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内府ちかひの條々

一、五人の奉行、五人之年寄共、上巻之誓紙連判候て無幾程、
 年寄共之内弐人被追籠候事
一、五人之奉行衆内、羽柴肥前守事、遮而誓紙を被遣候て、身上既可被果候處ニ、
 先景勝爲可討果人質を取、追籠候事
一、景勝なにのとかも無之ニ誓紙之筈をちかへ、又ハ大閤様被背御置目、
 今度可被討果儀??敷存、種々様々其理申候へ共、終無許容被出馬候事
一、知行方之儀、自分ニ被召置候事ハ不及申、取次をも有るましき由、
 是又上巻誓紙之筈をちかへ、忠節も無之者共ニ被出置候事
一、伏見之城、大閤様被仰出候留主居共を被追出、私ニ人數被入置候事
一、拾人之外、誓紙取やりあるましき由、上巻誓紙ニ載せられ、數多取やり候事
一、政所様御座所ニ居住之事
一、御本丸のことく殿守を被上候事
一、諸侍の妻子、ひいき?ニ候て、國元へ被返候事
一、縁篇之事、被背御法度ニ付て、各其理申、合點候て、重而縁?不知其數候事
一、若き衆ニそくろをかい、徒?を立させられ候事
一、御奉行五人一行ニ、一人として判形之事
一、内縁之馳走を以、八幡之検地被免候事

右誓紙之筈ハ少も不被相立、大閤様被背御置目候へハ、
何を以たのミ可在之候哉、如此一人宛被果候て之上、
秀頼様御一人被取立候はん事まことしからす候也、

慶長五
   七月十七日