中世ヨーロッパにおける教会の「免罪符」と
中世日本における朝廷の「官位、勅令」は似てると思う。
実際の権威があるかどうかはともかくとして売買できる便利な大義名分装置として役立ってる。
武田家が敵対する信濃の国人を調略する際もしきりと大膳大夫という名を使用したが
主人を裏切る後ろめたさを和らげて信玄の味方につく大義名分としては十分役立ってのであろう。
また越中などの本願寺信徒に一揆を起こさせる際にはしきりと大僧正という名を使用したし
使える権威はなんでも使ったろ。