の液体生物。
ソラリスの公転軌道を操作するほどの能力を有する。まさしく圧巻だ。
これだけ巨大で異質な存在が相手だと、到底人間の理解できるものではない。
それでもコンタクトしようとする科学者に対し、海は不可思議な反応を見せた。
死者を蘇らせたのだ――それも、その人が一番大切に思っていた人を。
復活した死者は海の分身という訳ではなく、固有の自我を持っている。
もうコンタクトどころではなく、かくしてソラリスのステーションにはニート
ばかりが溢れかえっていく・・・
この世にあることは人間が理解の及ぶ物ばかりではない、という諦観めいた作者
の考えが強く押し出されている。
それでも、“海”の存在する可能性を思うたびに、ワクワクしてしまうけどね。
海外では死者復活の行を指してか、一風変わった恋愛小説、などと評されたこと
もあったらしい。レム本人は非常に不本意だったそうだが。
色んな切り口が楽しめるというのも、この作品が時を超えて愛される理由かなと
一SFファンとして思う。
“あの”タルコフスキーによって映画化もされている。
小説は純粋なファーストコンタクトものだが、映画はどちらかと言えばインナー
スペースものとでも呼ぶべき、非常に難解な出来であった。
個人的にはこういうのもアリだとは思うが、レム自身はそう思わなかったようで、
怒り狂ったあまりクレジットに名前を載せることを拒否したそうで(笑)。
つい最近再び映画化されたが、やはりレムは怒り狂った様子。
御大レム、老いてなお血気盛んである。
0378名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/14(水) 20:57:35天文学者さんはすでに国書のレム・コレクションも読んだのですか?
0379名無し物書き@推敲中?
2005/09/16(金) 12:38:150380メモリーまだ?
2005/09/17(土) 11:47:46「秘密国家ICE」
ハヤカワからでてたけど
おもしろかったです〜
0381名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/17(土) 19:58:43お話そのものはメロドラマ
でもそこがいい
0382名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/17(土) 20:06:55たしか主人公、はじめは自分の頭が狂ったかと思って甦った恋人殺しまくるんだよな。
ロケットに放り込んで外宇宙に放り出したりして。
そのうち「ダメだ、俺にはやっぱり殺せない!」なんて心変わりするんだけど。
(すでに殺してるじゃねーか、って突っ込みはナシ)
しかし、甦ってきた恋人がまた健気でさ。最後は自分で○○を選ぶんだよね。
やっぱ恋愛小説だといえると思うよ。
・・・一番愛していた人が生き返ってきたら・・・あなたはどうする?
カジシンあたりにリライトしてもらえば、えらく面白くなりそうな予感がする。
0383名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/18(日) 10:33:070384名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/18(日) 15:46:48クローム襲撃(ニューロマンサーでも可)
あとはウェルズの作品と
ローガンシリーズだな。
0385名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/19(月) 23:53:08って長いこと言いたかったんだよね。
0386名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/20(火) 20:51:440387名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/21(水) 02:09:400388天文学者
2005/09/21(水) 21:28:42ストーカーと言っても、今流行りの粘着後つけ回しクンのことではない。
異星人が地球上に残していった痕跡「ゾーン」に不法侵入して、そこから様々な
超文明のブツを持ち出す者のこと。語本来の意味通り「密猟者」という意味だ。
いわゆる普通のSFを読み慣れた人は途方にくれるかもしれない。
設定からストーリーまで徹頭徹尾、読者を突き放しているのだ。
異星人が残していった物品や、ゾーンの特性についての謎解きは、まったく
成されない。人類があーでもないこーでもない、と右往左往するだけ。
ソラリスっぽいというか、共産圏のSFってこんな感じなのかな?
原題は『路傍のピクニック』。
ピクニックの途中で棄てられたゴミは、そこの虫たちに何の意味があるのか、と
いう発想からこの作品は生み出されたらしい。
ここでは、ゴミ=ゾーンに残された超文明ブツであり、虫=人類なのである。
凄い視点の転換。これこそSFの醍醐味だなぁ。
ゾーンに振り回される主人公の様は、ページを追う毎に凄まじく荒れていく。
家族や幸福というものについて色々と考えるのだが、どんどん独り善がりなもの
に陥っていくのだ。ラストは無惨で印象的。
「誰も不幸なままで帰しゃしないぞ!」という台詞が、じつに虚しく響く。
合う人にとっては傑作、合わない人には「なんじゃコリャ!?」な一作です。
ソラリスと同じく、過去にタルコフスキーによって映画化されている。
終始暗〜いゾーンの中を、ひたすら主人公たちが這いずり回る映画であった。
原作に忠実なのかそうでないのか、イマイチ判じかねる。
まぁ“あの”タルコフスキーがいわゆる普通の映画なんぞ撮る訳ゃないか。
でもレムと違い、ストルガツキー兄弟の名前はクレジットにちゃんと載っている。
大人なんだなぁ〜、と思った昔日の私(笑)。
0389天文学者
2005/09/21(水) 21:39:08レム・コレクションってたしか、原語から新しく翻訳しなおしたシリーズですよね。
いえ、まだ読んでおりません。早川版を所有しているからなぁ。
わざわざ買ってまで読み直さないかも。
私は、とりあえず読めればOKな人ですんで。
短篇は買い逃したものがあるので、そちらが収録されたら買うかもデス。
>>380
両方とも一級の娯楽作品ですね。キース・ローマーが気に入られたならば、
ぜひ『優しい侵略者』『多元宇宙SOS』も読んでみてください。
楽しめること請け合いです。
入手するのが困難かもしれませんが・・・。
>>381-383
うーむ、なるほど。メロメロな部分に注目して読み直してみようかな。
>>386-387
『スラン』、これも名作ですねぃ。そのうち感想を書いてみたいデス。
0390天文学者
2005/09/25(日) 16:37:33主人公ゴードンは悩んでいた。最近、頭の中で声がするのだ。
疲れているのかなぁと疑ったが、じつは(不幸なことに)声は本物だった。
という訳で、ゴードンは銀河帝国の王子様と精神を入れ替えられてしまいました・・・。
ハミルトンの精神交換ネタで、一風変わったスペースオペラ。
遊び人の王子様に目を付けられたのも不幸だが、目を付けられた理由が「たまたま
波長があったから」というのもじつに不幸!って誰でもよかったのかヨ?
この銀河帝国、激しい星間戦争の真っ只中。な、なんて不幸なんだ!
最終兵器を出すように要請されるゴードン。王族以外の人が近づくと“あぼーん”
されてしまうんだと。グレートに不幸じゃないか!
自分は王子じゃないと打ち明けても誰も信じてくれない。ますます不幸だ!
何とか引っ張り出した最終兵器だが、誰も使い方がわからない。
「だって王族の方にしか使えない武器ですから」 極めつけに不幸!
っとさんざ騒いでる間に敵艦隊はもう目前。どうする?っていうかどうなる!?
まったくギャラクティカ不幸だぜっ!
・・・という感じで、とことん不幸と試練のドミノ倒しに襲われる我らがゴードン。
もう抱腹絶倒、ハミルトンのイメージがガラリと変わること請け合いの娯楽作。
この最終兵器が実にトンデモ兵器だったためか、これ以降ハミルトンは『スペース
デストロイヤー』という勇ましい二つ名をいただくことになる(笑)。
本人もなかなかトンデモなく素敵なお人だったようだ。
ところで、冴えないサラリーマンに入れ替わった王子様の方、作品中で語られること
はないけど、苦労しなかったのかなぁ?
高千穂遥なら、この王子様を主役にしてもう一本作品を書いているところだな(笑)。
この王子様、よほど地球の居心地がよかったのか、この後呼ばれてもいないのに再び
ゴードンを召喚することになる。続編『スターキングへの帰還』、併せて読むべき。
0391名無しは無慈悲な夜の女王
2005/09/26(月) 19:05:030392天文学者
2005/09/26(月) 20:46:35土星の衛星で、異星人の手になる遺物が発見された。
分析の結果、なんと他にも遺物は存在しており、全部集めると異星人からの贈り物が
手に入るというのだ。かくしてスペースコロニー側と地球側の、遺物争奪のデッドヒート
が始まった! こう設定だけ書くと、某ガ○ダムのシナリオみたい。
とにかく面白い! SFとしても物語としても抜群の快作。
コロニーや土星での日常生活が、やたらとリアリティ溢れる描写をされていることに
感心する。土星や衛星の風景が美しいんだわ、これがまた。
レースの舞台となる土星の描写は、当時最新の科学情報を元にしているらしい。
私にそれが本当に正しいかどうかなどわからないが、それでもここまでマニアックに
描ききってくれれば十分満足だ。
作品世界に、真の悪人が出てこないっていうのも個人的にポイント高い。
それに加えて、この小説ってキャラが立ちまくりなのだ。
口の減らない矮人科学者(でも情に厚い)。機転と度胸がもう最高。
大きい口を利くヘッポコ主人公。愚痴と泣き言が、いやもうね(苦笑)。
もうこの二人の掛け合いだけで大満足。海外にもボケとツッコミの文化がわかる人が
いるのだなぁ。ヨシモトでも通用するかもよ。
いつか実現されるであろう未来の情景。それは他でもない、今の技術の延長にあるの
だと気づかせてくれる、非常に前向きな良質SF。読むべし!
(しかし、続編の『サターン・デッドヒート2』がああいう方面に行くとは・・・)
(僕にはまったく予想できなかったよ、ママン -_-:)
0393天文学者
2005/09/26(月) 20:54:22ハミルトン大好きです。
「スターデストロイヤー」と「ワールドレッカー」のトンでもない二つ名を合わせ持つ
なんて、ホンマこの人くらいやないでしょうか。
でもまぁ、スターデストロイヤーっていうのはE・E・スミスの方が似合うかも。
(最近、レンズマン読んだもんでして ^^;)
しかし、『フェッセンデンの宇宙』やら『反対進化』やら、実にユニークなSFも書いて
いるのが凄いっス。
また自分の想像したヒーローを笑い者にする、老境のキャプテンフューチャーなんて
シチュエーションの困った怪作も書いてしまってるし。
一筋縄では行かない御人だったんでしょうねぇ。
0394天文学者
2005/09/29(木) 00:14:02市場調査や世論調査を目的として創られた、電脳上の仮想世界。
それを管理している主人公の日常に、ふっと挿す様々な違和感。
初めから“いなかった”ことになっている同僚。
まさか、この世界も誰かに創られたものなのでは・・・?
こんな概念のSFが、60年代に書かれていた事実に驚愕する。
今の狡すっからい読者が読めば、主人公もバーチャルな存在であるとすぐに
想像がつくのだろうが(笑)、この作品はそれだけでは終わらない。
「バーチャルなんだから、この作品世界がどうぶっ壊れても驚かないぜ!」
と高をくくっている読者は、物語が進むにつれてどんでんとひっくり返される。
二重三重と組まれたバーチャル入れ子構造、そして「え〜!?」と言うオチ。
仮想現実もののミステリーとしては、かなり完成度が高い。
しかし、この世界にドラゴンボールの孫悟空とベジータを投入すれば、
そのまんま映画『マトリックス』になる気がするなぁ。
そう考えると、マトリックスもある意味正統なSFの末裔だったかもしれない。
個人的にそんな変遷を考えてしまった一本。色々と(笑)楽しめました。
余談だが、これも映画化されている。
『13F』という名前で、当たり前だけどマトリックスとはかなりノリが違う。
・・・密かに、原作より面白いぢゃないか、と思ったのは内緒である。
0395天文学者
2005/09/29(木) 19:44:12SFしちゃったモルモン教徒、オースン・スコット・カード。
何でもこの人、「物語を通して人のモラルの在り方を語ること」というのがSF
を執筆する動機であるらしい。
そのせいかどうか、読み進むうち度々説教をくらい、やたらと啓蒙されまくる。
本来なら辟易するところだが、これで作品は面白いのだから困ったものだ。
しかし、バリバリのキリスト教徒とノホホン日本人とでは、カードの諸作を読んで
得られる感想がまったく違うのではないかしら、どうかしら?
『ソングマスター』は比較的初期の作品なので、最近の物とは違いあまり説教臭さ
を感じられない。(個人的にはコレだけでもポイント高い)
皇帝のために調整された歌い手が様々な変遷の後、皇帝に取って代わり、そして
夢破れる。結局ソングハウスに戻り、後に続く者に自分の経験を伝えて消える。
冷徹で残酷で、でもどこか優しくてホロリとさせる。
そんなカードの持ち味は、既にこの頃から伺うことが出来る。
加藤直之さんがこの作品について、面白い意見を述べていた。
「ソングマスターの登場人物ってレンズマンで例えると、目指す目標はアリシア
なんだけど、それを達成しようとする手法がエッドールなんですよ」
うむ、素晴らしい。この一言で、見事にこの作品を表している。
やはり加藤さんってSF読み込んでいる絵師さんだなぁ。
0396名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/01(土) 11:26:40すみません、最後の部分がたぶん卓抜な喩えなんでしょうけど、
よくわかりません。レンズマンなんてもうすっかり忘れてしまいましたので。
でも、読まずぎらいだったカードもおかげで読んでみようという気になりました。
これからも作品の紹介をお願いします。
0397天文学者
2005/10/01(土) 18:03:12スミスが生み出した、元祖スペースオペラシリーズ。
もう有名過ぎて、レンズマンの名を知らぬ人はまさかいないのでは?
古典SFにも色々あるが、やはりこのシリーズは「原SF」とでも呼ぶべき存在
なのだと思う。今のSFにはついぞ見られなくなったパワフルさ、そしてプリミ
ティブさを併せ持っている、ある意味荒々しい作品だ。
限界を設けずどんどん伸びるという底辺の広さは、一度味わうと忘れられない。
このシリーズが“原SF体験”だったというSF者も多いのではないか。
“ス”はスペオペの“ス”だ(笑)。
個人的には二作目の『グレー・レンズマン』が、シリーズ最高傑作だと思う。
何というか、もう凄いスペオペとしてエンタメ性&センスオブワンダフリャが
溢れまくっている。とにかく宇宙空間での艦隊戦最高!
数十万単位で入り乱れる乱戦、そんなのあり!?と叫ぶ超兵器の数々。
ブラックホール作って放り投げたり、超空間チューブで惑星(!)持参して地球
にぶつけたり、太陽光線って何ですかソリャ!?
やたらめったらスケールが大きく大胆。この手が好きな人には堪らないだろう。
ただ終盤、えらくグログロな描写がされるので、苦手な人もいるかなぁ。
余談だが、某今時スペオペ風にいうと一作目から順にエピソード3、4、5の並び
となるらしい。誰が気がついたか知らないが偶然だなぁ。
確かに某スペオペと同じく、この順序で読むのが一番幸せであろう。
近年、シリーズまとめて創元推理文庫から再販された。
未読の者も既読の者も、とりあえず買うべし! SFの血を絶やさぬのだ!
・・・しかし、生頼サンの表紙絵は某幻○みたいで、私的には違和感アリアリ(笑)。
0398天文学者
2005/10/01(土) 18:17:12どーもです。
アリシアとエッドアというのは、レンズマンシリーズ宇宙における神のような
超存在です。善悪二元論の好きな欧米らしく、アリシアが善なる存在で
エッドアが諸悪の根源。レンズマンの戦いというのは、言うなればこの超越
種族の代理戦争みたいな物だったかと。
んでソングマスターの主人公アンセット、彼は理想は高いのですが、その
理想を押し通すために用いたのが、暴力で強制することだったと。
目指す目標はアリシア的なのに、その手段がエッドア的だったという皮肉
なものでした。彼がちゃんと愛されて育たなかったという点も、影響が大きい
のでしょうが。
私は加藤さんの意見を見てこの作品を読んだのですが、最期の方は少し
辛かったです。
カードの諸策は好き嫌いが分かれるでしょうが、興味があれば是非。
0399396
2005/10/01(土) 20:33:23ごていねいな解説ありがとうございました。
ご教示いただいて、喩えのポイントが理解できました。
かなり普遍的なテーマで、カードのお手並み拝見といったところですね。
むらむらと興味が湧いてきましたので、今度実物を探して読んでみます。
0400名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/02(日) 03:21:01ダウト!!
超空間チューブで惑星輸送してきて地球ピ〜ンチ!ってのは
確かグレーの続編の『第二段階レンズマン』のはず。
太陽光線も確かそう。
いやグレーレンズマンに使用される兵器も、かなりトンデモで
ステキっwだけどね。
やっぱイイよな、レンズマン。
>>このシリーズが“原SF体験”だったというSF者も多いのではないか。
この部分には無条件で同意する。
表紙絵は、漏れは真鍋センセすり込まれているけどな。w
0401天文学者
2005/10/03(月) 18:27:53ロンドンの裏通りにひっそりと佇むパブ「白鹿亭」。
どこを見てもごく普通のパブなのだが、水曜の夜だけは別の空間へと
変わる。その夜ここで語られるのは「完全なる消音機」「暴走した反重力」
「間違って本物の最終兵器を作ってしまった特撮マン」「知能化した白アリ」
等々・・・常連の酔客たちは「嘘だ」「いやあり得る」と喧々諤々の大論争。
SF者には正に夢の桃源郷!
という訳で、クラークのユーモラスな小ネタSF短編集である。
当時最新?の科学知識を元にでっち上げた、素敵すぎるトンデモ技術の
数々が楽しめる。ある意味マッドサイエンティストものとも言えるかも。
後書きによると、SFとユーモアの合体なんてムリだと言われたクラークが
「何を!だったら俺が実証してやらァ!」みたいなノリで書き上げたらしい。
・・・意外に負けず嫌いな御人なのかもしれない。
書かれた時代が時代なので、日常描写等に古臭さがあるのは否めないが、
それをものともしない魅力が全編に満ち溢れているのよコレが。
オチまで秀逸、ケチをつける隙のまったくない傑作『ビッグ・ゲーム・ハント』や、
意図せずに世界征服を狙ってしまうマッドな科学者の物語『隣の人は何する
人ぞ』あたりが個人的にお勧め。『反戦主義者』の馬鹿馬鹿しさも捨てがたい。
明らかに「こりゃおかしいだろ」ってネタもあるが、ニヤニヤ笑って楽しむのが
本書の正しい楽しみ方だろう。軽く洒落たSF法螺話が好きな人、必読の書だ。
こんな酒場どこかにないかナァ。私は下戸だけど、飲みに行っちゃうぞ(笑)。
0402天文学者
2005/10/03(月) 18:31:14あぁっ!?
そうだったやもしれませぬ(汗)。ってか、その通りでした。アウ
1〜3巻は一気に読んだもんでして、ゴッチャになっていたのかも。
鼻で笑ってスルーしてくださいまし。
0403名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/03(月) 21:50:34ニーヴンが似たようなタイトルでシリーズものを書いていたように思うのですが、
ひょっとして関連があるのでしょうか?
0404名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/03(月) 21:59:53「ドラコ亭」のことかなー。
バーやクラブを舞台にした、そこに集まる人たちやマスターの体験談や
ホラ話で構成された話ってのは、古今東西いっぱいあるからなー。
ミステリーだと、常連に聞かされた話をマスターやボーイが聞いて謎を
解く、ってパターンもあるし。
SFな話ではちょっと珍しいかもだけど、シリーズものではない短編なら、
ハインラインやハミルトンといった大御所もいろいろ書いてる。
アシモフなんか、ミステリーでもSF(どっちかっつーとファンタジー寄りかも)
でも書いてるしね。
0405名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/04(火) 19:36:24やぁ、なんだか楽しそうなパブだな。
好きな肴をつまみながら、好きなだけSF談義に花を咲かせる――
あー、そんな隠れ家が欲しいなっ!
うちの家族にゃSFに理解がないからな〜。
0406天文学者
2005/10/04(火) 21:49:29復讐・・・なんという甘美な響きであることか!
この作で復讐の刃を振るうのは、孤高の作家ジャック・ヴァンス。
異郷の文化を細かく設定し描写することで定評のある彼が、果たして
いかなる復讐譚を紡ぐのか?
本作は『魔王子』シリーズの一作目。
この後に『殺戮機械』『愛の宮殿』『闇に待つ顔』『夢幻の書』と続く。
五人いる魔王子を、一冊ずつ打ち倒していくわかりやすいペース。
この1巻はまだまだ普通?の復讐冒険譚な小説であった。
ところがどっこい、どんな心境の変化があったかどうか知らないが、
2巻以降ヴァンスの筆は果てしない暴走を始めるのだ。
それと共に、主人公ガーセンのキャラも万華鏡のように変わっていく。
騙す、盗む、偽造する、嵌める、殺す、弄ぶ、嫌がらせる・・・もぅ、
シリーズ後半のガーセンってば、間違いなく魔王子以上の悪党である。
いやぁしかし悪党モードに入った主人公、面白いんだわマジで(笑)。
漢っぷりも良いが、性格も最高に意地が悪い。
悪に対しての容赦なさっぷりがまた素敵。
4、5巻のこやつの非道のおこないが、これまた素晴らしい(笑)。
特に4巻最高! ヒロインを毒牙にかけるし、魔王子を葬る時にも意地
悪いし、最後には惑星レベルの個人的嫌がらせまでやらかすし(汗)。
こんなガーセンに付け狙われるのだもの。
読者からの投書感想に、本来“悪役の筈の”魔王子たちへの同情の
声が多かったというのもむべなるかな(笑)。
萩尾望都センセの美麗な表紙イラストもイイ。
古本屋で見かけたら、シリーズまとめてサルベージされたし。
0407天文学者
2005/10/04(火) 21:53:10404さんが書いておられるように、ドラコ亭の諸作のことでしょうかね。
この連作、日本ではたしかまだ短編集に収められて出版されていないと
思うのですが。SFマガジン連載分だけだったかと。
という訳で、いまだ読んでおりません(涙)。
いや、激しく読みたいのですが・・・
早川よ 昔のパワー 今いずこ
0408天文学者
2005/10/05(水) 19:51:10この小説の舞台は196X年。
1957年の出版時には間違いなく近未来小説であったが、時代はとうに
過ぎ去りぬ。でもこの作品、今読んでもまったく古びていない。
全面核戦争によって、世界は放射能の雲に覆われた。
オーストラリアだけは生き残ったが、じわじわと死の雲は南下してくる・・・。
この徐々に狭くなる世界という舞台装置、初読時はえらくショックだった。
主人公たちには逃げ道はない。確実に追い詰められていく。
物語の運びは非常にソフトで、最後まで静かに淡々と筆は進む。
出てくる登場人物が皆優しく良い人ばかりで、大人な態度を崩さないのだ。
絶対悪な存在が出てこないという点は、この作品にとっては正解だと思う。
例えるなら『赤毛のアン』的な優しさと癒しがある。
でも、こんな優しい良い人たちが皆、死んでしまうんだよなぁ・・・。
避けられぬ滅亡を前にして変わりなく続けられる日常、先のないロマンス。
人類最期の描写はされないけれど、やがてこの世には誰もいなくなる。
優しいけれど、どこにも救いなどない。
残酷な表現を用いることなしに、核の非道さを訴えた稀有な物語。
読み継がれるべき、古典中の古典。泣けます。
0409名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/05(水) 20:04:41レスありがとうございます。
古今東西といわれるとなるほど、そのとおりかなと思いました。
「デカメロン」とかまで含めるとたしかに枚挙にいとまがないですね。
「百物語」的な楽しみ方もありますし・・・
>>407
早川がんばってほしいですね。←ちょっとスレ違いか?
0410名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/06(木) 19:23:40>>萩尾望都センセの美麗な表紙イラストもイイ。
表紙で言えば1巻と2巻がサイコー。
ハヤカワSFアート史上に残るベストなものではないかと思う。
あれで興味引かれて、萩尾センセを読み始めたオイラがいる。
でもさ、4巻の表紙ってネタバレじぢゃない〜?
惑星レベルの嫌がらせのサ。
オイラの考えすぎ?
0411天文学者
2005/10/07(金) 22:05:12地球に不時着した宇宙船より、脱出した一体のエイリアン。
このナイブというエイリアン、高い知能と強靭な外骨格を持つプレデター。
こいつら、操縦不能になった宇宙船内で共食いを繰り広げており、生き
残った最強の個体が、地球に到達したのである。
前半はこのナイブの描写に割かれている。
物陰から地球人を観察し捕食するくだりなど、なかなか興味深く面白い。
しかしこのムカデ男、自分では上手く身を隠しているつもりだが、実は
不時着時よりずーっと人間たちに監視されていたのである。お間抜けだ。
とっとと駆除してしまえばいいだろうに、軍部の思惑など絡みまくって、
殺さずに捕獲することになる・・・軍も間抜けだぁ。
かくして異星のマヌケと地球のマヌケが、火花を散らして相対することに。
ある意味、ファーストコンタクトものSFとも呼べるかもしれない(悩)。
とは言え、相手は高速で活動する戦闘生命体。捕らえるのは難しい。
悩んだ地球軍首脳。出した答えが高速稼動可能な“強化人間”の開発。
激しく間違っている気がするが、SF者ならば黙って受け入れる他ない。
という訳で、後半はこのバッタをモチーフにした強化人間の物語となる。
(↑一部嘘有)
改造されたのは一人だけで、力の二号は残念ながら出てこない。
この一号に対して、捕獲失敗しないために猛特訓がおこなわれる。
まるでスポ根モノ・・・おぉ、ますますラ○ダーのノリじゃないか。
クライマックスは、ラ○ダーVS怪人ムカデ男の高速バトル!
(↑一部表現間違有)
いや高速なだけにあっけなくケリが着いちゃうのだけどサ(笑)。
元オタには、なかなか楽しめた特撮・・・じゃなかった、SFでした。
0412天文学者
2005/10/11(火) 18:24:50ムーアの異色なスペースオペラ『ノースウェスト・スミス』シリーズの一編。
このシリーズを簡潔に表現するならば、ホラー+西部劇+スペースオペラと
でもなるだろうか。いや実際はほとんどホラーのノリなんだけどね。
R・E・ハワードが宇宙に進出していたら、こんな感じの作風をものにしていた
かもしれない。
SF者、特にスペオペ好きならば、シャンブロウの名を知らぬ者はいないであろう。
そんなヤツぁモグリだっ! と思わず断言してしまう。
松本零士センセの表紙絵がまた絶品、実によくシャンブロウを表現している。
というか、松本さんの妖しい絵柄がこのシリーズに合っているのだろうね。
作者のムーアは女流作家で、あのヘンリー・カットナーの奥さんだ。
女性の手になるイヤらしさというかぶっちゃけエロさみたいなものが感じられる、
ちょっと他のスペオペとは一線を隔した作風だ。
これに限らず、シリーズの作品はどれもかなりの幻想怪奇風味が溢れている。
掲載されたのがあの「ウィアード・テイルズ」なのだからして当たり前ではあるが。
“萌え”と“怪奇”でスペオペの固定概念をぶち破ったノースウェスト・スミス。
ちょっと他では見ることの出来ない世界観だ。
チャンスがあればぜひ読んでみてほしい。
0413名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/16(日) 21:03:550414名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/16(日) 21:13:45火星の女王様が卵を産んだりするんだよ。
0415天文学者
2005/10/21(金) 23:38:22SFを読みたくて本書を手に取ったSF者は、まず混乱するだろう。
延々と続く前置きを読んでいると「これはSFなのではなく哲学書なのでわ?」
なんて錯覚を覚えるのだ。っていうか間違いなく哲学を論じているのよ。
作中に出てくる資料は実在する物ばかり、内容は哲学と脳生理学ばかり。
『オカルト』『アウトサイダー』でウィルソンが論じた哲理のほとんどすべてが
この中にぶちこまれている感じ。
しかし、ここで挫折し読むのを投げ出してしまっては、真実勿体ない。
主人公が自分の脳を弄りだして意識の拡大を可能にしてから、事態はズリズリと
動き始めるのだ。歴史の闇に隠れていた、旧い支配者の影が浮かび上がる――
そう実はこれ、実に正統派のクトゥルー神話作品でもあるのだ。
「あぁっ窓に!窓に!いあ!ふんぐるい!あいご〜!」なんて書かれた日記(笑)
なんて出てこないし、邪神の名前一つ出てこないが、もぉ間違いなく神話作品。
実在する文献やネタだけで神話を書くとこうなる、という手本のような作品。
どこまでが実在の話でどこからが虚構なのか、わからないよう上手く継ぎ合わせ
ているところ、ウィルソンも憎いなぁ。
ラブクラフト信者ならば、どんな手を使ってでも読まねばならない傑作だ。
ウィルソンはかなりHPLに嵌まったらしく、この作品とは別の神話体系作品
『ロイガーの復活』なる作品も書いている。
こちらは、もータイトルからしてそのまんまである。
『精神寄生体』とかの序文では、結構ラブクラフトを批判したりしているけど、
何だかんだ言ってよっぽど気に入ったんだろうなぁ(笑)。
0416名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/22(土) 13:29:34・・・なんか一匹ヘンなものが混じっとるんで内科医?
0417名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/23(日) 14:52:470418名無しは無慈悲な夜の女王
2005/10/24(月) 19:28:570419天文学者
2005/10/25(火) 21:47:53私が生まれて初めて読んだSF作品。
初めて小学校に行き、初めて図書館に入り、初めて借りた本がコレ。
どういう小学一年生だったのだ私って奴ァ。
まぁそんな訳で、個人的な思い入れが強い作品なのです。
確かジュブナイル名は『火星のジョン・カーター』・・・今見ると微妙だ・・・
一般常識のない年齢だったせいか、しばらくの間マッチョなアメリカ大統領の
伝記だと信じて疑わなかった。イタイ過去である(苦笑)。
子供向けに翻案されていたが、それでも物語としてかなり面白かった。
この本と出会ってしまったためにSFに嵌まったようなものだ。
大きくなって創元版を読んでみたが、やはり面白い。
武部画伯の表紙絵も素晴らしい。
おそらくデジャー・ソリスなのだろうけど、適度に野暮ったく素敵に豊満。
ある意味、日本SFアートの最高傑作ではなかろうか。
だからしてメカの描写がどうたらこうたらなんて、決して口に出してはいけない。
ウルトラホーク3号のような物体が見えても、突っ込んではいけないのである。
ただこのシリーズ、純粋にSFかと聞かれれば答えに困る。
私個人の感想は、異郷にステージを移した肉体言語なドタバタファンタジー(笑)。
まったくそんなだから『火星の大統領カーター』などという困ったパロディなぞ
書かれてしまうのだ。ガッデム栗○薫!!
実際のところ、火星シリーズの魅力というものは、いわゆる空想科学的な点に
あるのでなく、しつこいくらいの色物描写サービス?にあると思う。
例えば拷問一つ取っても、各巻ごとすべて違う方法で拷問しちゃうのだ。
カサブタを剥がすような楽しさというか、しかしそれでも悪趣味なだけの代物に
陥らず、エンターテイメントまで高めている?点が凄い。
SFというよりは冒険ものが好きな人に向いていると思う。
くれぐれも読む時は、古典中の古典ということを忘れないように(汗)。
0420天文学者
2005/10/25(火) 21:54:55スルーされることをお勧めします。まとわりつかれたら厄介ですぞw
>>418
んー、クトゥルー好きな人にはまず面白く読めると思うのですが・・・。
前半の哲学なノリが、合わない人にはまったく駄目なこともあるみたいです。
読まれる時は、あくまでも自己責任でお願いします(笑)。
しかしこの作品、個人的には傑作のレベルだと思っておるのですが、
作者ウィルソン自身が選ぶベストには入っていないのですコレが。
というのも、この作品が書かれた時代の脳神経の知識に少し間違いがあった
とかで、ウィルソンはいたくその点を気にしているらしいです。
・・・いやまぁ、参考にした知識が違っていたからといって、作品に罪はないと
思うんだけどなぁ。勿体ないコトです。
0421名無しは無慈悲な夜の女王
2006/02/25(土) 20:22:110422名無しは無慈悲な夜の女王
2006/02/26(日) 11:01:190423名無しは無慈悲な夜の女王
2006/02/26(日) 18:16:390424名無しは無慈悲な夜の女王
2006/05/04(木) 15:25:500425名無しは無慈悲な夜の女王
2006/06/16(金) 15:13:570426名無しは無慈悲な夜の女王
2006/07/04(火) 14:59:05「フェッセンデンの宇宙」は、今なお色あせない古典の香気を放つ文句なしの傑作。
第二次大戦前夜の1937年に「ウィアード・テールズ」誌上に発表されたという
背景事情を反映してか、あるいは、文明社会の行く末を案ずる作者の透徹した
批評精神によるものか、作品の基調となるトーンはいささか暗め。
内容については、あまり詳しく紹介するとネタが割れてしまうので控え目にするが、
まぁ一種のマッド・サイエンティストもので、人類飼育テーマのヴァリエーション
とみられなくもない。
本作品にかぎらず、SF史に残る先駆的な着想を提出したという点で、ハミルトンは
ウェルズやステープルドンに比肩されてよい独創の才の持ち主である。
現在、中村融編訳『フェッセンデンの宇宙』(河出書房新社、奇想コレクション)で、
従来の改訂再録版からではない初出誌からの翻訳が読める。
また、創元推理文庫からすでに刊行されている全二巻の中短編傑作集もおすすめ。
0427名無しは無慈悲な夜の女王
2006/07/04(火) 16:21:43ハミルトン傑作集は創元推理文庫ではなくて創元SF文庫のほうでした。
謹んで訂正いたします。
それと補足説明ですが、
「人類飼育テーマ」は別名「人類家畜テーマ」とも言いまして、
福島正実『新版 SFの世界』巻末の「SF事典」によりますと
イギリスのラッセルの考案になるSF的アイデア。
人類が、実は他の高等な宇宙人の家畜だったことがわかる、
というもので、その作品『超生命ヴァイトン』によって、
SFの一つのパターンとなった。
とのことであります。
女子高生を監禁して飼育したりする鬼畜の話などではありませんので
くれぐれもおまちがえのないように(w
0428名無しは無慈悲な夜の女王
2006/09/03(日) 12:37:41スランてアホ毛がテレパシーアンテナって話の元祖だよね。
漫画で最初に真似したのって鬼太郎かな。
0429名無しは無慈悲な夜の女王
2006/09/14(木) 18:38:08ノノ「トップをねらえ。☆チう!!!」
0430名無しは無慈悲な夜の女王
2006/12/12(火) 09:31:30アホ毛、鬼太郎笑える。
0431名無しは無慈悲な夜の女王
2007/01/10(水) 00:01:18中継ステーション
これは良質な古典SFだと思う
0432名無しは無慈悲な夜の女王
2007/01/10(水) 02:39:510433名無しは無慈悲な夜の女王
2007/01/10(水) 20:52:58同意だ。もっと語ってくれ。
0434名無しは無慈悲な夜の女王
2007/02/01(木) 13:41:18発表当時すでに老境にあった(しかし現在なお存命中の)クラークが、
老年者の視点を生かして紡いだ一種の教養小説(ビルドゥングス・ロマン)。
当然、子供から大人への苦い成長が主題であり、主人公ダンカンの
少年期の甘く切ない幻影が無残に崩れ去った後に見えてくる現実の姿が、
未来社会のリアリティとともに鮮やかに描き出される。
宇宙へのナイーヴなおそれや、人類とは異質な知的形態との出会いへの
渇望とおののきといった、クラークらしいテーマもやはり見え隠れしているが、
それらが前景に出るのではなく、後方でやや遠慮がちに語られていることが
この物語に独特の奥行きを与えている。
ヒューゴー・ネビュラ両賞を受賞した『宇宙のランデブー』 (1973) とは異なり、
大方の見方ではクラークの代表作と目されることなどおそらくあるまいが、
私見によれば本作は一読後忘れがたい余韻を残す、まぎれもない名品だ。
0435名無しは無慈悲な夜の女王
2007/02/27(火) 04:37:10「白鳥座61番星」 瀬川 昌男
小学校の図書室で読んだ本の中で今でもタイトルと
内容を覚えているのはこれだけだな
0436名無しは無慈悲な夜の女王
2007/03/15(木) 09:34:14しかしインフレの度合いが違う。宇宙的インフレ。
0437名無しは無慈悲な夜の女王
2007/03/16(金) 07:46:171号はしょぼしょぼだったのにヴァレロンのスカイラーク号とか
DQ号は何だよ
0438名無しは無慈悲な夜の女王
2007/03/16(金) 20:42:130439名無しは無慈悲な夜の女王
2007/07/29(日) 23:35:240本編の3巻より『宇宙零年』が好き。
1956年でよくあれだけフーバーを批判できたな。
冷たい平和や監視社会とか、ソ連が中国・ロシア・テロ組織に変わった
だけで、西側が負けつつある今がみえる。
『宇宙零年』 1956
『星屑のかなたへ』 1962
『地球人よ、故郷へ帰れ』 1955
『時の凱歌』 1958
0440名無しは無慈悲な夜の女王
2007/07/30(月) 09:23:260441名無しは無慈悲な夜の女王
2007/08/16(木) 09:22:10ヘタしたらフレドリックブラウンあたりも危うい
0442名無しは無慈悲な夜の女王
2007/08/16(木) 21:07:530443名無しは無慈悲な夜の女王
2007/08/16(木) 21:55:520444名無しは無慈悲な夜の女王
2007/08/16(木) 22:28:080445名無しは無慈悲な夜の女王
2007/08/17(金) 10:31:060446名無しは無慈悲な夜の女王
2007/10/01(月) 17:17:300447名無しは無慈悲な夜の女王
2007/10/01(月) 18:06:40あがってなかったw
0448名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/08(土) 12:45:090449名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/09(日) 10:35:070450名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/15(土) 11:20:31短編集表題作
独裁者に、その息子が送りこんだ秘密兵器(女性)!
独裁者をたぶらかし、強き意思を挫き、平和主義者に転向させる!
女性のセリフは全くない。
女性が書いたほんの数行の短い文、アルジャーノンの追伸に匹敵するその言葉。
SFがじゃましている珍しい小説。
余談:坂田靖子「ライラ・ペンション」の本棚の最上段にあった。
(今見なおしたら隣の本は「アルジャーノンに花束を」だった)
0451名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/15(土) 18:51:42中古で探してみようかなぁ・・・
0452名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/29(土) 19:27:53長編では 「超生命ヴァイトン」 が好きです。
短編は 「証言」 とか >>450 短編集収録作の 「ディア・デビル」かな。
「わたしは無」 もいいですね。言われてみれば確かにSFがじゃましているな…
短編 「追伸」 は未読ですが、一般に良く評価されているようですね。
0453名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/29(土) 19:34:38作品解説よろしく
0454名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/30(日) 21:38:120455452
2007/12/31(月) 03:12:26「超生命ヴァイトン」:
人類の“争いごと”のエネルギーを自らの栄養源・生命維持に
利用する不可視の生命体と人類との戦い。
「証言」:
地球への侵略容疑で異星生物が裁判にかけられた。全世界が見守る中、
審判の行方は…?
「ディア・デビル」:
全面戦争により文明が崩壊し、衰退し続ける人類。ある時、火星人の
調査隊が訪れ、一人の“詩人”が地球への残留を希望した。彼が人類
にもたらしたものは…。
0456名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/31(月) 10:18:37三本目の話が面白そうだな
0457名無しは無慈悲な夜の女王
2007/12/31(月) 18:53:57ノストラダムスの、
あの、よくわからない意味不明であいまいな予言詩が、
実際に人類の破局を意味していたかどうかは疑問だ。
彼は直接的な表現としては滅亡とも破滅ともいってない。
そんなことはひとことも書かれてはいない。
要するに、
あとづけで当時の日本人が勝手に解釈して、
それを日本中で老若男女が騒いで楽しんでいただけだ。
私は、心霊現象や超能力は信じていない。
UFOも宇宙人も地底人も海底人もいないと思っている。
ただこれでは、
ずいぶんとロマンのない生き方かな、とも感じる。
これからここで、
1999年に起こるかもしれなかった人類の壊滅的破局を、
誰にも知られずにこっそりと回避させた人たちがいた...
という設定で、
荒唐無稽なストーリーを描いてみたい。
無論、100%完全なフィクションである。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=532063&log=200705
0458名無しは無慈悲な夜の女王
2008/02/12(火) 13:35:41とくに前編・・・旧約聖書ともいう・・・は、
荒唐無稽度、インチキ度、誇大妄想度では、
「デューン」シリーズや「銀河帝国」シリーズもビビるくらい。
読んでおくと、モルモンとかジェホヴァズ・ウィットネスとか
エヴァンジェリストのボケボケ・キリスト気違いがドアをノックしたとき、
突っ込みどころを知っているので、
小一時間イジめて、楽しめる。
0459名無しは無慈悲な夜の女王
2008/06/19(木) 23:02:300460名無しは無慈悲な夜の女王
2008/07/16(水) 22:19:53同様に宇宙人がでてくるからといってSFというわけでない。
SF・ホラー・ファンタジーの分類がイマイチわからない自分。
でも、
『渇きの海』
『砂漠の惑星』
『ソラリス』
は読んでみたいと思う。
生き残りをかけて(←救出・脱出でもよい)、主人公(+仲間)の知識と能力を尽くして
立ち向かうというストーリーが好き。
(過程がメインなので、たとえ全滅であっても構いません。)
何か、SFでお勧めはありますか?
0461名無しは無慈悲な夜の女王
2008/07/17(木) 00:05:31上記のスレの方が人がいるから質問に答えてくれるんじゃないかなあ
0462名無しは無慈悲な夜の女王
2008/07/17(木) 10:00:05小松左京「さよならジュピター」
「ソラリス」は
生き残りをかけて云々というタイプの話じゃないよ
0463名無しは無慈悲な夜の女王
2008/07/18(金) 21:57:29>>462
レス有難う。
「ソラリス」は違うのか・・・・。
でも、夫婦間の『愛』?とやらで、ちょっと読んでみたい気が・・・。
『さよならジュピター』
邦人作家はあまり読まないのですが、食わず嫌いも貴重な良書を逃してるかな?と思うので、
読んで見ようと思います。
0464名無しは無慈悲な夜の女王
2008/07/19(土) 21:18:49紹介してくれたスレで
いっぱい教えてもらえました。
ありがとう。(至福)
0465名無しは無慈悲な夜の女王
2008/07/20(日) 11:28:260466名無しは無慈悲な夜の女王
2008/07/20(日) 12:58:15どいたしまして
ところで日本SFの古典にして時間ものの傑作
「マイナス・ゼロ」が復刊されてなによりです
0467名無しは無慈悲な夜の女王
2008/11/30(日) 01:21:49でも思い返してみると、作中のどの部分が面白かったのかがぼんやり
たぶん雰囲気なんだろう
0468名無しは無慈悲な夜の女王
2008/12/28(日) 23:50:36「金剛石のレンズ」はなんだかんだいって名作だと思う
0469名無しは無慈悲な夜の女王
2009/02/10(火) 23:51:540470名無しは無慈悲な夜の女王
2009/02/11(水) 13:15:480471名無しは無慈悲な夜の女王
2009/02/17(火) 23:17:330472名無しは無慈悲な夜の女王
2009/03/04(水) 22:43:35それパンチらゲームかなんかだろう
wikiより
>1992年7月、宮崎県は「宮崎県における青少年の健全な育成に関する条例」に基づき
>「電脳学園シナリオI Ver2.0」を有害図書に指定した。
>ガイナックスはこの指定に猛反発し、パソコン雑誌を中心に「私たち、有害指定され
>ちゃったんです」と題する意見広告を掲載。
>特に、宮崎県公報における有害指定の理由が必ずしも明確でないとする点を指摘し、
>宮崎地方裁判所に指定取り消しを求めて提訴するが1994年1月24日に敗訴。
>1995年3月1日の福岡高等裁判所宮崎支部における控訴審でも同様に敗訴。
>これに対し、ガイナックスは最高裁判所へ上告するが1999年12月14日の
>最高裁・第三小法廷判決も一審・二審の判決を支持し、上告を棄却した
0473名無しは無慈悲な夜の女王
2009/03/05(木) 12:20:33あれは名作だから、オープニングあたりだけでもプレイしてみる価値あり。
0474名無しは無慈悲な夜の女王
2009/04/16(木) 00:02:34「たったひとつの冴えたやり方」って詐欺だよな
タイトルでわくわくしてたのにエンディングで・・・・・
0475名無しは無慈悲な夜の女王
2009/04/16(木) 00:56:04何を期待してたんだ?
まさにタイトル通りのお話だと思うけど
0476名無しは無慈悲な夜の女王
2009/04/16(木) 22:49:20”冴えた”やり方
0477名無しは無慈悲な夜の女王
2009/04/17(金) 00:18:39って感じ?
0478名無しは無慈悲な夜の女王
2009/04/17(金) 00:26:53そういうのを期待してました
タイトルが魅力的なので
0479名無しは無慈悲な夜の女王
2009/04/17(金) 14:46:57でも、「衝突」は一応ハッピーエンドだよ
0480名無しは無慈悲な夜の女王
2009/04/30(木) 21:05:330481名無しは無慈悲な夜の女王
2009/05/29(金) 00:20:340482名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/05(金) 21:44:49当然、とっくに「復活の日」があがっているが、致死性ウイルスのパンデミック後の地球を
描いていて、病気という人類の脅威を実感させてくれた作品だった。
0483名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/05(金) 22:22:55「黙示録3174年」 ウォルター・ミラー
「渚にて」 ネビル・シュート
「オブザーバーの鏡」 エドガー・パングボーン
0484名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/06(土) 01:36:54私は、これ読んで宗教というものに興味持ったんだよな
あ、念のために言っておきますが私は今も昔も
原理主義過激派の無神論者ですw
0485名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/13(土) 19:15:52あと「冷たい方程式」たか
0486名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/13(土) 23:33:06非Aの世界
どちらもヴァン・ヴォークト。
0487名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/21(日) 00:00:01古典でどこまでが古典なんだろう
SF古典こてんとかいう書籍もあったが
個人的には「大冒険はお弁当もって」は古典と断言する
0488名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/21(日) 04:09:27ヴァン・ヴォクトならスランとビーグル号も外せない。
どっちかというと、この2作のほうがジュブナイル的面白さも強くて間口が広い。
0489名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/21(日) 08:05:200490名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/21(日) 08:50:28おさえておいたほうがいいぞ。身につまされる話だ。
0491名無しは無慈悲な夜の女王
2009/06/21(日) 09:40:14>>488
おいらは「ビーグル号」でSFに入門した口だけど、
ヴォークトは短編のほうが好きだな。
「終点!大宇宙」あたりは「古典」の名に値すると思う。
0492名無しは無慈悲な夜の女王
2009/07/26(日) 23:26:140493HUJIYAMASANN
2009/08/07(金) 21:50:030494名無しは無慈悲な夜の女王
2009/08/10(月) 19:38:390495名無しは無慈悲な夜の女王
2009/08/14(金) 01:25:31宇宙人が、時間旅行者が、超能力者が出てきたとしても
SFとは何かが違う
0496名無しは無慈悲な夜の女王
2009/08/14(金) 01:45:22涼宮ハルヒのエンドレスエイト
これと間違えただけではないかと
0497名無しは無慈悲な夜の女王
2009/08/14(金) 21:24:54アレを見てるとうる星やつらのBDを思い出してしまう
いわゆるデジャブというやつか
0498名無しは無慈悲な夜の女王
2009/08/15(土) 01:03:38現代版『発狂した宇宙』として見れば、ハルヒもSFだと思うよ。
大本のネタが「多元宇宙」から「世界改変」に変わってるけど、
他人の願望的世界に放り込まれた男が右往左往する、という点は同じ。
が、完結すらしてない作品を古典扱いするのはさすがに無理がある >>494
0499名無しは無慈悲な夜の女王
2009/08/22(土) 22:49:500500名無しは無慈悲な夜の女王
2009/08/23(日) 20:34:070501名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/05(土) 01:58:270502名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/06(日) 22:09:500503名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/07(月) 10:21:13着想と作品の選び方は評価するけど
ただ単に題名を書き込んだだけじゃ
信管のない爆弾みたいなものだよ。
起爆力を持たせるには内容を紹介して絶賛しないと・・・
上のほうの書き込みを参照して再度トライしてみてね。
0504名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/07(月) 16:03:36東西冷戦下という辺りは時代を感じさせたが
インフルエンザ・パンデミックの可能性が高まる今
本当に身近な恐ろしさを感じた。
全く古びない、すごい作品だ。
読み終わって奥付を見て、
40年以上前の作品だということに腰が抜けた。
0505名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/07(月) 16:42:090506名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/07(月) 18:51:00今回の豚インフルエンザとSARSの時と。
今じゃもう、核戦争と絡めてもあまり切迫感がなさそうだね。( ´・ω・)
0507名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/07(月) 22:37:32うん、書かれた当時は最終核戦争ってのが最大の恐怖としてあったんだろうけど
今では病気のほうがよほど怖い
0508名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/07(月) 22:50:16そっくり。
アンドロメダ・・・なんかだと原因が比較的はっきり
してるけど、MM21はインフルエンザを隠れ蓑に、
さらには核酸に隠れてるからパンデミックさえ
気がつかない。
小松左京よく練り上げてるよ。
早川版の潜水艦2隻の表紙が好き。
0509名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/07(月) 23:04:25風邪だと思ったら死んじゃった、ってのがね
細かいことだけど、MM88じゃなかったっけ?
0510名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/08(火) 00:06:190511名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/08(火) 20:33:510512名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/08(火) 21:25:25なぜわかる!
0513名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/08(火) 22:38:330514名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/09(水) 18:15:280515名無しは無慈悲な夜の女王
2009/09/09(水) 23:34:170516名無しは無慈悲な夜の女王
2009/10/14(水) 22:08:360517名無しは無慈悲な夜の女王
2009/10/15(木) 01:35:300518名無しは無慈悲な夜の女王
2009/10/30(金) 22:59:470519名無しは無慈悲な夜の女王
2009/10/30(金) 23:00:360520名無しは無慈悲な夜の女王
2009/11/03(火) 22:20:320521名無しは無慈悲な夜の女王
2009/11/04(水) 00:38:01有名どころでは、間違いなくH.G.ウェルズは最近の作家だろ。
彼よりもう少し昔の作家の作品だと思う。w
0522名無しは無慈悲な夜の女王
2009/11/10(火) 09:32:26は古典。
0523名無しは無慈悲な夜の女王
2009/11/18(水) 23:31:26トップガン×エースを狙え!ですか でも主題歌歌ってるのが・・・・
というわけで「スポンサーから一言」
0524名無しは無慈悲な夜の女王
2009/12/10(木) 12:38:150525名無しは無慈悲な夜の女王
2009/12/14(月) 21:40:51かぐや姫
0526名無しは無慈悲な夜の女王
2009/12/14(月) 22:50:460527名無しは無慈悲な夜の女王
2009/12/24(木) 12:12:57「人間の手がまだ触れない」はもう古典だよね。
0528名無しは無慈悲な夜の女王
2009/12/27(日) 23:34:37古びないネタでストーリーを書ける人は貴重だよ。
0529名無しは無慈悲な夜の女王
2010/01/03(日) 17:21:58派遣期間に合わせて雇用契約を結ぶ「登録型」派遣と、製造業派遣の原則禁止を
盛り込む方針を固めた。激変緩和措置として公布日から3年以内の施行とする方針。
18日に開く労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)で、労使の仲裁役を務める
公益委員案として示される見通しだ。
登録型派遣は、通訳や秘書など専門業務などを除いて禁止する。製造現場への派遣も
派遣会社が長期の雇用契約を結ぶ「常用型」を除いて禁止する。
製造業や登録型派遣の原則禁止は、民主、社民、国民新党の連立合意に盛り込まれた。
このうち製造業については、3党案では一定の専門資格を持つ労働者は禁止の例外と
されていた。
だが、資格を選別する客観的な基準づくりが難しいことなどから、厚労省は常用型を
例外とすることにした。製造現場で働く派遣社員の多くは登録型で、規制の実効性も
確保できると判断した。
同省は公益委員案をもとに、年内に労使の合意を得たうえで、年明けの通常国会に
改正案を提出する。
というわけで「派遣軍還る」
0530名無しは無慈悲な夜の女王
2010/01/23(土) 00:21:480531名無しは無慈悲な夜の女王
2010/02/12(金) 02:00:190532しゆん
2010/02/17(水) 00:49:240533しゆん
2010/02/17(水) 01:01:500534名無しは無慈悲な夜の女王
2010/02/17(水) 02:03:23宇宙のスカイラークとかスカイラーク3号とか聞いたとき どこかの外食チェーンのイメージが
じぇいむすん教授シリーズはなまえしかおぼえていない
0535名無しは無慈悲な夜の女王
2010/02/17(水) 09:15:58>>526
となると封神演義とかもカウントされそうだw
流行り廃りの激しいラノベだと『ラスト・ビジョン』辺りがそろそろ古びて見えそうですが、どうだろう。
0536しゆん
2010/02/21(日) 14:31:090537しゆん
2010/02/21(日) 14:36:12あ、↑は 535へのレスです。
こういうの、慣れて無いもんで。
0538名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/08(月) 17:22:370539名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/09(火) 00:34:42もうケアルが可哀相で可哀相で・・・
野良猫いじめるなよ。
0540名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/09(火) 21:40:480541名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/09(火) 21:54:05途中まで読んで…ん?
やっぱり前に一度読んでいることを思い出す。
道理でストーリーの展開が先読みできたわけだ。
明日は「火星年代記」の予定。
これはまだ読んでいないはず。
0542名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/09(火) 22:23:540543名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/10(水) 19:46:090544名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/10(水) 20:53:11替わりに「ハイペリオン」を借りてきた。
市立図書館には置いてあるようだが、とりあえず「ハイペリオン」を読了してからだな。
0545名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/11(木) 13:18:36ハイペリオンシリーズは二度読み返した俺だが、あれは100ぺえじほどで
読まずに図書館に返してしまった。
面白いならもう一度借りてきて読もうかと考えているのだがどうか。
最近シモンズはハードボゥイルドが金になるのかそっちばっか書いててつまらん。
0546名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/20(土) 22:00:190547名無しは無慈悲な夜の女王
2010/03/31(水) 22:56:280548名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/01(木) 00:12:2860年前の作品とは思えない。
(もちろん時代を感じさせるところはあるが…)
ただ今、もう一度読み直し中。
1度目とはまた違った視線で興味深く読める。
0549名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/02(金) 01:55:56は、発売されたときからロボットSFの古典。
ロボットの基礎的な技術が当時から全く進歩していないために、
今読んでも全然古さを感じさせない。
当時SFを使って解決した所は、今もすべて未解決のままだ。
モデルは、ホンダじゃなくてトヨタだし、絶版だけどな。
0550名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/07(水) 01:11:31図書館の書庫から、ぼろぼろになったのを持ってきてもらった。
グラナドっていう萌えアニメの女の子の愛読書だったんだよ。
短編がたくさん入ってるやつで、ちょびちょび読んで楽しめた。
0551名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/07(水) 01:41:350552名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/15(木) 22:19:33当時ブイブイしていた農協なぞ、いまじゃ想像すらできないかもしれないが
映像化もお手軽にできると思う
「少女」は、大昔の知世版は別物語りとして肯定してもいいけど(かなり譲歩)、今世紀に
角川がだしたミカライズ(表紙で読む気が無くなる)やアニメ化(ふざけるな10回定期券の時間旅行なんて)
で萌やすのは好い加減にしてもらいたい
0553名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/17(土) 01:40:400554名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/18(日) 22:39:53角川のコミックスは萌え系統の絵柄に見えた
細田監督版は、主演が芳山和子でさえない(魔女おばさんは知世だし)
ウリは少年ドラマシリーズの雰囲気でやって欲しいだけ
今なら特殊効果も簡単でしょうに
0555名無しは無慈悲な夜の女王
2010/04/30(金) 23:41:220556名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/01(土) 00:35:17原理主義派 原作小説しか認めない。すでに絶滅。
少年ドラマ派 タイムトラベラーしか認めない。もともと少数派で衰退傾向だが論客には事欠かない
原田知世派 時かけよりも、時かけの知世が好き。最大派閥。
アニメ派 時かけ党の次世代勢力。細田党首自身は知世派。
その他諸派 公には存在が知られていない。数人程度が生存する可能性は捨てきれない。
0557名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/01(土) 02:42:240558名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/01(土) 03:06:58> タイムトラベラー
タイム・トラベラー
0559名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/06(木) 00:15:240560名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/07(金) 01:23:190561名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/12(水) 22:30:570562名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/15(土) 01:17:380563名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/18(火) 14:07:520564名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/18(火) 15:01:49だからウェルズとヴェルヌは読んどけと…
0565名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/19(水) 01:54:240566名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/28(金) 01:33:12ホメロスの方か?
どっちにしろ面白いことに変わりはないが
0567名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/29(土) 21:52:100568名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/29(土) 23:19:23旧訳版と比べてどうだか、読んだ人の感想キボンヌ。
0569名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/30(日) 06:07:12発想力が冷たいっていうかお寒いよ、連中
0570名無しは無慈悲な夜の女王
2010/05/30(日) 10:48:430571名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/14(月) 01:36:100572名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/18(金) 03:00:29例)
『怪人フー・マンチュー』 傅満洲
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 エメット・ブラウン
『博士の異常な愛情』 ストレンジラブ
『ミクロキッズ』 ウェイン・ザリンスキー
0573名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/18(金) 18:22:040574名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/18(金) 18:24:17マッカンドルー航宙記 マッカンドルー博士
0575名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/18(金) 21:53:19作品名も挙げてやれよ
0576名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/18(金) 22:31:180577名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/18(金) 23:54:43『メトロポリス』 C・A・ロートヴァンク
0579名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/19(土) 17:51:170580名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/19(土) 23:17:460581名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/20(日) 06:32:310582名無しは無慈悲な夜の女王
2010/06/21(月) 00:09:17>冷たい方程式
冒頭からして、“出発後に”計器チェックをしているからな…
0583名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/06(火) 21:46:240584名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/06(火) 21:53:510585名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/06(火) 22:54:590586名無しさん@そうだ選挙に行こう
2010/07/10(土) 20:18:44昔むかしジュディスメリルの年間SF傑作集をわくわく読んでいた頃のタッチ、良質な古典SFですね。
0587名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 12:36:570588名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 12:38:25古代ギリシャ時代に書かれた「本当の話」というのが最初だと思う。
0589名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 13:51:56とりあえず、ウェルズ、ヴェルヌからスタートでいいんじゃね。
『宇宙戦争』ウェルズ
『海底二万里』ヴェルヌ
を推奨する。
0590名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 15:28:570591名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 18:21:530592名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 18:25:50『竹取物語』だろJK
>>591
カキコミスマン
0593名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 18:45:450594名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 21:19:27初心者には適さない、タイムトラベルものならハインラインの『夏への扉」や
アンダースンの「タイムパトロール」、侵略ものなら「人形使い」や「海竜目覚める」
あたりを推すのが正しいSF者のスタンスだろ
0595名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 21:43:300596名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/12(月) 23:54:53そっから広げてく
0597でへ
2010/07/14(水) 01:07:11サンリオ
ライバー 妻という名の魔女たち
モルデカイ•ロシュワルト レベル•セブン
シルヴァーバーグ 内死
ディッシュ 歌の翼に
マイクル•コニイ ハローサマー•グッドバイ
ボブ•ショウ 去りにし日々、今ひとたびの幻(スローガラス)
ノーマン•スピンラッド はざまの世界
イアン•ワトスン マーシャン•インカ
ヴォンダ•マッキンタイア 夢の蛇
ウィルヘルム 鳥の声いまは絶え
ハヤカワ他
ル•グイン 闇の左手
ハーバート デューン 砂の惑星
ディック アンドロイドは電気羊の夢をみるか?
ニーブン•パーネル 神の目の小さな塵
ゼラズニィ 光の王
キース•ロバーツ パヴァーヌ
0598名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/14(水) 04:17:080599名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/14(水) 06:17:39サチコさん、飯はまだかいのぅ?
0600でへ
2010/07/14(水) 08:08:35読んで欲しい物を書きました。
出てきていないという事を
考えると、SFファンの一般的な
認識としては
古典と言えないかもしれないですね。
古典の定義をすれば良いのだけど、
そこ迄堅苦しくしなくても
と思います。
0601名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/14(水) 08:48:06光の王おもろいの? 持ってるがそういや未読だ。
0602でへ
2010/07/14(水) 09:15:20ファンタジーの要素が強い作品
サンリオと表記したのは入手困難だと
言いたかったから、他意は無いです。
すいません
マイクル•コニイとディッシュは
他の出版社から出ていて入手可能な
はずです。
0603名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/14(水) 10:56:27http://www.tsogen.co.jp/news/2010/07/10071314.html
0604名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/15(木) 08:45:05ttp://yonosk.at.infoseek.co.jp/guide/sf.htm
0605名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/15(木) 14:01:470606名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/15(木) 15:32:340607名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/15(木) 18:03:330608名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/15(木) 19:17:16>>606に書いてあるようなことはさっぱり覚えてない
0609名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/15(木) 19:26:180610名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/16(金) 18:08:330611名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/28(水) 06:46:140612名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/28(水) 17:46:450613名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/28(水) 19:53:18読み終わったら、なんでこれが面白く感じたのか疑問だった。
0614名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/28(水) 21:42:490615名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/30(金) 11:16:36ほぼ純文学作品だからな。
0616名無しは無慈悲な夜の女王
2010/07/30(金) 11:17:22面白く読めるかもしれない
0617名無しは無慈悲な夜の女王
2010/08/01(日) 00:58:44「あーこいつ俺みたいなこと云ってんじゃんww」思うことしきりで(笑
って、まーね、要するに、その元ネタとの類似性ってことなんだろうが。あはは
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