どうして橋を落とさなかったのかって?
そんなもん、長篠城縄張りを見りゃすぐ分かる
その橋とやらが長篠橋だとして話が進むが、この長篠橋がないとたしかに有海原と長篠城前は断絶できる。
だがそんなことを武田軍がするはずがない。
何故なら、この橋が無いと長篠南部、つまり豊川下流域北部からやってくる織田徳川軍に手出しが出来ない。
仮にこいつらが長篠城まで到達すると、彼等は長篠城への架橋を始めてしまう。長篠城からも助けが入る。感動的な瞬間だな。だが感動している場合じゃないぞ。
長篠城に織田徳川軍が入城すればそいつらは伊奈街道を押さえに入る。そうなれば武田軍は死ぬ。逃げ道は北の山道しかないから。
だから川の前に兵を置かないと危ない。
ところがそこの兵は既に背水の陣。のみならず長篠橋まで敵が来ると死ぬ。何しろ逃げ場は川しかない。頑張って泳げ?んな無茶な。
つまり長篠城付近に布陣すると防御面で不安しか無いんだ。