>>482 宛続き
で、平山氏も指摘するように、天文23年以降からは、普通に妙法寺記に
「世間が富貴になった。先代にはなかった事だ。」的に
武田領国における経済的な安定がはじまっている記述が出てきますし、
先ほどもあげましたような、「売り買いは安いのだけれど、銭が不足している。」的な記述は、
天文23年以降の妙法寺記の記述の前半においては、しばしば登場しはするものの、
天文23年以降の妙法寺記の後半の方からは、「銭が不足している。」的な記述も特になくなり、
普通に「売り買いは共に安い。」
と書かれていくようになるわけですしねえ。最初の方で述べましたように、売り買いが安い、
というのは妙法寺記の筆者さんにとっても好ましい状況とされているようですので、
これで武田領国が苦しんでいた、というのでしたら、それらに関しましての、
資料やら史実やらを基になさられましての、ご論証の方などを、
よろしくお願いいたしたいとは思う次第ではございますので、
これらの事柄などなどに関しまして、おはやめにご回答の方などをよろしくお願いいたしますかねえ。